獨協大学の総合型選抜には、Q(課題探究)入試と自己推薦入試、卒業生子女・弟妹入試の3方式があります。

このほかに、留学生や帰国生徒などを対象とするグローバル入試と、社会人入試も総合型選抜に入ります。

2026年度は3方式あわせて志願556名に対し、合格は286名でした。

募集人員が最も多い自己推薦入試は、11学科で計200名です。

出願条件は学科とグループごとに違い、評定の基準は3.5以上から3.9以上までです。

本記事では、獨協大学の総合型選抜の3方式について、学科ごとの倍率・出願条件・選抜方法・過去問を解説します。

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獨協大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

獨協大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

獨協大学の総合型選抜は、入試情報サイトで7つの入試に区分されています。

内訳は3方式と社会人入試に、外国人留学生・外国にルーツを持つ生徒・帰国生徒の3区分のグローバル入試を加えた7つです。

3方式の概要・実施学部・学科ごとの倍率・日程について解説します。

3種類の総合型選抜

獨協大学の総合型選抜のうち、次の3方式は選考の進め方と出願できる人が違います。

  • Q(課題探究)入試:3,000字程度の課題とプレゼンテーションで選考する入試
  • 自己推薦入試:学科ごとの出願基準を満たして出願し、筆記試験と面接を受ける入試
  • 卒業生子女・弟妹入試:親が獨協大学の卒業生か、兄弟姉妹が在学生・卒業生の人の入試

自己推薦入試は法学部を除く8学科で出願基準がA・B・Cなどのグループに分かれ、グループを選んで出願します。

3方式とも、高校からの推薦状は要りません。

グローバル入試と社会人入試は、外国人留学生や社会人などに別枠の出願資格を設けています。

実施している学部

獨協大学の総合型選抜3方式を実施しているのは、次の4学部です。

  • 外国語学部(ドイツ語学科・英語学科・フランス語学科・交流文化学科)
  • 国際教養学部(言語文化学科)
  • 経済学部(経済学科・経営学科・国際環境経済学科)
  • 法学部(法律学科・国際関係法学科・総合政策学科)

Q(課題探究)入試を行うのは、外国語学部のドイツ語学科とフランス語学科だけです。

募集人員はドイツ語学科が5名で、フランス語学科は既習者のAグループが若干名、未習者のBグループが5名となっています。

自己推薦入試は英語学科の50名が最も多く、ほかの10学科は10〜30名を募集します。

卒業生子女・弟妹入試は、11学科とも若干名の募集です。

学科ごとの倍率

2026年度の倍率は自己推薦入試の国際環境経済学科の5.7倍が最も高く、最も低いのは卒業生子女・弟妹入試の1.0倍です。

1.0倍は合格者が出て倍率を算出できた学科での値で、法律学科と総合政策学科がともに志願1名・合格1名でした。

獨協大学の自己推薦入試の実績は次のとおりで、グループ別の人数は学科ごとに合計しています。

学科
(2026年度・自己推薦入試)
志願者数合格者数倍率(志願÷合格)
ドイツ語36名21名1.7倍
英語71名40名1.8倍
フランス語15名10名1.5倍
交流文化38名28名1.4倍
言語文化145名64名2.3倍
経済13名6名2.2倍
経営35名9名3.9倍
国際環境経済17名3名5.7倍
法律90名47名1.9倍
国際関係法19名13名1.5倍
総合政策5名3名1.7倍
合計484名244名2.0倍

国際環境経済学科は、志願17名に対して合格が3名でした。

学科
(2026年度・Q(課題探究)入試)
志願者数合格者数倍率(志願÷合格)
ドイツ語19名12名1.6倍
フランス語23名15名1.5倍
合計42名27名1.6倍
学科
(2026年度・卒業生子女・弟妹入試)
志願者数合格者数倍率(志願÷合格)
ドイツ語1名0名―
英語7名5名1.4倍
フランス語3名1名3.0倍
交流文化5名4名1.3倍
言語文化7名3名2.3倍
経済2名0名―
経営2名0名―
国際環境経済1名0名―
法律1名1名1.0倍
国際関係法0名0名―
総合政策1名1名1.0倍
合計30名15名2.0倍

卒業生子女・弟妹入試では、ドイツ語学科・経済学科・経営学科・国際環境経済学科の4学科で合格者が出ませんでした。

試験日と出願期間

獨協大学の2027年度入試は、Q(課題探究)入試の出願が2026年9月24日に始まり、10月2日に締め切られます。

方式(2027年度入試)出願期間試験日
Q(課題探究)入試2026年9月24日〜10月2日1次は提出課題の書類選考/2次選考は2026年10月24日
自己推薦入試2026年10月1日〜10月14日2026年11月22日
卒業生子女・弟妹入試2026年10月1日〜10月14日2026年11月22日

自己推薦入試と卒業生子女・弟妹入試は出願期間も試験日も同じで、試験日はQ(課題探究)入試の2次選考の約1か月後です。

参考:獨協大学入試情報サイト|総合型・学校推薦型選抜
参考:獨協大学|2027年度 受験の手引き(2026年度総合型・学校推薦型選抜入試データ)
参考:獨協大学|入学試験要項・出願書類

