大妻女子大学の総合型選抜は、自己推薦型Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期と基礎学力型の4方式に分かれています。

自己推薦型は出願書類と約30分の個人面接を中心に、基礎学力型は出願書類と2科目の基礎学力テストで合否を判定します。

2026年度は4方式をあわせた受験者1,166名に対し、合格者は706名でした。

出願要件に第一志望を含むのは自己推薦型Ⅰ期・Ⅱ期だけで、Ⅲ期と基礎学力型には含まれていません。

本記事では、大妻女子大学の総合型選抜の4方式と学科ごとの倍率に加え、出願条件・選抜方法を解説します。

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大妻女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

大妻女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

大妻女子大学の総合型選抜は、自己推薦型のⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期と基礎学力型の4方式です。

6学部すべてがいずれかの方式を実施し、出願はⅠ期の2026年9月からⅢ期の2027年1〜2月にわたります。

4方式の概要・実施学部・学科ごとの倍率・日程について、以下で解説します。

4種類の総合型選抜

大妻女子大学の総合型選抜は、次の4方式です。

  • 自己推薦型Ⅰ期:第一次の書類と面接のあと、学習計画書を出す2段階選抜
  • 自己推薦型Ⅱ期:書類と約30分の個人面接を1回で行う選抜
  • 自己推薦型Ⅲ期:第一志望を出願要件に含まない、書類と個人面接の選抜
  • 基礎学力型:面接がなく、書類と2科目のマークシートで判定する選抜

自己推薦型の3方式は、出願の時期のほか、第一志望の要件や選抜の段階数も異なります。

基礎学力型は、2026年度入試までの基礎能力型から名称が変わった方式です。

実施している学部

大妻女子大学の総合型選抜は、次の6学部で実施しています。

  • 家政学部:被服学科・食物学科(食物学・管理栄養士)・児童学科(児童学・児童教育)・ライフデザイン学科
  • 文学部:日本文学科・英語英文学科・コミュニケーション文化学科
  • 社会情報学部:社会情報学科(社会生活情報学・環境デザイン・情報デザインの3専攻)
  • 比較文化学部:比較文化学科
  • データサイエンス学部:データサイエンス学科
  • 人間共生学部:社会学科・心理学科・福祉学科・共生デザイン学科

自己推薦型Ⅰ期と基礎学力型の募集は、6学部18の学科・専攻すべてが対象です。

自己推薦型Ⅱ期は、食物学科管理栄養士専攻を除く17の学科・専攻で行います。

学科ごとの倍率

2026年度の大妻女子大学の総合型選抜で倍率が最も高いのは5.0倍で、倍率を算出した入試のうち最も低いのは1.0倍です。

5.0倍は食物学専攻のⅡ期・Ⅲ期と社会生活情報学専攻のⅢ期です。

大学の入試データに総合型選抜の志願者数の欄がないため、表には受験者数と合格者数を並べています。

環境情報学専攻は、2027年4月から環境デザイン専攻に名称が変わる予定です。

学科・専攻
(2026年度)
Ⅰ期 受験Ⅰ期 合格Ⅰ期 倍率Ⅱ期 受験Ⅱ期 合格Ⅱ期 倍率
被服学科51名43名1.2倍10名6名1.7倍
食物学専攻72名21名3.4倍15名3名5.0倍
管理栄養士専攻47名21名2.2倍―――
児童学専攻57名44名1.3倍5名2名2.5倍
児童教育専攻29名28名1.0倍7名6名1.2倍
ライフデザイン学科46名40名1.2倍6名5名1.2倍
日本文学科27名25名1.1倍12名8名1.5倍
英語英文学科21名20名1.1倍15名13名1.2倍
コミュニケーション文化学科53名41名1.3倍25名6名4.2倍
社会生活情報学専攻62名20名3.1倍20名6名3.3倍
環境情報学専攻11名11名1.0倍8名6名1.3倍
情報デザイン専攻26名18名1.4倍8名6名1.3倍
社会学科9名9名1.0倍2名2名1.0倍
心理学科18名18名1.0倍6名5名1.2倍
福祉学科10名10名1.0倍4名4名1.0倍
共生デザイン学科9名9名1.0倍3名3名1.0倍
比較文化学科41名36名1.1倍16名14名1.1倍
データサイエンス学科24名21名1.1倍4名3名1.3倍
合計613名435名1.4倍166名98名1.7倍

