栄養学部の総合型選抜とは、志望理由書や小論文、面接を通して、食と健康への関心と栄養学を学ぶ適性を評価する入試です。

学力試験が中心の一般選抜と異なり、栄養学部への興味をどこまで学びの目的につなげられるかが問われます。

本記事では、栄養学部の総合型選抜で問われる内容と、評価される志望理由書の書き方を例文つきで解説します。

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栄養学部の総合型選抜で問われる内容

栄養学部の総合型選抜で問われる内容

栄養学部の総合型選抜は、志望理由書・小論文・面接を組み合わせて、受験生の関心と適性を多面的に確認する選考です。

食と健康というテーマは身近なだけに、関心の深さや学ぶ姿勢の違いが選考の各場面で表れやすくなります。

準備を始める前に、それぞれの選考で何が見られているのかを把握しておきましょう。

ここでは、栄養学部の総合型選抜で問われる主な内容を3つに分けて紹介します。

志望理由書

志望理由書は、栄養学部の総合型選抜で最も重視される提出書類です。

「なぜ栄養学部なのか」「なぜこの大学なのか」「入学後に何を学びたいか」「卒業後にどう活かすか」の4点を、一貫したストーリーとしてつなげる構成が一般的といえます。

栄養学部では特に、食と健康への関心を「好き」で終わらせず、栄養を科学として学び、人の健康を支えようとする姿勢が評価される傾向にあります。

管理栄養士を目指すのかどうかで志望理由の方向性が変わる点にも注意が必要です。

限られた分量の中で自分の関心と将来像を伝える構成力も問われるでしょう。

小論文・課題レポート

栄養学部の小論文では、生活習慣病と食生活、高齢化と栄養ケア、食品ロス、学校での食育、スポーツと栄養といったテーマが頻出です。

いずれのテーマでも、感想や理想を述べるだけでは評価されません。

求められるのは、栄養学の知識や科学的な根拠を踏まえて論じる力です。

例えば生活習慣病を論じるなら、「バランスの良い食事が大切だ」という一般論ではなく、塩分や糖質の摂取と疾患の関係にもとづいて対策を検討する姿勢が求められます。

対策として、日頃から食と健康に関するニュースに触れ、身近な食生活と結びつけて考える習慣をつけておきましょう。

面接・プレゼンテーション

栄養学部の面接では、提出書類と口頭での回答が一致しているかどうかが評価の中心になります。

志望理由書に書いた体験やめざす進路について、その場で理由を掘り下げられると考えておいてください。

「なぜ管理栄養士なのか」「本学でなければならない理由は何か」といった質問には、書類の一文をそのまま読み上げるのではなく、自分の言葉で言い直せる状態にしておく必要があります。

準備では志望理由書を一文ずつ読み返し、「なぜ」を3回重ねて答えを用意しておく方法がおすすめです。

大学が評価する栄養学部の志望理由書を作るコツ

評価される栄養学部の志望理由書に共通するのは、食への関心を学びの目的まで掘り下げた具体性です。

書き方を3つの視点から工夫すると、志望理由書の説得力は大きく変わります。

ここでは、大学から評価される志望理由書を作るためのコツを順番に紹介します。

「食べることが好き」を科学の視点まで掘り下げる

栄養学部の志望動機で最も多い「食べることや料理が好き」という理由は、それだけでは志望理由書の根拠として弱いといえます。

好きという気持ちは出発点にすぎず、大学が知りたいのはその先にある学びへの意欲だからです。

「食が体に与える影響を科学的に学びたい」という視点まで掘り下げ、きっかけとなった体験と結びつけて書いてみてください。

例えば、部活動の減量期に食事内容を工夫して体調が変わった経験があれば、「なぜその変化が起きたのかを栄養学で解明したい」という形で学問への動機に変換できます。

体験と科学への関心がつながると、志望理由に説得力が生まれます。

管理栄養士養成課程かどうかを確認して選ぶ理由を示す

志望理由書を書く前に、自分の進路に合う課程かどうかを募集要項で必ず確認してください。

栄養系の学部には、卒業と同時に管理栄養士国家試験の受験資格が得られる管理栄養士養成課程と、栄養士資格を取得したうえで卒業後に実務経験を経て受験資格を得る課程があります。

どちらの課程かによって、管理栄養士への道のりは大きく異なるため、注意が必要です。

そのうえで、臨地実習の環境や国家試験対策のサポート体制など、その大学ならではの学習環境と自分の目標を結びつけて書くと、志望度の高さが伝わります。

課程の違いを理解して書かれた志望理由書は、進路への理解度を示す材料にもなるでしょう。

誰の健康を支えたいかを明確にして将来像とつなげる

志望動機の説得力を高めるには、栄養の力で支えたい相手を具体的に定めることが有効です。

病院の患者、学校の子ども、アスリート、地域の高齢者など、対象によって必要となる学びも将来の進路も変わってきます。

例えば「高齢者の低栄養を防ぎたい」と定めれば、在宅栄養ケアや嚥下に配慮した食事づくりなど、栄養学部で学びたい内容が自然と絞られてきます。

支えたい相手と学びの内容をつなげて書くと、将来像の説得力が高まります。

進路が完全に固まっていなくても、誰のどのような課題に向き合いたいかを語れれば十分です。

栄養学部の志望理由書の例文

ここまで紹介したコツを踏まえた志望理由書の書き方を、例文で確認してみましょう。

私は陸上部での減量期に自己流の食事制限で体調を崩し、貧血で練習を休んだ経験から、食と体の関係に強い関心を抱きました。保健室の先生に勧められて鉄分とたんぱく質を意識した食事に変えたところ、記録も体調も改善し、食事の内容が体に与える影響の大きさを実感しました。この経験から、感覚ではなく科学的な根拠にもとづいて食事を組み立てる栄養学を学び、スポーツに取り組む人の健康を支えたいと考えるようになりました。貴学を志望する理由は、管理栄養士養成課程でありながらスポーツ栄養を専門的に学べる授業が充実し、運動部と連携した実習に参加できる点に魅力を感じたからです。入学後は臨床栄養とスポーツ栄養の両方を学び、管理栄養士の資格を取得したうえで、将来は競技に打ち込む選手が安心して食事と向き合える環境づくりに貢献したいと考えています。

まとめ

栄養学部の総合型選抜では、志望理由書を中心に、小論文や面接を通して食と健康への関心と学ぶ適性が評価されます。

志望理由書では、「食べることが好き」という動機を科学の視点まで掘り下げ、管理栄養士養成課程かどうかを確認したうえで、支えたい相手と将来像を結びつけて書くことが重要です。

本記事の例文も参考に、あなたにしか書けない志望理由書を仕上げてください。

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