建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)とは、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の資格を取得するために必要な講習です。

ビル管理士になるためには、国家試験に合格する方法と、厚生労働大臣登録の講習会を修了する方法の2つがあります。

講習会は国家試験と比べて合格率が高く、資格を取得しやすいルートです。

本コラムでは、講習会のスケジュールや申し込み方法、修了試験の難易度・落ちた場合の再試験、そして国家試験との違いまでを詳しく解説します。

どちらの取得ルートが自分に合っているか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

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建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)とは?

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)とは?

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)の詳細は、以下の通りです。

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)とは

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)は、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが主催する講習です。

難易度が高い国家試験を受けなくても、全7科目の講義を受けて修了試験に合格すれば、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の資格を取得できます。

費用・受講料

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)の受講料は、129,000円(非課税)です。

テキストをはじめとする教材費もこの金額に含まれているため、別途購入は不要です。

受講料を支払うタイミングは、受講申込時ではなく受講決定後です。

カリキュラムや受講料振込用紙等と共に郵送される受講料振込用紙を使って支払いましょう。

受講資格

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)には、受講資格があります。

学歴、および実務の経験を有する者でなければ受講できません。

受講資格の区分を大きく分けると、「学歴および経験年数で受講する者」と「免許および経験年数で受講する者」の2パターンがあります。

学歴区分の主な内訳は以下の通りです。

受講方法区分学歴又は免許等経験年数実務経験の内容
学歴及び経験年数で受講する者1(1)大学の理学、医学、歯学、薬学、保健学、衛生学、工学、農学または獣医学の課程を卒業(2)防衛大学校の理工学の課程を卒業(3)海上保安大学校を卒業1年以上建築物の維持管理に関する実務(特定建築物の用途その他これに類する用途に供される部分の延べ面積がおおむね3,000㎡をこえる建築物の当該用途に供される部分において業として行なう環境衛生上の維持管理に関する実務)、または環境衛生監視員として勤務
2短期大学・高等専門学校の理学、医学、歯学、薬学、保健学、衛生学、工学、農学または獣医学の課程を卒業(専門職大学前期同課程を修了した者を含む)3年以上同上
3高等学校・中等教育学校の工業に関する学科を卒業5年以上同上
4上記1~3の区分以外の課程又は学科を卒業した者。大学・短期大学・高等学校の文科系等を卒業(学校教育法第90条の規定により大学に入学する事ができる者)5年以上同上の実務経験、および同実務に従事する者を指導監督した経験または、環境衛生監視員として勤務
免許及び経験年数で受講する者5(1)医師(歯科・獣医師、薬剤師を除く)(2)一級建築士(3)技術士の機械、電気電子、上下水道、または衛生工学部門の登録を受けた者実務経験は必要ありません
6(1)第一種冷凍機械責任者免状(2)第二種冷凍機械責任者免状(1)1年以上(2)2年以上建築物の維持管理に関する実務(特定建築物の用途その他これに類する用途に供される部分の延べ面積がおおむね3,000㎡をこえる建築物の当該用途に供される部分において業として行なう環境衛生上の維持管理に関する実務)、または環境衛生監視員として勤務
7臨床検査技師免許2年以上同上
8(1)第一種電気主任技術者免状、第二種電気主任技術者免状(2)第三種電気主任技術者免状(1)1年以上(2)2年以上同上
9(1)特級ボイラ技士免許(2)一級ボイラ技士免許(1)1年以上(2)4年以上同上
10衛生管理者免許(学校教育法第90条の規定により大学に入学することができる者、又は旧中等学校を卒業した者に限る)5年以上同上(常時1,000人を超える労働者を使用する事業場において衛生管理者として専任されていること)
個別認定11厚生労働大臣が上記区分1~4と同等以上の学歴および実務の経験、または、区分5~10と同等以上の知識および技能を有すると認めるもの
※引用:建築物環境衛生管理技術者講習会受講資格一覧表

実務経験として認められる実務は、特定建築物またはこれに類する建築物において、業として行う環境衛生上の維持管理に関する実務に限られます。

アルバイトやパートは実務経験として認められず、事務職員が行う室内の清掃なども含まれないため注意しましょう。

講習科目・学習時間

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)では、全7科目・合計101時間の講義を受講します。

講習は平日を含む約18日間にわたって実施されるため、早めに準備を進めましょう。

各科目の学習時間は以下の通りです。

科目学習時間
①建築物衛生行政概論10時間
②建築物の構造概論8時間
③建築物の環境衛生13時間
④空気環境の調整26時間
⑤給水及び排水の管理20時間
⑥清掃16時間
⑦ねずみ、昆虫等の防除8時間
合計101時間
※引用:建築物環境衛生管理技術者講習会