Ⅲ期の数値が入試データに載っているのは、12の学科・専攻にとどまります。

学科・専攻
(2026年度)
Ⅲ期 受験Ⅲ期 合格Ⅲ期 倍率基礎学力型 受験基礎学力型 合格基礎学力型 倍率
被服学科1名0名―12名8名1.5倍
食物学専攻5名1名5.0倍43名12名3.6倍
管理栄養士専攻―――39名8名4.9倍
児童学専攻―――24名11名2.2倍
児童教育専攻1名1名1.0倍10名10名1.0倍
ライフデザイン学科―――17名12名1.4倍
日本文学科5名2名2.5倍19名8名2.4倍
英語英文学科8名2名4.0倍14名11名1.3倍
コミュニケーション文化学科―――25名7名3.6倍
社会生活情報学専攻5名1名5.0倍42名9名4.7倍
環境情報学専攻5名2名2.5倍8名7名1.1倍
情報デザイン専攻―――12名8名1.5倍
社会学科0名――5名5名1.0倍
心理学科―――22名12名1.8倍
福祉学科0名――4名4名1.0倍
共生デザイン学科1名1名1.0倍3名3名1.0倍
比較文化学科14名4名3.5倍29名13名2.2倍
データサイエンス学科4名4名1.0倍10名7名1.4倍
合計49名18名2.7倍338名155名2.2倍

自己推薦型の倍率は時期が遅いほど高く、合計でⅠ期の1.4倍に対してⅡ期は1.7倍、Ⅲ期は2.7倍でした。

同じ学科でも方式で差が出ており、管理栄養士専攻は自己推薦型Ⅰ期の2.2倍に対し、基礎学力型は4.9倍です。

また、人間共生学部の4学科は、自己推薦型Ⅰ期の受験者が全員合格しています。

試験日と出願期間

大妻女子大学の総合型選抜で最も早いのは自己推薦型Ⅰ期の出願で、期間は2026年9月1日から7日間です。

方式(2027年度入試)出願期間試験日
自己推薦型Ⅰ期2026年9月1日〜9月7日面接:2026年9月26日・27日、10月3日・4日のうち学部ごとの日程から1日
自己推薦型Ⅱ期2026年11月9日〜12月4日面接:2026年12月13日(人間共生学部は12月12日)
自己推薦型Ⅲ期2027年1月5日〜2月13日面接:2027年2月24日
基礎学力型2026年10月15日〜11月6日2026年11月15日

Ⅰ期の面接日は学部ごとに決まっており、家政学部は9月26日か27日のいずれか1日です。

文学部・社会情報学部・比較文化学部・データサイエンス学部は10月3日か4日、人間共生学部は9月27日に面接を受けます。

食物学科管理栄養士専攻は、9月26日の午前に面接とは別の小論文があります。

Ⅲ期の出願期間は1月5日から2月13日までで、4方式のなかで最も長い期間です。

参考:大妻女子大学|総合型選抜
参考:大妻女子大学|入試結果
参考:大妻女子大学|募集要項

大妻女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願条件

大妻女子大学の総合型選抜は、自己推薦型Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期と基礎学力型の4方式とも女子が対象です。

