衛生管理者試験では、「試験免除(無試験)」申請ができることをご存知でしょうか。

指定されている資格・免許を既に保有している人に限り、試験を受けることなく衛生管理者資格を得ることができます。

今回は、試験免除の対象や理由について詳しく解説します。

そもそも衛生管理者とは?という説明から、保健師や薬剤師が衛生管理者免許を取得するメリットや、保健師・薬剤師が衛生管理者資格を取得する際の申請方法もご紹介するので、参考にしてください。

最短30日で衛生管理者試験に一発合格!

資料請求で無料プレゼント!
・サンプル(お試し版)テキスト
・サンプル講義動画:約50分

1分で簡単無料体験(会員登録→お申込み→視聴)!

初めてでも最短合格でコスパ◎

保健師・薬剤師は試験なしで衛生管理者になれる?

衛生管理者の資格は、保健師・薬剤師などの資格を保有している人に限り、試験を受けなくても取得できます。

まずは衛生管理者試験に関する基本的な概要を確認していきましょう。

衛生管理者とは

衛生管理者とは、職場環境や従業員の健康に目を配りながら、労働条件・衛生状態・危険箇所の管理をおこなう人のことを指します。

健康被害のない適切な企業運営を支える存在であり、従業員を常時50人以上雇用する場合は必ず衛生管理者を置くこととして法律で定められています。

関連記事:衛生管理者とは?50人以上の会社に必ず必要になる資格の取得方法と役割

衛生管理者になるには?

衛生管理者になるには、最終学歴に即した実務経験を積んだうえで、衛生管理者試験に合格する必要があります。

免許の種類は第一種と第二種に資格が分かれ、建設業・運送業・医療業など労災リスクの高い業種では、第一種衛生管理者資格を取得することが欠かせません。

関連記事:衛生管理者の受験資格は中卒・高卒で違う?資格要件をわかりやすく解説!

これ以外の衛生管理者免許が取得できる要件として、保健師・薬剤師であることが挙げられます。
つまり、保健師と薬剤師は衛生管理者試験を受けることなく、衛生管理者免許を取得できるのです。

保健師・薬剤師はなぜ試験が免除される?

衛生管理者は、職場の安全・衛生を守るためのスペシャリストのみに与えられる資格です。

例えば保健師の場合、既に保健衛生に関する学科を選考し、労働衛生に関する講座を履修していることが分かります。

同様に薬剤師の場合においても、労働衛生を保つ機材や救急用具の扱いに長けており、健康相談に関する専門知識を有しているといえるでしょう。

そのため、保健師や薬剤師は既に安全・衛生に関する専門知識を保有しているとされ、試験を受けずとも資格が得られるようになっているのです。

保健師や薬剤師が衛生管理者免許を取得するメリット

では、保健師や薬剤師が衛生管理者資格を取得するメリットはどこにあるのでしょうか。

ここでは、衛生管理者資格の取得をおすすめする理由を解説します。

無試験で衛生管理者免許を取得できる

保健師や薬剤師は、試験を受けることなく資格の取得が可能です。

所定の書類を作成して申請するだけで資格が得られるため、取得して損はないと言えるでしょう。

また、第一種衛生管理者として認められるため、第一種・第二種どちらの業種においても資格を活かすことが可能です。

就職先が広がる可能性がある

常時従業員を50人以上雇用する企業であれば必ず衛生管理者の設置が不可欠であるため、衛生管理者を求める企業は多いです。

社内の人員を1から勉強させて試験を受けさせるより、既に資格を持っている新しい人材を雇用する方が、企業側のメリットが高いことが分かるでしょう。

そのため、衛生管理者資格を保有していることが就職や転職を有利に働かせる可能性があるのです。

【補足】就職予定のない人等は資格を取得しなくてもいいかも?

今後一切就職の予定がない人や、保健師・薬剤師以外の職に就くことを全く希望していない場合は、急いで取得する必要はありません。

衛生管理者の試験免除申請には期限がないため、万が一再就職や転職を検討した際に、改めて手続きするのでも十分間に合います。

ただ、そのようなタイミングはどうしても忙しくなりがちです。

余裕のあるときに申請を終えておけば、いざというときに慌てることも減らせそうですね。

保健師・薬剤師の免許申請方法

ここでは、保健師や薬剤師が衛生管理者資格を得るときの申請方法を紹介します。

1.申請方法

現在の住所地を管轄する労働局の、安全衛生主務課窓口を訪ねましょう。

その場で本人確認および必要書類の確認をおこない、申請書が受理されます。

問題なければ後日自自宅あてに免許証が届きますので、内容に誤りがないかを確認して手続きは終了です。

2.必要書類

  • 免許申請書(窓口で入手可能です)
  • 写真1枚(横24mm×縦30mm)
  • 収入印紙1,500円分
  • 免許証送付用切手404円分
  • 資格を証明する書類(原本)
  • 本人確認証明書

上記の通り簡単な手続きで終了しますが、保健師や薬剤師の免許原本の持参を忘れないようにしましょう。

また、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類も必須です。

まとめ

保健師や薬剤師の免許があれば、試験を受けることなく衛生管理者資格を得ることができます。

取得して損はないため、既に資格を保有している方は是非申請してみましょう。

今後の転職やスキルアップに役立つかもしれません。

最短30日で衛生管理者試験に一発合格!

資料請求で無料プレゼント!
・サンプル(お試し版)テキスト
・サンプル講義動画:約50分

1分で簡単無料体験(会員登録→お申込み→視聴)!

初めてでも最短合格でコスパ◎
監修者情報

この記事の監修者

渡辺 瞳

ライター兼学習プランナー。

総務人事部にて勤務経験9年。
衛生管理者の資格を取ったうえで安全衛生委員会を取り仕切っている。

現在は総務・労務・経理などバックオフィス系や教育系を中心に多数の記事の執筆・監修業にも従事している。

衛生管理者試験講座を見る