関西学院大学の総合型選抜は、探究評価型・学部特色・グローバル入学試験・スポーツ選抜の4種類に分かれています。

出願できるのは、そのうち1つの入学試験・1つの学部だけです。

2026年度は4種合わせて志願1,204名・最終合格513名でした。

若干名の学部を除いた2027年度の募集人員は、スポーツ選抜の191名が最も多く、学部特色の157名が続きます。

グローバル入学試験は約83名、探究評価型は約50名です。

本記事では、4種類の違いと倍率・出願条件・選抜方法を解説します。

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関西学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

関西学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

関西学院大学の総合型選抜は、探究活動・学部ごとの条件・国際経験・競技実績のどれを評価するかで4種類に分かれています。

4種類を実施している学部と倍率、出願から審査までの日程を紹介します。

探究評価型・学部特色・グローバル・スポーツ選抜の4種類

関西学院大学の総合型選抜は次の4つです。

  • 探究評価型入学試験:高校入学後の探究活動と発表の実績で選考する方式
  • 学部特色入学試験:学部ごとに英語資格や学習成績などの条件を定める方式
  • グローバル入学試験:国際的な活動実績・国際バカロレア・帰国生徒のⅠ・Ⅱ・Ⅲに分かれる方式
  • スポーツ選抜入学試験:競技実績と学部ごとの学力基準を満たす人が対象

募集要項には「同一年度内で1つの入学試験・学部・学科・課程・専修・コースのみ出願可能です」とあります。

ただし総合型選抜で不合格になった場合、一般選抜への出願は可能です。

実施している学部

探究評価型・グローバル入学試験・スポーツ選抜は14学部で募集し、学部特色は社会学部と法学部を除く12学部で実施します。

関西学院大学の2027年度入試の学部別募集人員を、入学試験ごとに並べると次のとおりです。

学部探究評価型学部特色グローバル入学試験スポーツ選抜
神学部若干名10名若干名若干名
文学部10名若干名10名15名
社会学部5名実施なし5名30名
法学部5名実施なし10名30名
経済学部7名13名5名20名
商学部5名15名5名30名
人間福祉学部3名10名8名26名
国際学部10名5名25名15名
教育学部若干名40名若干名15名
総合政策学部5名15名15名10名
理学部若干名11名若干名若干名
工学部若干名16名若干名若干名
生命環境学部若干名15名若干名若干名
建築学部若干名7名若干名若干名

最も大きな枠は学部特色の教育学部40名で、スポーツ選抜の社会学部・法学部・商学部の各30名が続きます。

学部特色の教育学部40名は、幼児教育20名・初等教育10名・教育科学10名の3コースに分かれます。

グローバル入学試験のうち帰国生徒を対象とするⅢは、神学部と経済学部では実施しません。

この2学部の枠(神学部若干名・経済学部5名)は、Ⅰ・Ⅱで募集します。

学部ごとの倍率

2026年度の関西学院大学の総合型選抜で倍率が最も高かったのは、学部特色の3.2倍です。

最も低いのはスポーツ選抜の1.4倍でした。

関西学院大学は倍率を公表していないため、公表されている志願者数と合格者数を入学試験ごとにまとめました。

入学試験(2026年度)志願一次合格最終合格倍率(志願÷最終合格)
探究評価型227名146名84名2.7倍
学部特色465名214名144名3.2倍
グローバル入学試験242名159名93名2.6倍
スポーツ選抜270名196名192名1.4倍
4種合計1,204名715名513名2.3倍