獨協大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願条件

獨協大学の総合型選抜の3方式は、獨協大学を第一志望とし、合格した場合に入学することが出願の条件です。

ただし自己推薦入試には、他大学と併願できるグループが5つあります。

それぞれ方式ごとの具体的な出願条件について解説します。

Q(課題探究)入試の出願条件

獨協大学のQ(課題探究)入試に評定の基準はなく、語学の条件は学科とグループで違います。

ドイツ語学科は、英語資格かドイツ語資格のどちらかを1つ満たす必要があります。

英語は実用英語技能検定(英検)のCSE1980、ドイツ語はドイツ語技能検定試験(独検)3級などが基準です。

獨協大学の英語ストーリーテリングとドイツ語スピーチの両コンテストの本選出場、ドイツ語入門講座の受講修了も資格に使えます。

これらは3年以内のものが、英検や独検などほかの資格は2024年4月1日以降の取得分が有効です。

フランス語学科のAグループ(既習者対象)には、実用フランス語技能検定(仏検)4級程度の力が求められます。

目安は学習時間100時間以上で、証明書は提出不要です。

Bグループ(未習者対象)には、語学の条件がつきません。

同じ学科なら自己推薦入試か卒業生子女・弟妹入試と併願できますが、複数学科の併願はできません。

自己推薦入試の出願条件

獨協大学の自己推薦入試は、学科とグループごとに語学資格や評定の基準が決まっており、主な例は次のとおりです。

学科・グループ(2027年度)出願基準
ドイツ語 Aドイツ語の資格(独検3級・Goethe-Zertifikat A2など)
英語 A評定3.5以上と英語の資格(英検CSE2150など)
言語文化 A英語・スペイン語・中国語・韓国語の資格(英検CSE2050・中国語検定3級など)
経済・経営 B簿記検定2級・ITパスポート・実用数学技能検定(数検)2級・国際科学技術コンテストなどのいずれか
法律・国際関係法・総合政策評定3.9以上か、英語・ドイツ語・フランス語の資格(英検CSE1728・独検3級など)

他大学と併願できるのは、ドイツ語C・英語B・フランス語C・交流文化B・言語文化Bの5グループです。

それ以外のグループは、獨協大学が第一志望であることを条件にしています。

高校を卒業した既卒者と、2027年3月までに卒業見込みの人が出願できます。

ただし、英語学科・交流文化学科・法学部には、高等学校卒業程度認定試験の合格者は出願できません。

語学資格は2024年4月1日以降の取得が有効です。

ただし、英語・ドイツ語・フランス語のコンテストの本選出場とドイツ語入門講座の修了は3年以内のものが認められます。

経済学科と経営学科のBグループでは、簿記検定やITパスポート、数検などは出願締切日から2年以内の合格が有効です。

国際環境経済学科のBグループも数検は2年以内で、国際科学技術コンテストは3学科とも3年以内となっています。

言語文化学科では、出願者の母語にあたる言語の検定を出願資格に使えません。

卒業生子女・弟妹入試の出願条件

獨協大学の卒業生子女・弟妹入試は、両親のいずれかが獨協大学の卒業生である人が出願できます。

外国語学部・国際教養学部・経済学部では、兄弟姉妹が獨協大学の在学生か卒業生である場合も出願が認められます。

法学部だけは兄弟姉妹が対象外です。

あわせて学科ごとの出願基準があり、言語文化学科を除く10学科は評定3.8以上が必要です。

学科(2027年度)出願基準
ドイツ語・フランス語・国際環境経済評定3.8以上かつ外国語の評定3.8以上
英語・交流文化評定3.8以上かつ英語の資格(英検CSE2000など)
言語文化英語・スペイン語・中国語・韓国語の資格(英検CSE1980・中国語検定2級など)
経済・経営評定3.8以上
法律・国際関係法・総合政策評定3.8以上かつ地理歴史と公民の全科目の評定3.8以上

