大東文化大学の総合型選抜は、前期・中期・後期と3つの育成型、基礎学力テスト型の7区分に分かれています。

2026年度は前期・基礎学力テスト型・後期の合計で志願2,357名に対し、合格は1,208名でした。

前期・中期・後期は学科ごとに書類と当日の試験が決まっており、育成型は原則として大学のプログラムの修了が出願の条件です。

基礎学力テスト型だけは面接や口頭試問がなく、調査書・事前課題(小論文)・マーク式の学力テストで合否が決まります。

本記事では、大東文化大学の総合型選抜の区分ごとの違いと学科別の倍率、出願条件と選抜方法を解説します。

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大東文化大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

大東文化大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

大東文化大学の総合型選抜は次の7区分で、2027年度の募集人員は合計760名です。

  • 前期
  • 中期
  • 後期
  • 前期育成型
  • 中期育成型
  • 後期育成型
  • 基礎学力テスト型

基礎学力テスト型を除く6区分は、区分ごとに学内の1学科しか受験できません。

基礎学力テスト型だけは学内の複数の学科に出願でき、英語に国語か数学のどちらか1科目を加えた2科目型が基本です。

一部の学科を除き、英語・国語・数学の3科目型も選べます。

実施している学部と学科ごとの倍率、試験日と出願期間を紹介します。

実施している学部

大東文化大学の総合型選抜は、次の8学部20学科で実施しています。

  • 文学部(日本文学科・中国文学科・英米文学科・教育学科・書道学科・歴史文化学科)
  • 経済学部(社会経済学科・現代経済学科)
  • 外国語学部(中国語学科・英語学科・日本語学科)
  • 法学部(法律学科・政治学科)
  • 国際関係学部(国際関係学科・国際文化学科)
  • 経営学部(経営学科)
  • スポーツ・健康科学部(スポーツ科学科・健康科学科・看護学科)
  • 社会学部(社会学科)

日本語学科は後期を実施しません。

育成型を実施しないのは、社会経済学科・現代経済学科・政治学科・経営学科・スポーツ科学科の5学科です。

学科ごとの倍率

2026年度の倍率はスポーツ科学科の3.5倍が最も高く、最も低いのは中国文学科と中国語学科の1.0倍です。

次の表は、大東文化大学の総合型選抜の2026年度実績を、前期・基礎学力テスト型・後期の合計で示したものです。

学科(2026年度)志願者数合格者数倍率
日本文学科181名74名2.4倍
中国文学科16名16名1.0倍
英米文学科67名62名1.1倍
教育学科105名63名1.7倍
書道学科62名33名1.9倍
歴史文化学科165名60名2.8倍
社会経済学科110名35名3.1倍
現代経済学科115名41名2.8倍
中国語学科27名27名1.0倍
英語学科150名123名1.2倍
日本語学科21名17名1.2倍
法律学科111名91名1.2倍
政治学科119名54名2.2倍
国際関係学科73名56名1.3倍
国際文化学科54名48名1.1倍
経営学科273名111名2.5倍
スポーツ科学科349名101名3.5倍
健康科学科51名43名1.2倍
看護学科60名54名1.1倍
社会学科248名99名2.5倍
合計2,357名1,208名–

志願者数はスポーツ科学科の349名が最も多く、経営学科の273名、社会学科の248名が続きます。

区分別では、前期が志願816名・合格471名、後期が志願204名・合格111名でした。

最も規模が大きいのは基礎学力テスト型で、志願1,337名・合格626名です。

中期と育成型の実績は表に含めていません。

育成型は2027年度新設の区分で、2026年度の学科別入試データには中期とともに総合型選抜として載っていません。

試験日と出願期間

2027年度入試で最も早いのは前期と前期育成型で、出願期間は2026年10月1日〜10月9日、試験日は10月18日です。

区分(2027年度入試)出願期間試験日
前期・前期育成型2026年10月1日〜10月9日2026年10月18日
中期・中期育成型2026年10月26日〜11月12日2026年11月22日
後期・後期育成型2026年11月24日〜12月7日2026年12月13日
基礎学力テスト型2026年11月24日〜12月7日2026年12月13日

