総合型選抜と一般選抜はどっちが難しい?違いや両立させる進め方を解説
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総合型選抜と一般選抜は、評価される内容と受験時期が異なる入試方式です。
一般選抜は、かつて一般入試と呼ばれていた入試方式の現在の名称です。
両者は併願できる場合が多く、どちらか一方に絞る必要はありません。
早く結果が出る総合型選抜を、一般入試の対策と組み合わせる受験生も増えています。
違いを知らないまま方式を選ぶと、出願の時期も対策の中身も見誤りかねません。
本記事では、総合型選抜と一般選抜のどちらが難しいのか、両者の違い、一般入試と両立させる進め方を解説します。
目次
総合型選抜と一般選抜はどっちが難しいのか

総合型選抜と一般選抜の難易度は、入試方式そのものではなく受験生の適性で決まります。
どちらかが一方的に簡単になる関係ではありません。
総合型選抜のほうが倍率が低く、簡単に合格できると受け止める受験生は少なくありません。
例えば、立命館大学が公表している2026年度の一般選抜・総合型選抜は、志願者・受験者・合格者・倍率は以下のとおりです。
| 志願者 | 合格者 | 倍率 | |
| 一般選抜 | 98,635人 | 30,288人 | 3.2倍 |
| 総合型選抜 | 1,856人 | 654人 | 2.8倍 |
ただし、倍率だけでは一概にどちらが難しいとは言えません。
一般選抜が学力試験の点数で順位が決まるのに対し、総合型選抜は書類と面接などで自分の活動と学部への適性をどう説明できるかが問われます。
どちらが難しいかではなく、自分の適性がどちらにあるかで方式を選んでください。
総合型選抜と一般選抜の4つの違い
総合型選抜は志望理由書や面接で意欲・適性を評価し、一般選抜は学力試験の得点で合否が決まります。
評価内容・時期・選考方法・入学者数の4つの観点から違いを整理します。
評価される内容の違い
総合型選抜は人物像を含めて評価し、一般選抜は試験の得点で合否を判定します。
総合型選抜では、志望理由書・活動報告書などの提出書類がまず審査されます。
面接・小論文・プレゼンテーションを組み合わせ、学力だけでは測れない意欲や適性を評価する方式です。
大学が求める学生像に合うかどうかを、時間をかけて確かめる入試ともいえます。
一方、一般選抜は大学入学共通テストや各大学の個別学力検査が選考の中心です。
試験当日の得点が、そのまま合否を左右します。
ただし、総合型選抜でも学力は評価対象から外れていません。
調査書の学習成績や共通テストの成績を選考に使う大学もあります。
出願・試験・合格発表の時期の違い
総合型選抜は9月に出願が始まり、一般選抜より半年近く早く動き出します。
入試日程は、文部科学省が毎年公表する大学入学者選抜実施要項で定められています。
総合型選抜の入学願書受付は9月1日以降、判定結果の発表は11月1日以降と決められています。
学校推薦型選抜は2か月遅く、出願が11月1日以降、発表が12月1日以降の日程です。
一般選抜では、年明け1月中旬に大学入学共通テストの本試験があり、その翌週に追試験が行われます。
各大学の個別テストは2月上旬から3月下旬にかけて実施され、合格者の発表は3月末までに終わります。
出願の時点で書類がそろっている必要があるため、高校3年の夏までに準備を始めてください。
選考方法と出願条件の違い
総合型選抜は選考方法も出願条件も大学ごとに異なり、一般選抜は学力試験で判断されます。
総合型選抜の選考は、書類審査に面接・小論文・口頭試問・プレゼンテーション・課題レポートなどを組み合わせます。
なかでも面接は、大学入学者選抜実施要項により、総合型選抜で必ず実施すると定められました。
面接には、ディベート・集団討論・プレゼンテーション・口頭試問などの形式も含まれます。
一部の選抜区分には、面接の導入時期に経過措置が設けられています。
出願条件として、評定平均・英語外部検定のスコア・課外活動の実績が求められる場合もあります。
一方、一般選抜で求められるのは高校卒業(見込み)が中心で、事前に用意する資格や実績はありません。
入学者数の規模の違い
総合型選抜による入学者は全体の19.5%を占め、一般選抜での入学者は半数を下回っています。
文部科学省が公表した国公私立大学入学者選抜実施状況では、選抜区分ごとの入学者数が明らかになっています。
| 入学者数 | 割合 | |
| 総合型選抜 | 126,766人 | 19.5% |
