総合型選抜の倍率は、大学・学部・方式ごとに1.0倍から10倍を超えるまで幅があります。

年度によって志願者数が変わるため、同じ方式でも数値は毎年変動します。

方式によって倍率が大きく違うため、志望する方式の数値を見て対策を考えるとよいでしょう。

本記事では、倍率が高い方式と低い方式の実例、倍率が低い理由、合格するための対策を解説します。

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【一覧】総合型選抜の倍率が公表されている大学

【一覧】総合型選抜の倍率が公表されている大学

判断のもとになるのは、各大学が公式に公表している入試結果の数値です。

志望する方式の実数を見れば、自分がどの程度の競争に臨むのかがつかめます。

ここでは、公表されている倍率を高い方式と低い方式に分けて紹介します。

総合型選抜の倍率が高い大学・方式

大学が公表する2026年度(令和8年度)の数値では、倍率が5倍を超える方式が私立・国立の双方にあります。

大学・学部・方式志願者数合格者数倍率
立命館大学 総合心理学部
総合評価方式(課題論文型)
86名8名10.8倍
筑波大学
アドミッションセンター入試(全学合計)
343名36名9.5倍
東洋大学
経営学部 第1部(基礎学力テスト型)
2,830名493名5.7倍
東海大学 文学部歴史学科日本史専攻
(学科課題型)
25名5名5.0倍
東洋大学 文学部 第1部
(基礎学力テスト型)
3,001名669名4.5倍

私立・国立を問わず、方式単位で見れば5倍を超える総合型選抜は珍しくありません。

倍率が高くなるのは、募集人員が数名で数値が跳ね上がりやすい方式と、志願者が集中する人気学部の方式です。

高倍率の方式に挑むなら、後述する書類対策が勝負どころになります。

総合型選抜の倍率が低い大学・方式

同じ2026年度の公表値でも、志願者全員が合格した1.0倍の方式があります。

大学・学部・方式志願者数合格者数倍率
東海大学 文学部文明学科
(学科課題型)
8名8名1.0倍
東海大学 農学部動物科学科
(学科課題型)
15名15名1.0倍
立命館大学 文学部 国際方式
(国際文化学域)
45名35名1.3倍
日本大学経済学部 金融公共経済学科
(資格取得型)
10名8名1.3倍

倍率が低い方式は、出願条件や求める人物像が具体的に示されている場合が多く見られます。

条件を満たす受験生だけが出願するため、志願者数そのものが増えにくい構造です。

倍率が低いからといって合格しやすいわけではないため、志望する方式に合わせた対策は欠かせません。

総合型選抜の倍率が低いのはなぜ?3つの理由

総合型選抜の倍率が一般選抜より低く出やすいのは、受験できる人が絞られる仕組みがあるためです。

志願者の母集団が小さく絞られた結果であり、入試として簡単なわけではありません。

ここではなぜ総合型選抜の倍率が低いのか、3つの理由を解説します。

専願に限定されている方式が多い

総合型選抜の倍率が低い1つ目の理由は、専願の方式が多いことです。

専願とは、合格した場合の入学を確約したうえで出願する仕組みを指します。

一般選抜では、本命の前に滑り止めとして複数の大学を受験するのが通例です。

一方、専願の総合型選抜には滑り止め目的の受験生が入ってきません。

志願者数そのものが抑えられるため、倍率の数値は自然と低く出ます。

集まるのは第一志望の受験生だけなので、見かけの倍率以上に競争は厳しくなります。

専願かどうかは募集要項の出願資格欄に明記されているため、出願前に確認しましょう。

出願条件で受験できる人が絞られる

2つ目の理由は、出願条件によって受験できる人が絞られることです。

総合型選抜では、次のような項目が出願条件として設定されます。

  • 評定平均の基準
  • 英語外部検定のスコア
  • 課外活動の実績

英語資格のように、取得までに数か月かかる条件も珍しくありません。

条件を満たさない受験生はそもそも出願できないため、志願者は条件を満たした人だけに限られます。

募集人員が少なく数値が振れやすい

3つ目の理由は、募集人員が少なく数値が振れやすいことです。

総合型選抜は募集人員が数名から数十名の方式が中心で、志願者が数人増減するだけで倍率は大きく変動します。

募集5名の方式なら、志願者が10名から15名に増えるだけで倍率は2倍から3倍に跳ね上がります。

前年度の倍率が翌年度も当てはまるとは限らないため、複数年度の推移で捉えてください。

なお、志願者が募集人員を下回った方式でも、全員が合格するとは限りません。

倍率に左右されずに総合型選抜で合格するための対策

総合型選抜の合否は、倍率の高低ではなく大学が求める学生像に合わせた準備で決まります。

対策の進め方は、志望理由の核を作ってから書類に落とし込み、最後に選考本番の練習を重ねる順です。

ここでは、倍率に左右されずに合格へ近づく3つの対策を解説します。

アドミッション・ポリシーと自分の経験を結び付ける

まずは、志望大学のアドミッション・ポリシーを読み込み、自分の経験と重なる部分を探してください。

高校生活で力を入れた経験を、部活動や探究学習などの分野を問わず書き出しましょう。

書き出した経験のうち、アドミッション・ポリシーと重なるものが志望理由の軸になります。

重なりが見つからないときは、学部の教育内容を調べて経験との接点を探し直してください。

配点方式や書類の比重は方式によって異なるため、募集要項で評価方法と配点割合も確認してください。

高校3年の夏までに書類を仕上げる

総合型選抜に必要な書類は、高校3年の1学期に初稿を書き上げ、夏休み中に完成させておきたいところです。

倍率が高い総合型選抜ほど、第1次選考の書類で人数が大きく絞られるため、早い時期に仕上げましょう。

面接まで進めるかどうかは、提出書類の完成度でほぼ決まります。

対策の重点は志望理由書と活動報告書の作り込みに置き、実績の羅列ではなく学びたい内容と経験の結び付きまで書き込んでください。

総合型選抜の出願は9月前後に集中するため、夏休みが終わる時点で書類が完成している状態を目指しましょう。

添削と書き直しを重ねる時間を確保するには、初稿を1学期のうちに高校の先生へ渡しておくと安心です。

第2次選考の形式に合わせて練習する

第2次選考の対策は、志望する方式で何が課されるかを確認してから始めましょう。

面接、小論文、プレゼンテーション、学力テストと、課される内容は大学・方式によって異なります。

面接では、提出した書類の内容を自分の言葉で説明できるところまで準備しておきたいところです。

想定質問に答えるだけでなく、書いた内容を掘り下げられたときの受け答えまで練習しておくと落ち着いて臨めます。

小論文が課される方式では、本番と同じ制限時間で書き切る練習を繰り返しましょう。

過去問が公開されている大学であれば、出題テーマの傾向をつかんだうえで書く量を増やしていってください。

プレゼンテーションを課す方式なら、制限時間内に要点を伝え、質疑応答に落ち着いて答えられる状態を目指しましょう。

まとめ

総合型選抜の倍率は、大学・学部・方式によって1.0倍から10倍以上まで開きます。

ただし、倍率が低くても全員が合格するわけではありません。

倍率はあくまで参考にとどめ、自分の強みを活かせる学部・方式を選びましょう。

書類の完成度を高め、選考形式に合わせた練習を重ねてください。

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