大東文化大学の総合型選抜は同じ日に行う入試どうしを併願できず、前期と前期育成型の両方には出願できません。

12月13日は後期・後期育成型・基礎学力テスト型が重なるため、受けられるのはこのうち1つです。

基礎学力テスト型の2科目型は全国16会場で受験でき、3科目型は東京板橋キャンパスだけで実施します。

参考:大東文化大学|2027年度 入学試験要項〈総合型選抜〉
参考:大東文化大学|入試結果データ

大東文化大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願条件

大東文化大学の総合型選抜は、評定・資格の基準、浪人の制限、他大学との併願の可否が学科と区分の組み合わせで変わります。

「基準は設けない」学科でも、調査書は自己推薦書や面接などと並ぶ合否の判断材料です。

それぞれ方式ごとの具体的な出願条件について解説します。

前期の出願条件

大東文化大学の前期は、スポーツ科学科・健康科学科・看護学科を除く17学科で他大学と併願できます。

現役生と浪人生のどちらも出願でき、年齢の条件があるのは法律学科(2027年4月1日時点で満19歳以下)だけです。

評定や資格の基準を置いている学科は次のとおりです。

学科(前期)評定・資格の基準
教育学科評定平均値3.3以上
書道学科大東文化大学全国書道展の理事長賞以上など①〜⑨のいずれかの受賞実績
社会経済学科・現代経済学科地歴・公民の評定平均値が4.0以上
法律学科英語外部試験スコアCEFR A2レベル(4技能)
経営学科A方式は評定平均値3.5以上
B方式は日商簿記3級以上か全商簿記1級

評定平均値は3学年1学期または前期までの成績で見て、既卒者は卒業時までの成績で判断します。

法律学科のCEFR A2レベルは、英検なら準2級合格(1728点以上)、TEAPなら135点以上にあたります。

スポーツ科学科A方式は、都道府県大会ベスト8程度の成績をあげた人か、高い技能を持つ人が対象です。

中期の出願条件

大東文化大学の中期は、前期より評定の基準を置く学科が多くなります。

浪人生が出願できるのは、日本文学科や教育学科など10学科で2浪まで、社会経済学科と現代経済学科で1浪までです。

残る8学科は浪人の年数を区切っておらず、法律学科だけが年齢で出願を制限しています。

他大学と併願できないのは、書道学科・歴史文化学科・経営学科・スポーツ科学科・健康科学科・看護学科の6学科です。

評定や資格の基準の主な例は次のとおりです。

学科(中期)評定・資格の基準
日本文学科3.3以上か国語3.5以上
英語学科A英検1700点以上、TOEIC 370点以上、GTEC 500点以上など
法律学科前期と同じ英語外部試験スコアCEFR A2レベル
経営学科3.5以上
スポーツ科学科3.0以上