申し込み方法

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)の申し込みは、郵送によって行います。

まずは受講申込手引(申込書)を入手し、各種添付書類を準備しましょう。

申込書の入手方法は以下の通りです。

  • 公式サイトから受講申込書手引をダウンロードして印刷する
  • 返信用封筒(角形2号)と請求内容を明記した書類を教育センターへ郵送して取り寄せる(返信用270円切手が必要)

申込書と必要書類が揃ったら、受付期間内に日本建築衛生管理教育センターへ郵送します。

開催会場ごとの申込書類の送付先は、以下の通りです。

会場送付先
東京会場および大阪以外の会場〒100-0004東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル7階743区公益財団法人日本建築衛生管理教育センター  教務課TEL:03-3214-4624
大阪会場〒560-0082大阪府豊中市新千里東町1-4-1阪急千里中央ビル9階公益財団法人日本建築衛生管理教育センター  関西支部TEL:06-6836-6605
※引用:建築物環境衛生管理技術者講習会

受付開始日より前に到着した申込みは受理されないため、必ず期間内に送付しましょう。

ただし、受付期間の途中でも、定員に達し次第締め切られる場合があります。

後日照会があった場合に応じられるよう、提出書類はすべて送付前にコピーをとり、手元に保管しておきましょう。

必要書類は、学歴・資格・実務経験の証明書類など、受講資格区分によって異なります。

自分の受講資格区分を改めて確認のうえ、必要書類に漏れがないようにしましょう。

1.申込者全員の必要書類

申込者全員に共通する必要書類は、以下の通りです。

  • 受講申込書1部
  • 写真3枚(縦4.0cm×横3.0cm):申込前6ヶ月以内に撮影したもの(白黒・カラー不問)。無背景、無帽、正面、上半身
  • 戸籍謄本(抄本)、住民票(本籍地記載)、特別永住者証明書いずれかの原本1通:マイナンバー(個人番号)住民票コードの記載がないもの
  • 返信用封筒1通(長形3号・縦235mm×横120mm):返送先の宛名を明記し、110円分の切手を貼付

※卒業証明書等の氏名が旧姓の場合は、旧姓の記載がある戸籍謄本(抄本)または住民票が必要です。

2.受講資格区分別の必要書類

自分が該当する受講資格の区分に応じて、以下の書類の提出が求められます。

【学歴や資格を証明する書類】

  • 卒業証明書の原本(区分1~4、10に該当する方)
  • 学校が発行する証明書(卒業証書の原本やコピーは不可)
  • 免許・免状のコピー(区分5~10に該当する方):氏名・生年月日・資格名・交付日・交付者名が分かるようにコピー

※最終学歴が大学院修了の方は、大学の卒業証明書を添付

【実務経験を証明する書類】

  • 実務従事証明書(様式1号)(区分1~4、6~10に該当する方)
  • 環境衛生監視員の勤務証明書(様式2号)
    (環境衛生監視員として勤務した経験で受講する方)
  • 衛生管理者専任証明書(区分10に該当する方のみ、実務従事証明書と併せて提出)

【建築物の面積および用途を証明する書類】

実務に従事した建物の条件を満たしていることを証明するため、以下のいずれかが必要です(区分1~4、6~10に該当する方)。

建物の所有者が法人・個人の場合・建物の「全部事項証明書」または「登記簿」の原本
・特定建築物届出書(保健所の受理印があるもの)のコピー
・建築基準法に基づく新築時の「確認通知書」および「検査済証」のコピー
建物の所有者が国・地方公共団体の場合・官公庁用面積証明(様式3号)
・特定建築物届出書のコピー

【個別認定(区分11)で受講する場合の特記事項】

個別認定(区分11)で受講する場合は、事前に都道府県知事へ個別認定の申請を行い、承認を受ける必要があります。

受講申込時の提出書類は、以下の通りです。

  • 認定書(厚生労働大臣が交付した受講資格の認定書)
  • 個別認定の申請の際に提出した書類のコピー
    (※認定書が間に合わない場合は、受講申込書の欄外に朱書きで「個別認定申請中」と記入)

※参考:建築物環境衛生管理技術者講習会受講申込手引
※参考:建築物環境衛生管理技術者講習会

修了試験の難易度と合格率

修了試験の合格率は公表されていませんが、講習をしっかり受講し、復習を行えば合格の可能性は高いと考えられます。

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)では、101時間の講習修了後に修了試験(100分間)が実施されます。

