建築学部の総合型選抜とは、書類や面接を通して建築への関心と学ぶ適性を評価する入試です。

大学によっては、作品や図面をそろえる時間も要るため、書類の準備は早めに始めましょう。

本記事では、建築学部の選考内容と志望理由書の書き方を、例文とともに詳しく解説します。

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建築学部の総合型選抜で問われる内容

建築学部の総合型選抜で問われる内容

建築学部の総合型選抜は、志望理由書を中心に小論文と面接で選考するのが一般的で、大学によっては作品資料の提出や実技が加わることもあります。

それぞれの選考で重視される点について解説します。

志望理由書

建築学部の志望理由書では、建築への関心を具体的な体験から示せるかが評価を分けます。

ただ建物が好きと述べるだけでは、工学部との違いや学ぶ意欲が伝わりません。

心を動かされた建築や街並みについて考えた経験を挙げると、関心の深さが伝わります。

このとき、ただ鑑賞して終わるのではなく、その空間をどう良くできるか・自分ならどうするかという視点を持つことが大切です。

その関心を入学後に学びたい設計やデザインの方向へつなげて書けると、学ぶ意欲がはっきり伝わるはずです。

小論文・課題レポート

建築学部の小論文では、建築と社会の関わりを筋道立てて考える力が問われます。

頻出のテーマは、街づくりや住環境の改善から、歴史的な建物をどう残すかまで幅広く、近年は防災や環境負荷への配慮を問う出題も増えています。

いずれも、快適さ・新しさと、安全や保存・環境といった別の要求をどう両立させるかが問われる点で共通しています。

出題形式は、文章に加えて図面や写真といった資料を読み取り、考えをまとめるものが中心です。

大事なのは、資料から読み取れる事実を挙げるだけでなく、その空間が使う人にとって快適か、地域にどんな影響を与えるかという視点で意見を組み立てることです。

面接・プレゼンテーション

建築学部の面接では、志望理由書や作品をもとに関心を確かめる質問が中心となります。

提出した内容を自分の言葉で語れるよう、事前に考えを固めておきましょう。

頻出の質問は「印象に残っている建築」「設計してみたいもの」などです。

住宅や公共建築、都市計画など、どの分野に関心があるかを整理しておくと話に軸が出ます。

プレゼンテーションを課す大学では、スケッチや模型を見せながら考えを説明する形式もあります。完成度そのものより、その空間で何を実現したかったのかという意図を語れるかが見られています。

作品・ポートフォリオ

建築系の総合型選抜では、大学や選抜方式によって、これまで手がけた制作物やスケッチをまとめた作品資料の提出、デッサンや模型制作といった実技が課されることがあります。

何に興味を持ち、どう考えて形にしたのかという、思考の過程が見られています。

授業の制作物や探究活動の成果、街で撮った写真とそこで考えたことなど、完成度よりも建築への関心の芯が伝わる素材を選ぶとよいでしょう。

一方で、高校での活動を記述して提出するだけで、作品や実技を求めない方式もあります。何が課されるかは大学ごとに大きく異なるため、志望校の募集要項で提出物と選考方法を早めに確認しておくことが欠かせません。

大学が評価する建築学部の志望理由書を作るコツ

評価される建築学部の志望理由書は、どんな空間をつくりたいかが具体的に描けています。

建築学部は工学部やデザイン系と重なりやすく、なぜ建築かを語れないと熱意が伝わりません。

評価につながる3つの着眼点を紹介します。

関心のあるテーマや建築を絞り込む

建築学部の志望理由書では、関心のあるテーマや建築を一つに絞り込みましょう。

建築は住宅から都市、環境まで扱う範囲が広く、漠然とした関心では差がつきません。

まず最も心が惹かれる建築やテーマを一つ定め、そこに絞って志望理由を組み立てましょう。

なぜその建築やテーマに惹かれたのかを、具体的な経験から語ると説得力が増します。

対象を絞り込むほど、入学後に学びたい方向が鮮明に伝わります。

大学独自の設計演習や実習に触れて志望度を示す

志望度の高さは、その大学ならではの設計演習や実習に触れることで伝わります。

どこの大学でも学べる内容を並べるだけでは、この大学を選んだ理由が見えてきません。

公式サイトや学科紹介を調べ、設計演習や工房などの制作環境を挙げましょう。

制作環境と自分の学びたいことが結びつくと、この大学を選ぶ理由が明確になります。

調べた情報を動機に反映するほど、大学で学びたい思いが自然と伝わります。

建築学部の学びと将来のキャリアを結びつける

建築学部で学ぶことと将来の目標がつながっていると、進学が思いつきではなく必然として伝わります。

建築の学びを活かせる進路は、設計事務所や建設会社から公務員まで幅広くあります。

だからこそ大切なのは、自分のなりたい姿に向けて、建築学部で何を学ぶ必要があるのかを具体的に示すことです。

将来がまだ定まっていない場合でも、設計してみたい建築や関わりたい空間を語れれば、目指す方向は十分に伝わります。

建築学部の志望理由書の例文

書き方の参考として、建築学部の志望理由書の例文を挙げます。

私は家族で古い町並みが残る地域を訪れたとき、何十年も前に建てられた建物が今も人々の暮らしを支え、町の雰囲気そのものをつくっていることに強い驚きを覚えました。なぜこの空間は居心地がよいのかを考えながら街を歩くうちに、建築が人の暮らしや気持ちにまで影響を与えることに気づき、深く関心を抱きました。この経験から、人が心地よく過ごせる空間を自らの手で設計したいと考えるようになりました。貴学の建築学部を志望する理由は、早い段階から設計演習に取り組め、地域と連携した制作の機会が充実している点に魅力を感じたからです。入学後は設計と構造を基礎から学び、将来は人の暮らしに寄り添う建築家として、住む人の記憶に残る空間を生み出したいと考えています。

まとめ

建築学部の総合型選抜では、志望理由書を軸に、空間への関心と論理的に考える力が評価されます。

合格に近づく第一歩は、工学部やデザイン系との違いを踏まえ、関心を絞り込むことです。

そのうえで、心を動かされた建築について考えた体験を掘り下げると説得力が高まります。

その大学ならではの設計演習や実習に自分の関心を重ねれば、実感のこもった志望理由になります。

本記事の例文も参考にしながら、建築を学びたい思いを自分の言葉で書き上げてください。

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