4種合計では一次で約4割が通過できません。

探究評価型は志願227名から一次合格146名で、通過率は64%です。

そこから最終合格84名まで絞られ、一次合格者の58%になります。

スポーツ選抜は、一次合格者のほぼ全員が最終合格しました。

ただしスポーツ選抜は競技実績と学力基準を出願要件とするため、倍率だけでは試験の難易度を判断することはできません。

試験日と出願期間

関西学院大学の総合型選抜は、出願が4種類とも共通の日程です。

項目2027年度入試の日程
出願登録期間2026年9月1日〜9月8日
第一次審査の小論文2026年9月26日
第二次審査2026年10月24日または10月31日

第一次審査の小論文は、学部特色の文・経済・人間福祉・国際・教育学部と、商学部の事業経営区分で行います。

学部特色の総合政策・理・工・生命環境・建築学部と商学部のそのほかの区分は、第一次審査が書類審査だけです。

探究評価型とグローバル入学試験の理系学部も、第一次審査は書類審査のみになります。

第二次審査は4種類とも、総合政策・理・工・生命環境・建築学部が10月31日で、そのほかの学部が10月24日です。

ただし学部特色の神学部は第一次・第二次の区分がなく、10月24日の1日で審査を終えます。

参考:関西学院大学|探究評価型入学試験(入試要項)
参考:関西学院大学|入学試験要項
参考:関西学院大学|2026年度 入試結果

関西学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願条件

関西学院大学の総合型選抜は、合格した場合に入学することを出願資格とする専願制です。

それぞれ方式ごとの具体的な出願条件について解説します。

探究評価型の出願条件

関西学院大学の探究評価型は、探究活動に取り組んでいることが条件です。

対象は高等学校入学後の活動に限られます。

さらに学校内での発表会や他校との合同発表会、外部機関が主催する大会やコンテスト等で発表を行ったことが必要になります。

発表会や大会の規模・レベルは問われません。

英語資格は文系学部がCEFR B1レベル以上、理系学部(理・工・生命環境・建築)がCEFR A2レベル以上です。

文系・理系とも、英語資格の代わりに全体の学習成績の状況3.5以上でも条件を満たせます。

理系学部のみ、卒業時に指定科目を履修済みであることも必要です。

学部特色の出願条件

学部特色入学試験の出願条件は学部ごとに異なり、英語資格・学習成績・履修科目のほか、検定や信仰で定める学部もあります。

関西学院大学の学部特色入学試験で学部ごとに定める条件の主な例は次のとおりです。

学部主な出願条件
文学部CEFR B1レベル以上
(一部の専修はフランス語・ドイツ語・中国語の検定や歴史能力検定でも可)
理学部・工学部・生命環境学部CEFR A2レベル以上
全体の学習成績の状況3.8以上
指定科目の履修
経済学部数学の学習成績の状況4.0以上、または実用数学技能検定2級以上
国際学部中国語・朝鮮語の検定資格、文化・芸術活動での入賞実績、社会人の3区分のいずれか
神学部キリスト者で出願時までにバプテスマを受け、所属教会の推薦を受けていること

グローバル入学試験の出願条件

関西学院大学のグローバル入学試験の出願条件は、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの種別ごとに異なります。

Ⅰは英語資格や国際的な活動実績、Ⅱは国際バカロレア資格、Ⅲは海外の高校での在籍歴で定められています。

Ⅰの文系学部はCEFR B1レベル以上が必須です。

そのうえで、高校在籍中の留学や模擬国連の活動、外国語の弁論大会での入賞など、国際的な活動実績が1つ以上要ります。

Ⅰの理系学部は指定科目の履修が前提で、英語資格や国際科学技術コンテストの国内予選出場などから1つ以上を満たします。

Ⅱの要件は国際バカロレアのフルディプロマ取得済みか、取得見込みでPredicted Scoreが24ポイント以上です。

Ⅲの対象は日本国籍または永住者などで、海外の高校に継続して2学年以上在籍した人に限られます。

Ⅲで英語資格が要るのは商学部だけで、CEFR B2レベル以上に加えて出身校の推薦状も提出します。

スポーツ選抜の出願条件

関西学院大学のスポーツ選抜入学試験は、所定の学歴・競技実績と学部ごとの学力基準を満たす人が対象です。

入学後も学業と体育会の活動を両立させる意欲が必要です。

学部学力基準
神・社会・法・経済・商・人間福祉・教育・文全体の学習成績の状況3.3以上
国際・総合政策全体の学習成績の状況3.3以上、かつ英語3.8以上
理・工・生命環境・建築英語・数学・理科または英語・数学・国語の3教科の平均3.8以上、指定科目の履修

