人間科学部の総合型選抜とは、書類や面接を通して人間への幅広い関心と学ぶ適性を評価する入試です。

学力試験で合否が決まる一般選抜と違い、志望理由書や面接を通して意欲と適性が問われます。

なかでも、なぜ人間科学部なのかを、自分の言葉で語れるかが問われます。

本記事では、人間科学部で問われる選考内容と、志望理由書の書き方を例文とともに解説します。

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人間科学部の総合型選抜で問われる内容

人間科学部の総合型選抜で問われる内容

人間科学部の総合型選抜は、志望理由書に小論文と面接を重ねて選考するのが基本です。

大学によっては、プレゼンテーションやグループディスカッションを取り入れる場合もあり、選考方法は様々です。

それぞれの選考の特徴を解説します。

志望理由書

人間科学部の志望理由書では、一つの出来事を複数の角度から捉えようとした経験を、自分の言葉で示せるかが評価を分けます。

ただ「人に興味がある」と述べるだけでは、なぜ人間科学部なのかも、そこで何を学びたいのかも伝わりません。

身近な出来事に「心理・環境・社会のどれが効いているのか」と一つの見方で片づけずに向き合った経験を挙げると、多面的に捉える姿勢が伝わります。

そこで生まれた関心を、入学後に複数分野を横断して学びたいテーマへつなげて書ければ、動機に一貫性が生まれます。

関心を並べるより一つの問いを複数の視点から掘り下げる姿勢が大切です。

小論文・課題レポート

人間科学部の小論文では、一つの事象を複数の分野の視点から捉え直し、筋道立てて論じる力が問われます。

頻出のテーマは健康や教育、コミュニケーションのあり方などで、近年は情報社会と人間の関わりを題材にした出題も定番といえます。

出題形式は、資料や調査データを読み取って意見をまとめるものが中心です。

求められるのは、示されたデータを一面的に解釈せず、「心理・社会・環境などどの要因が関わっているのか」を考えたうえで自分の考えを組み立てる姿勢です。

日頃から、身近な出来事の背景に複数の要因が絡んでいないかと問い直す習慣をつけておくと、初見のテーマにも対応しやすくなります。

面接・プレゼンテーション

人間科学部の面接では、志望理由書をもとに関心や問題意識を確かめる質問が中心となります。

志望理由書の中身を自分の言葉で説明できるよう、準備しておくことが欠かせません。

大学によっては、面接に加えてプレゼンテーションが課されることもあります。

与えられたテーマや自分の関心について、限られた時間で結論とその理由を筋道立てて伝える形式が一般的です。

人間科学部では一つの物事を多面的に捉える姿勢が見られるため、志望理由書で示した関心を、複数の視点から語れるよう準備しておくと安心です。

大学が評価する人間科学部の志望理由書を作るコツ

評価される人間科学部の志望理由書は、人間を多面的に捉えたい狙いがはっきりしています。

人間科学部は心理学部や社会学部と重なりやすく、なぜ人間科学かを語れないと意欲が伝わりません。

志望理由書の説得力を高めるコツを紹介します。

何を学びたいかを明確にする

人間科学部の志望理由書では、何を学びたいかを明確にできるかが評価を分けます。

人間科学は心理や社会、教育や健康など複数の分野にまたがる学問です。

幅広く学べる魅力がある一方で、学ぶ目的が曖昧だと関心が伝わりにくくなります。

複数の分野を通して何を解き明かしたいのかを、自分の言葉で示しましょう。

なぜこの大学の人間科学部なのかを具体的に書く

志望度は、その大学でしか受けられない学びに触れることで伝わります。

どの大学でも学べる説明だけでは、その大学を選んだ理由が伝わりません。

公式サイトやシラバスを調べ、複数分野を横断する科目やゼミを挙げましょう。

学びの環境と自分の関心が結びつくと、この大学を選ぶ理由に深みが出ます。

調べた事実を志望理由に結びつけるほど、大学への意欲が伝わります。

過去の体験と将来の目標を一本の線でつなぐ

人間科学部の志望理由書では、過去の体験と将来の目標を一本の線でつなげるかが評価を分けます。

きっかけとなった体験と目指す将来が離れていると、動機に説得力が生まれません。

関心を持った出来事から学びたいこと、その先の目標までを順につなげて書きましょう。

目標がはっきり定まっていなくても、進みたい方向を語れれば十分に伝わります。

人間科学部の志望理由書の例文

実際の書き方が分かるよう、人間科学部の志望理由書の例文を見てみましょう。

私は高校の文化祭で来場者アンケートの分析を任されたとき、同じ催しでも年代によって満足度が大きく違うことに気づき、人の受け止め方は何によって変わるのかに強い関心を抱きました。心理や環境、その日の体調まで複数の要因が関わっていると知るうちに、人間を一つの分野だけでなく多くの角度から捉えたいと考えるようになりました。この経験から、心理と社会、健康を横断して学べる人間科学に惹かれるようになりました。貴学の人間科学部を志望する理由は、分野の垣根を越えて学べるカリキュラムと、調査を重視する演習が整っている点に魅力を感じたからです。入学後は人間の行動を多面的に分析する力を養い、将来は人が過ごしやすい環境づくりに携わる仕事に就きたいと考えています。

まとめ

人間科学部の総合型選抜では、志望理由書を軸に、人間への幅広い関心と多面的に考える力が評価されます。

合格に近づく第一歩は、心理学部や社会学部との違いを正しく理解することです。

そのうえで、学際的な学びの中で何を学びたいかを明確にすると説得力が高まります。

過去の体験と将来の目標を一本の線でつなげれば、無理のない流れの志望理由になります。

本記事の例文も参考にしながら、人間科学を学びたい思いを自分の言葉で書き上げてください。

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