出願要件には、高校等を2027年3月に卒業見込みか、卒業後5年以内であることも含まれます。

評定平均の基準はどの方式にもありませんが、第一志望を求めるかどうかは方式次第です。

それぞれ方式ごとの具体的な出願条件について解説します。

自己推薦型Ⅰ期の出願条件

大妻女子大学の自己推薦型Ⅰ期の出願要件は、大妻女子大学を第一志望として入学を志す女子であることです。

高校等を2027年3月に卒業見込みか、卒業後5年以内(2021年9月以降の卒業)であることも求められます。

学習意欲と問題意識、創造性や行動力を持ち、志望理由に挙げた目標を実現する意欲と能力があることも要件に含まれます。

他大学の受験はできますが、Ⅰ期で合格した場合は原則として入学する決まりです。

出願できる学科・専攻は1つです。

学科ごとに「選考において重視する項目」があり、部活動などの活動実績やボランティア、生徒会活動、資格・検定試験が並びます。

重視する項目に当てはまらない活動も、評価されないわけではありません。

出願書類の1つに、学科ごとの課題を含む総合型選抜キャリア計画書があります。

英語英文学科では、次のいずれかのスコアがあれば、その「各学科・専攻・コースからの課題」が免除されます。

資格・検定試験免除になるスコア
実用英語技能検定(英検)2級以上(S-CBTを含む)
TEAP225点以上
TOEFL iBT42点以上
TOEIC1150点以上(S&Wのスコアを2.5倍してL&Rと合算)
TOEIC S&W240点以上(IPも可)
TOEIC L&R550点以上(IPも可)
IELTS4.0以上
GTEC検定版CBTタイプ930点以上

自己推薦型Ⅱ期の出願条件

大妻女子大学の自己推薦型Ⅱ期の出願要件はⅠ期と同じで、大妻女子大学を第一志望として入学を志す女子が出願できます。

高校等を2027年3月に卒業見込みか、2021年9月以降に卒業した人が対象です。

学習意欲と問題意識や創造性・行動力を持ち、志望理由に挙げた目標を実現する意欲と能力があることもⅠ期と同じ要件です。

他大学は受験できますが、Ⅱ期で合格した場合は原則として入学することになります。

Ⅱ期で出願できる学科・専攻も1つです。

学科ごとの「選考において重視する項目」と、英語英文学科で英語資格のスコアにより課題が免除される仕組みもⅠ期と共通です。

ただし、Ⅱ期の募集人員に食物学科管理栄養士専攻は含まれていません。

自己推薦型Ⅲ期の出願条件

大妻女子大学の自己推薦型Ⅲ期に出願できるのは、高校等を2027年3月に卒業見込みか、卒業後5年以内の女子です。

卒業後5年以内とは、2021年(令和3年)9月以降の卒業を指します。

通常の課程による12年の学校教育を修了した人も、修了後5年以内であれば対象です。

高校卒業と同等以上の学力があると認められた人は、2027年3月31日までに18〜23歳であれば出願できます。

学習意欲と問題意識、創造性や行動力などの資質を持ち、志望理由に挙げた目標や構想を実現する意欲と能力があることも要件です。

一方、Ⅰ期・Ⅱ期の要件にある「本学を第一志望として入学を志す者」という文言は、Ⅲ期の出願要件に置かれていません。

基礎学力型の出願条件

大妻女子大学の基礎学力型は第一志望でなくても受験でき、他大学や大妻女子大学の学校推薦型選抜、一般選抜と併願できます。

出願要件は次の3つで、自己推薦型Ⅲ期と同じ内容です。

  • 女子で、高校等を2027年3月に卒業見込みか卒業後5年以内
  • 学習意欲と問題意識を持ち、創造性・行動力などの能力と資質がある
  • 志望理由に挙げた目標や構想を実現する意欲と能力がある

評定平均や資格・検定試験の基準は設けられていません。

基礎学力型の中で出願できる学科・専攻は1つです。

学校推薦型選抜(公募制・同窓生子女推薦)の専願の学科・専攻にも合格した人は、専願の学科・専攻に入学する扱いです。

基礎学力型の合格者が一般選抜などで別の学科・専攻に合格した場合は、後の学科・専攻への振り替えが認められています。

大妻女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の選抜方法

大妻女子大学の総合型選抜のうち、自己推薦型Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期は出願書類と約30分の個人面接を中心に判定します。