合格基準は、7科目全体の合計で6割以上の正答が必要なようです。

また、各科目において40%未満の得点があると不合格になる可能性があります。

全体の得点が高くても、特定の科目で著しく得点が低い場合は要注意です。

おすすめの方法は、講師が重要性を示した箇所を重点的に復習する方法です。

講師が説明したテキスト上の重要箇所を中心に学習し、配布されたテキストをもとに要点を理解すれば、十分に対応できるでしょう。

落ちた場合の再試験

修了試験に不合格となった場合は、再試験を受けられます。

公式HPでは再試験のルールについて明言されていませんが、全科目合計の得点が6割を下回っていた場合がひとつの目安となるでしょう。

この基準を下回っていると、全科目を対象とした再試験を受験しなければならない可能性が高いと考えられます。

また、全体の得点率が6割を超えており、一部の科目が40%未満だった場合は、その科目のみを再受験できる可能性もあるようです。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験との違い

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験と建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)には、さまざまな違いがあります。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験は、毎年10月に実施される国家試験です。

対して、建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)は、講習終了後に実施される講習会です。

講習会と国家試験の主な違いは、以下の通りです。

項目講習会国家試験
費用129,000円(非課税・教材費込)17,900円(非課税)
合格率高確率10〜20%程度
仕事との両立まとまった休みが必要働きながら勉強可能
試験回数講習修了後に1回(再試験あり)年1回(毎年10月)
学習期間約18日間の講習数か月〜1年以上の独学

【2026年度版】建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)の日程と開催場所 

2026年度(令和8年度)の建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)の開催日程は、以下の通りです。

講習期間開催場所受付期間
令和8年6月2日(火)〜6月19日(金)阪急千里中央ビル9階(大阪府豊中市)3月17日(火)〜3月24日(火)
令和8年6月9日(火)〜6月26日(金)三田国際ビル1階(東京都港区)3月25日(水)〜3月31日(火)
令和8年7月7日(火)〜7月25日(土)福岡生活衛生食品会館5階(福岡市博多区)4月22日(水)〜4月28日(火)
令和8年8月18日(火)〜9月4日(金)阪急千里中央ビル9階(大阪府豊中市)6月3日(水)〜6月9日(火)
令和8年8月25日(火)〜9月11日(金)北海道経済センター(札幌市中央区)6月10日(水)〜6月16日(火)
令和8年9月1日(火)〜9月18日(金)三田国際ビル1階(東京都港区)6月17日(水)〜6月23日(火)
令和8年10月14日(水)〜10月31日(土)大成今池研修センター(名古屋市千種区)7月28日(火)〜8月3日(月)
令和8年10月27日(火)〜11月14日(土)阪急千里中央ビル9階(大阪府豊中市)8月4日(火)〜8月10日(月)
令和8年11月10日(火)〜11月28日(土)RCC文化センター(広島市中区)9月1日(火)〜9月7日(月)
令和8年11月17日(火)〜12月5日(土)三田国際ビル1階(東京都港区)9月8日(火)〜9月14日(月)
令和8年12月4日(金)〜12月22日(火)沖縄産業支援センター(那覇市字小禄)9月29日(火)〜10月5日(月)
令和9年1月26日(火)〜2月13日(土)三田国際ビル1階(東京都港区)11月19日(木)〜11月26日(木)
令和9年2月16日(火)〜3月6日(土)阪急千里中央ビル9階(大阪府豊中市)12月10日(木)〜12月16日(水)
令和9年3月2日(火)〜3月19日(金)三田国際ビル1階(東京都港区)12月17日(木)〜12月23日(水)
※引用:建築物環境衛生管理技術者講習会_日程表

ビル管理士の資格を取得するなら講習会と試験のどちらがよい?

講習会と試験はそれぞれメリット・デメリットが異なるため、どちらが適しているかは、個人の状況によって変わります。

講習会を選ぶ最大のメリットは、難しい試験を受けなくても資格を取得できることです。

ただし、一定の期間仕事を離れる必要があり、高額な受講費用もかかります。

一方、試験の場合は費用が圧倒的に安く、仕事をしながらでも学習を続けられます。

しかし、試験の合格率は10〜20%と低く、不合格の場合はもう一度試験を受け直さなくてはなりません。

以下の表を参考に、自分に合ったルートを選んでみてください。

こんな人におすすめ取得ルート
短期間で確実に資格を取得したい講習会
会社が費用を負担してくれる講習会
費用を抑えて資格を取りたい国家試験
働きながらマイペースに勉強したい国家試験
仕事を3週間休むことが難しい国家試験

まとめ

建築物環境衛生管理技術者講習会(ビル管理士講習会)を受けて修了試験に合格すれば、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の資格を取得できます。

しっかり講習を受けて重要箇所を復習すれば、比較的合格の可能性は高いでしょう。

一方で、受講料が高額であり、約3週間の講習期間中は仕事を離れる必要があります。

本コラムを参考に、自分に合ったルートで資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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