英語学科A方式のスコアには有効期限があり、英検は2024年3月31日以降の受験に限られます。

同じく英語学科A方式では、TOEIC・GTEC・TEAPも2025年3月31日以降に受けた試験のスコアに限られます。

評定や資格の基準を設けていないのは、8学科と英米文学科A方式です。

後期の出願条件

大東文化大学の後期は日本語学科を除く19学科で実施し、他大学と併願できるのは法律学科と経営学科の2学科だけです。

残る17学科は専願で、合格した場合は入学を確約することが出願の要件に入ります。

評定の基準を置くのは教育学科だけで、基準は3.3以上です。

英語資格を条件にするのは法律学科と経営学科で、法律学科は前期と同じCEFR A2レベルの英語外部試験スコアを求めます。

法律学科には、2027年4月1日時点で満19歳以下の年齢制限もあります。

経営学科は英検2級、TOEIC 450点以上、TOEFL PBT 400点以上などの資格を持つ人が対象です。

書道学科C方式は実技試験が免除される代わりに、書道展などでの受賞実績が求められます。

健康科学科と看護学科は、当学科を第一志望とする人に限られます。

前期育成型、中期育成型、後期育成型の出願条件

大東文化大学の育成型は、原則として学科所定の課題探究プログラムかKOUDAIBridgeプログラムの修了が出願資格です。

学科の方式名にあるA方式は課題探究方式、B方式はKOUDAIBridge方式を指します。

実施学科は、課題探究プログラムが15学科、KOUDAIBridgeプログラムが9学科です。

KOUDAIBridgeプログラムの申込期間は2026年5月11日〜11月23日で、申込は1人1学科に限られます。

育成型はすべて専願です。

評定の基準があるのは、教育学科の前期育成型と中期育成型の3.2以上だけです。

法律学科は2027年4月1日時点で満19歳以下が条件で、中期育成型は英語外部試験のCEFR A2レベルも必要とします。

健康科学科は現役生だけが対象です。

英米文学科A方式・中国語学科A方式・英語学科は、課題探究プログラムの修了がなくても、課題探究のレポートで出願できます。

基礎学力テスト型の出願条件

大東文化大学の基礎学力テスト型は全学科共通で、現役生と浪人生のどちらも出願できます。

高校の課程や学科も問わず、ほかの区分のような評定の基準も置いていません。

全学科で他大学と併願でき、桐門の翼奨学金の試験や一般選抜にも出願できます。

ほかの6区分と違い、学内の複数の学科に出願できる点も特徴です。

英語を大学の試験で受ける独自型と、英語民間試験のスコアを使う英語民間型も、同じ学科で併願が可能です。

出願時には調査書を出し、事前課題(小論文)と志望理由アンケートを出願システムに入力します。

事前課題と志望理由アンケートは紙での提出が不要で、手書きや印刷をする必要もありません。

参考:大東文化大学|2027年度 入学試験要項〈総合型選抜〉

大東文化大学の総合型選抜(旧AO入試)の選抜方法

大東文化大学の総合型選抜の前期・中期・後期は、書類と当日の試験の組み合わせが学科と方式ごとに異なるのが特徴です。

育成型は原則として修了証と書類に面接か口頭試問を加え、基礎学力テスト型は書類・事前課題・学力テストの合計で判定します。

それぞれ方式ごとの具体的な選抜方法について解説します。

前期の選抜方法

大東文化大学の前期は、全学科で書類審査と面接か口頭試問を行います。

学科によっては小論文や基礎確認テスト、実技、グループディスカッションなども課され、主な例は次のとおりです。

学科(前期)提出書類当日の試験
日本文学科A・B自己推薦書(1200字以内)Aは小論文
Bは基礎確認テスト(古文)(各60分)・面接
中国語学科自己推薦書・課題論文・中国語検定試験準4級以上などの合格証のいずれか面接
法律学科自己推薦書(1000字以内)・課題論文(1200〜2000字)口頭試問
国際関係学科・国際文化学科自己推薦書(1200字程度)グループディスカッションとレポート・口頭試問
社会学科自己推薦書(1200字以内)プレゼンテーション(7分以内)・面接

法律学科の課題論文は、4大公害病の発生した時期・地域と時代背景を述べ、今後とるべき方向を論じるものです。

法律学科の課題論文では、生成AIの利用が一切禁じられています。

ただし、法律学科所定の課題探究プログラムかKOUDAIBridgeプログラムの修了証を出すと、課題論文は免除です。

中国語学科の課題論文では、中国語に興味を持ったきっかけと、自分の名前を中国人にどう紹介するかを書きます。

字数は900字以上1000字以内で、手書きに限られ、ワープロは使えません。

社会学科のプレゼンテーションは、身の周りの社会で起きている問題を自分で調べ、その結果と考察を発表する形式です。

中期の選抜方法

大東文化大学の中期で前期と試験の内容が変わるのは10学科で、主な例は次のとおりです。

学科(中期)提出書類当日の試験
書道学科A・B志望理由アンケートAは書道実技
Bは書道実技+小論文(各90分)・面接
社会経済学科・現代経済学科志望理由アンケート小論文(60分)・面接
英語学科A志望理由アンケート・英語資格の証明書口頭試問(英語を含む)
政治学科志望理由アンケートプレゼンテーション(7分程度)・面接
経営学科自己推薦書(1000〜1200字)小論文(60分)・口頭試問

残る10学科は、前期と同じ書類と試験で選抜します。

書道学科Aは臨書2点と創作1点、Bは臨書1点と書道に関するテーマの小論文(800字以内)に取り組みます。

政治学科は高校における探究授業の成果を発表し、その内容を中心にそのまま同じ会場で面接を受ける流れです。

後期の選抜方法

大東文化大学の後期で前期と試験が変わるのは7学科で、主な例は次のとおりです。

学科(後期)提出書類当日の試験
日本文学科自己推薦書(1200字以内)小論文(60分)・面接
書道学科A・B自己推薦書(1000〜1200字)書道実技、または書道実技+小論文(90分)・口頭試問
現代経済学科A自己推薦書(1000字以内)総合問題(数学を中心に)(60分)・面接
政治学科自己推薦書(1000字程度)小論文(60分)・口頭試問
社会学科自己推薦書(1200字以内)・プレゼンテーション動画動画による作品の紹介・面接