文学部の日本史学専修は、卒業時までに「日本史探究」を履修している必要があります。

競技実績には、高校入学後の国際大会・全国大会出場や都道府県選抜チームへの選出などの基準があります。

スポーツ選抜は、出願の段階から他大学との併願ができません。

参考:関西学院大学|入学試験要項

関西学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の選抜方法

関西学院大学の総合型選抜は、書類審査・小論文・面接審査などを方式や学部ごとに組み合わせて選考します。

多くの学部では、第二次審査の面接やプレゼンテーションに進めるのは第一次審査の合格者だけです。

それぞれ方式ごとの具体的な選抜方法について解説します。

探究評価型の選抜方法

関西学院大学の探究評価型の第一次審査は、書類審査だけです。

探究活動の成果物を含む提出書類をもとに総合的に評価されます。

提出書類の文字数が制限を超えた場合は「公平性の観点から評価の対象としません」というのが募集要項の規定です。

第二次審査の内容は学部によって異なります。

社会学部は提出書類に基づく質疑応答で、プレゼンテーションの時間を特に設けません。

国際学部はプレゼンテーション・グループディスカッション審査です。

法学部はA4用紙1枚のレジュメを提出したうえでの審査で、レジュメは本人が自筆で作成します。

そのほかの学部は面接審査で、神・文・経済・商・教育・建築学部ではプレゼンテーションも行います。

学部特色の選抜方法

関西学院大学の学部特色入学試験は、第一次審査の書類審査・小論文と、第二次審査の面接審査(口頭試問含む)で選考します。

第一次の小論文がないのは、総合政策・理・工・生命環境・建築学部と商学部の一部の区分です。

第二次は面接審査に加え、学部によってはプレゼンテーションや実技審査も行います。

建築学部は第二次に90分の実技審査があり、鉛筆によるドローイングが課題です。

建築学部の第一次審査合格者は自己PR資料を作成し、第二次のプレゼンテーションで使います。

神学部だけは第一次・第二次に分かれず、講義受講45分と小論文45分のあとに面接審査を行います。

神学部が評価するのは、教会での経験や活動の実績と、講義の内容を理解して自分の言葉で表現できることです。

グローバル入学試験の選抜方法

グローバル入学試験の第一次審査は、文系学部が小論文(Ⅰ・Ⅱは書類審査も合わせて評価)、理系学部が書類審査だけです。

Ⅰ・Ⅱの小論文は日本語で90分あり、書類審査と合わせて「主体性」「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」を評価します。

Ⅲの文系学部は第一次審査が小論文だけで、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」が評価の対象です。

第二次審査は学部ごとの面接審査(口頭試問含む)で、志望学部での学びの意欲や学びの計画を評価します。

関西学院大学のグローバル入学試験では、国際学部だけ第二次がグループディスカッション審査です。

「2050年の世界はどの様になっていると考えるか」など3つのテーマのうち1つが当日に指示されます。

Ⅱの国際学部は、出願時に英語中心の面接審査のみを選ぶこともでき、その場合は第一次の小論文が免除されます。

スポーツ選抜の選抜方法

関西学院大学のスポーツ選抜入学試験の第一次審査は、競技実績などの証明資料による書類審査と小論文で判定します。

書類審査で見るのはスポーツ活動の実績で、日本語で90分の小論文では基礎学力・知識・表現力・論理的思考力を評価します。

第二次審査は第一次の合格者だけが対象で、調査書や志望理由書の内容をふまえた学部ごとの面接審査(口頭試問含む)です。

評価の中心は、志願する学部で学ぶ意欲です。

国際学部だけは受験生同士のグループディスカッション審査になります。

「大学生活の意義や価値は何か」など3つのテーマのうち1つが当日に指示されます。

参考:関西学院大学|入学試験要項

まとめ

関西学院大学の総合型選抜は探究評価型・学部特色・グローバル・スポーツ選抜の4種類です。

出願できるのは1つの入学試験・1つの学部だけになります。

2026年度の倍率は学部特色3.2倍・探究評価型2.7倍・グローバル2.6倍・スポーツ選抜1.4倍でした。

専願で、審査日以降は辞退できません。

小論文があるのは学部特色の一部とグローバルの文系学部とスポーツ選抜です。

まず4種類のどれで出願するかを決めてください。

スポーツ選抜は、全体の学習成績の状況3.3以上などの学部ごとの学力基準が出願の条件です。

出願資格や試験内容は入学試験・学部ごとに違うため、志望先の入学試験要項を関西学院大学の公式サイトで確認してください。

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