| 学校推薦型選抜 | 221,415人 | 34.1% |
2つの方式を合計すると、入学者の5割を超えます。
総合型選抜を実施した大学は728校で全体の93.6%、国立大学でも75校(92.6%)が実施しています。
一般選抜が入学ルートの中心であることに変わりはありませんが、総合型選抜も一部の受験生だけが使う特別な入試ではなくなっています。
参考:文部科学省|令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要
総合型選抜と一般入試を両立させる進め方
総合型選抜と一般入試の両立は可能ですが、9月出願・11月合格発表とスケジュールを見通した上での対策が必要です。
出願前の準備から合格後の判断まで、進める順番に沿って解説します。
年間スケジュールで動く時期を把握する
一般選抜の受験校と学習計画は、総合型選抜に出願する前に決めておいてください。
大学入学者選抜実施要項をもとにすると、入試は次の流れで進みます。
総合型選抜は9月に出願、10月から11月に書類審査や面接、合格発表は11月以降です。
一般選抜は年明け1月中旬に大学入学共通テスト、2月から3月に各大学の個別テスト、合格発表は3月末までとなっています。
総合型選抜の結果が出る11月から12月は、共通テストまで2か月を切った時期にあたります。
この段階で受験校選びや学習計画を一から立て直す余裕はありません。
合格発表を待ってから一般選抜の勉強を始める進め方では、間に合わないと考えてください。
併願できる方式かを募集要項で確認する
総合型選抜には専願と併願可の方式があり、出願前に募集要項で確かめる必要があります。
例えば、東北大学のAO入試Ⅲ期では、出願要件に合格時の入学確約が定められています。
併願できる例が神奈川大学の総合型選抜(適性検査型)で、他大学との併願と入学辞退が可能と明記されています。
同じ総合型選抜でも、条件は大学と方式によって様々です。
大学名や入試名称、国公立か私立かでは判断がつかず、同じ大学の中で方式ごとに分かれる場合もあります。
募集要項の出願資格・出願要件の欄を確認しましょう。
参考:東北大学アドミッション機構|AO入試(総合型選抜)
参考:神奈川大学|総合型選抜(適性検査型)
共通テストを課す方式を選んで学力対策と重ねる
共通テストを課す総合型選抜を選べば、一般選抜に向けた学力対策をそのまま活かせます。
大学入学者選抜実施要項でも、総合型選抜での共通テスト利用が認められています。
例えば東北大学のAO入試では、Ⅱ期が共通テストを課さないのに対し、Ⅲ期は全学部で課される仕組みです。
Ⅲ期の出願は共通テスト直後の1月下旬にあたり、共通テストの得点をそのまま選考に持ち込める日程となっています。
同じ大学でも学部や方式によって共通テストの有無が分かれるため、方式を選ぶときは共通テストの要否と専願かどうかをあわせて確認してください。
出願書類は高校3年の夏までに仕上げる
志望理由書や活動報告書は、高校3年の夏休み中に完成させておく必要があります。
総合型選抜の出願受付は9月1日以降に始まるため、夏休み明けから書き始める日程では間に合いません。
高校の先生に添削を依頼し、修正にかかる時間もあらかじめ見込んでおいてください。
大学のアドミッション・ポリシーや学部の研究内容を調べる時間も欠かせません。
夏の時点で志望校を2〜3校に絞れていれば、書類の作り込みに時間を回せます。
1日の学習時間のうち、出願準備に充てる割合を先に決めておきましょう。
合格したら入学手続きの前に進学先を決める
総合型選抜に合格したら、入学手続きを出す前に進学先を決めなければなりません。
国立大学協会は、総合型選抜に合格して入学手続きを完了した場合、その後に一般選抜を受験しても合格者にはなれないと示しています。
国公立大学では、入学手続きの提出が進学の決定にあたります。
入学手続きの締切日は、出願前に募集要項で確認して控えておいてください。
進学するかどうかは、合格発表の前に決めておきましょう。
まとめ
総合型選抜と一般選抜は、評価される内容と受験時期が異なる入試方式です。
難易度は方式ではなく、受験生の適性で決まります。
両立するなら、9月出願・11月発表・1月共通テストの流れを前提に、夏までに出願書類を仕上げてください。
国公立大学では、入学手続きを完了すると一般選抜の合格者になれません。
自分の強みが出る方式を選び、早く準備を始めることが合格につながります。
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