日本文学科は1方式になり、面接では文学史をはじめとする日本文学の基礎知識が問われます。

現代経済学科Aの総合問題は、数学Ⅰ程度の計算、数学A程度の場合の数と確率の基礎から出題されます。

その数学的内容と現実の社会との関連性についての論述も、出題範囲です。

政治学科の小論文は、高校における探究授業の成果か、内外の政治課題で興味のあるテーマかを選ぶ形式です。

社会学科は、自分で撮影・取材した7分以内の動画をUSBメモリに保存して試験当日に持参しなければなりません。

残る12学科はほぼ前期と同じ書類と試験で、スポーツ科学科は前期B方式と同じ自己推薦書と口頭試問になります。

前期育成型、中期育成型、後期育成型の選抜方法

大東文化大学の育成型は、修了証(一部の学科は課題探究のレポート)と出願書類の審査に、面接か口頭試問を組み合わせます。

区分によって当日の試験が変わるのは法律学科だけです。

法律学科の前期育成型では、教員による30分の講義を聞いてノートを取るノートテイキングを採点します。

法律学科の中期育成型は論理的思考力を問う小論文(60分)で、どちらも口頭試問を組み合わせます。

法律学科は後期育成型を実施しませんが、後期でも修了証を出せば課題論文は免除です。

修了証に添える書類は、日本文学科・教育学科・歴史文化学科が自己推薦書、中国文学科と日本語学科が志望理由アンケートです。

国際関係学科と国際文化学科の自己推薦書は、後期育成型だけ800字程度に短くなります(前期・中期は1200字程度)。

書道学科は実技試験が免除され、未表装の新作半切縦作品1点を提出します。

基礎学力テスト型の選抜方法

大東文化大学の基礎学力テスト型は、書類審査25点と事前課題(小論文)25点に学力テストの得点を合わせて判定します。

テストは各教科60分のマーク式で、面接は行いません。

国語・数学と独自型の英語は偏差値に換算し、書類審査・事前課題などの素点と合算して合否を判定します。

2科目型の総点は250点が基本ですが、英語が200点の英米文学科と英語学科は350点です。

中国語学科と日本語学科も、国語などの配点が200点のため総点は350点です。

3科目型の総点は350点で、英語学科だけは英語が200点のため450点になります。

事前課題は全学科共通の400字以上600字以内で、出願システムに入力する形式です。

設問の前の文章は、前身の大東文化学院の考え方が「東西文化の融合」などの理念に受け継がれたことを説明しています。

2027年度の事前課題の設問は次のとおりです。

以上を踏まえ、「東西文化の融合」や「多文化共生を目指す新しい価値の不断の創造」という考え方を、あなた自身はどのように捉えるかを述べなさい。
その際、①あなたが経験したこと、見聞きしたこと、または関心をもって調べた具体的な事例を一つ取り上げ、その事例に対してあなたがどのような疑問や問題意識をもったのか、②そこでは何が大切に受け継がれるべきであり、またどのような視点や工夫を加えることで異なる価値観をつなぐことができるのか、③その考察を通じて、これから大東文化大学で学ぶ者としてどのような姿勢を大切にしたいかを、400字以上600字以内で述べなさい。

志望理由アンケートは得点化されません。

参考:大東文化大学|2027年度 入学試験要項〈総合型選抜〉

まとめ

大東文化大学の総合型選抜は、前期・中期・後期、育成型3区分、基礎学力テスト型の7区分です。

評定の基準や併願の可否、試験の内容は学科と区分の組み合わせで変わり、育成型は原則としてプログラムの修了が出願の条件です。

2026年度の倍率はスポーツ科学科の3.5倍が最も高く、中国文学科と中国語学科は1.0倍でした。

基礎学力テスト型は、全学科で他大学と併願できます。

出願資格や試験内容は学科・区分ごとに違うため、志望先の入学試験要項を大東文化大学の公式サイトで確認してください。

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