評定は、高校の入学日から出願日までの学習成績の状況で判断します。

出願書類には、獨協大学の卒業者か在籍者が記入する出願資格申請書が含まれます。

参考:獨協大学|入学試験要項・出願書類

獨協大学の総合型選抜(旧AO入試)の選抜方法

獨協大学の総合型選抜のうち、Q(課題探究)入試は提出課題の1次選考とプレゼンテーションの2次選考に分かれます。

自己推薦入試と卒業生子女・弟妹入試では、筆記試験と面接の試験日が同じです。

それぞれ方式ごとの具体的な選抜方法について解説します。

Q(課題探究)入試の選抜方法

獨協大学のQ(課題探究)入試は、1次が提出課題(60点)の書類選考、2次がプレゼンテーションと面接(100点)です。

提出課題は日本語3,000字程度で、参照Webサイトは字数に含めません。

ドイツ語学科の課題は、ドイツ語圏で興味のある事柄を1つ取り上げ、日本と比べて特徴を論じるものです。

フランス語学科の課題は、フランス語圏に関連して興味のある事柄を、自分の経験をふまえて論理的に説明するものです。

大学は提出課題のポイントとして、自分なりの問いを立てて確かな事実や情報で答え、新たな視点を示すことを挙げています。

2次選考はプレゼンテーション10分と質疑応答・面接20分で、使う言語は日本語です。

フランス語学科のAグループだけは、面接で簡単なフランス語のやりとりがあります。

自己推薦入試の選抜方法

獨協大学の自己推薦入試は、60分100点の筆記試験と60点の面接を同じ日に受けます。

筆記試験は、外国語学部と国際教養学部のA・Bグループが小論文、経済学部の3学科が英語です。

英語の出題範囲は、英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲです。

ドイツ語学科とフランス語学科のCグループは、それぞれドイツ語とフランス語の試験を受けます。

法学部の3学科だけは英語と小論文の両方を課すため、筆記は2科目で計200点です。

ドイツ語学科・フランス語学科のA・Cグループと英語学科・交流文化学科は、外国語と日本語で面接します。

外国語の質問には外国語で、日本語の質問には日本語で答えます。

それ以外の学科とグループは、日本語による面接です。

出願時には、500字程度の志望理由書を大学所定の様式に自筆で書いて提出します。

卒業生子女・弟妹入試の選抜方法

獨協大学の卒業生子女・弟妹入試は、英語か小論文の1科目(60分100点)と、日本語による面接(60点)で選考します。

英語を課すのは、外国語学部のドイツ語学科・フランス語学科と、経済学部の経済学科・経営学科・国際環境経済学科です。

英語の出題範囲は、自己推薦入試と同じ英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲです。

英語学科・交流文化学科・言語文化学科と法学部の3学科は、小論文を受けます。

自己推薦入試と違い、法学部も筆記は小論文の1科目だけです。

出願時には、1,000字程度の志望理由書を大学所定の様式に自筆で書き、調査書とあわせて提出します。

参考:獨協大学|入学試験要項・出願書類

獨協大学の総合型選抜の過去問

獨協大学は、自己推薦入試などの英語と小論文、Cグループのドイツ語とフランス語の問題を入試情報サイトで公開しています。

ここでは2026年度の外国語学部と国際教養学部の小論文、英語の3つから設問を引用します。

法学部の小論文は新聞の社説を読んで答える設問で、課題文がないと意味が通らないため省きました。

Cグループが受けるドイツ語とフランス語の問題も、ここには含めていません。

外国語学部の小論文

獨協大学外国語学部の小論文は、課題文を読んで1つの設問に601字以上800字以内で答える60分の試験です。

2026年度の課題文は、現代アートの表現と鑑賞で「問い」が果たす役割を、iPhoneを例に説明した文章でした。

課題文は書籍からの出題のため、ここには載せていません。

自己推薦入試と卒業生子女・弟妹入試、課外活動推薦入試(学校推薦型選抜)の共通問題で、解答は縦書きです。

2026年度の設問は次のとおりです。

文章中の傍線部にある「アートのように深く感じさせて考えさせるもの」の意義について、文章で述べられたことを踏まえながらあなたの意見を述べなさい。(601字以上800字以内)

国際教養学部の小論文

獨協大学国際教養学部の小論文は、短い設問文だけを読んで601字以上800字以内で答える60分の試験です。

2026年度は「権利教育」と「道徳教育」の違いを問う設問で、解答は縦書きです。

句読点やかっこも字数に数えます。

自己推薦入試と卒業生子女・弟妹入試の共通問題で、設問の全文は次のとおりです。

「権利教育」と「道徳教育」の二つは、学校などでもよく混同されることがありますが、別のものです。この二つの言葉の意味をよく考えた上で、二つが混同されてはいけない理由を、貧困の問題を例にとって、「思いやり」という言葉を使用しながら説明して下さい。

英語

獨協大学の総合型選抜の英語は、60分で大問5つに答えるマーク式の試験です。

2026年度は大問1が文法の選択問題、大問2が語句の並べ替え、大問3が文章の空所補充でした。

大問4と大問5では、注のついた英文を読んで質問に答えます。

英語は、自己推薦入試の経済学部と法学部、卒業生子女・弟妹入試のドイツ語学科・フランス語学科と経済学部で課される科目です。

大問1の最初の設問は次のとおりです。

The marathon next week will be canceled(  )more people sign up. A.since B.unless C.whereas D.that

参考:獨協大学入試情報サイト|過去問題・出題傾向

まとめ

獨協大学の総合型選抜は、Q(課題探究)入試が提出課題とプレゼンテーション、ほかの2方式が筆記試験と面接による選考です。

出願条件は学科とグループで分かれ、評定の基準は3.5以上から3.9以上までです。

Q(課題探究)入試は、同じ学科の自己推薦入試か卒業生子女・弟妹入試と併願できます。

翌年度にQ(課題探究)入試を受けるなら、3,000字程度の課題を出願時に出すため、早めに課題を確認してください。

出願資格や試験内容は学科・方式ごとに違うため、志望先の入学試験要項を獨協大学の公式サイトで確認してください。

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