基礎学力型は面接がなく、出願書類と2科目の基礎学力テストで合否が決まります。

60分の小論文が加わるのは、Ⅰ期の食物学科管理栄養士専攻だけです。

それぞれ方式ごとの具体的な選抜方法について解説します。

自己推薦型Ⅰ期の選抜方法

大妻女子大学の自己推薦型Ⅰ期は2段階の選抜で、第一次選考は出願書類と約30分の個人面接です。

面接は複数の担当者による個人面接で、志望理由や学科・専攻・コースへの適性、基礎学力などを見ます。

口頭試問は全学科・専攻の面接に共通です。

食物学専攻・管理栄養士専攻・情報デザイン専攻・データサイエンス学科では、5分以内のプレゼンテーションも課されます。

共生デザイン学科はレポート課題方式と探究学習プレゼン方式に分かれ、志望欄でどちらかを選んで出願します。

レポート課題方式は、多様性を背景とした課題を1つ選んで600字程度で論じる課題です。

探究学習プレゼン方式では、面接の冒頭に高校での探究学習を5分程度で発表します。

第一次選考に60分の小論文が加わるのは、食物学科管理栄養士専攻だけです。

第一次選考の結果は「適格」か「不合格」で、適格となった人が第二次選考として「入学までの学習計画書」を提出する流れです。

自己推薦型Ⅱ期の選抜方法

大妻女子大学の自己推薦型Ⅱ期は、出願書類(総合型選抜キャリア計画書・調査書など)と面接を総合して合否を判定します。

第二次選考はⅠ期だけの仕組みで、Ⅱ期では「入学までの学習計画書」を提出しません。

面接は複数の面接担当者による約30分の個人面接で、志望理由と学科・専攻・コースへの適性、基礎学力などを見ます。

口頭試問はすべての学科・専攻で行われます。

5分以内のプレゼンテーションがあるのは、食物学専攻・情報デザイン専攻・データサイエンス学科です。

共生デザイン学科の探究学習プレゼン方式も、Ⅰ期と同じく面接で5分程度のプレゼンテーションをします。

自己推薦型Ⅲ期の選抜方法

大妻女子大学の自己推薦型Ⅲ期は、出願書類と約30分の個人面接を総合して合否を判定します。

出願書類は総合型選抜キャリア計画書や調査書などで、Ⅰ期・Ⅱ期と同じ書類名です。

面接では、志望理由と学科・専攻・コースへの適性、基礎学力などを見ます。

面接を受けなかった場合は受験放棄とみなされ、不合格になります。

Ⅲ期の基本方針は、書類の詳細な審査と時間をかけた面接で、能力・適性や学習意欲、目的意識を総合的に評価することです。

Ⅲ期の選抜は1段階で、大学サイトの選抜方法にはⅠ期のような「入学までの学習計画書」の提出が挙がっていません。

基礎学力型の選抜方法

大妻女子大学の基礎学力型は、出願書類と基礎学力テストの成績を総合して判定し、面接はありません。

基礎学力テストは60分間で2科目を解き、1科目50点の全科目マークシートです。

出題は高校2年次までの学習内容で、国語は近代以降の3,000字程度の長文と文学史・漢字、英語は文法・語彙・会話文です。

出願書類には調査書と600字程度の事前課題が含まれ、事前課題の設問は学科ごとに異なります。

満点は学科によって130〜150点で、テストの100点に調査書の10点か20点と、事前課題などの20〜40点を加えます。

学科ごとの配点の主な例は次のとおりです。

学科・専攻基礎学力テストの科目調査書事前課題など満点
被服学科・環境デザイン専攻国語・英語20点30点150点
食物学専攻・管理栄養士専攻理科、国語か英語から1科目10点20点130点
児童学専攻・児童教育専攻・英語英文学科・コミュニケーション文化学科・比較文化学科国語・英語10点20点130点
情報デザイン専攻国語・英語・数学から2科目10点30点140点
人間共生学部4学科
(社会・心理・福祉・共生デザイン)
国語・英語10点40点150点

人間共生学部の4学科は事前課題などが40点で、18学科・専攻のなかで最も大きい配点です。

まとめ

大妻女子大学の総合型選抜は、書類と面接が中心の自己推薦型Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期と、書類と学力テストの基礎学力型の4方式です。

出願要件に第一志望を含むのはⅠ期・Ⅱ期だけで、Ⅲ期と基礎学力型には含まれていません。

2026年度の倍率は1.0倍から5.0倍まで開き、同じ学科でも方式によって差がありました。

受ける方式の募集要項で、志望学科の課題と配点、重視する項目を確かめてから準備を始めてください。

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