山梨大学医学部は再受験に寛容?合格するポイントを解説
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「山梨大学医学部に、再受験で合格したい!」と考える人にとって、同大学医学部が再受験に寛容かどうかを知ることは大切なことです。
このコラムでは、山梨大学医学部の再受験への寛容さとその理由、そして再受験者が合格するためのポイントを紹介します。
情報収集を行い、再受験での合格実現に役立ててください。
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山梨大学医学部は再受験に寛容なのか
結論として、山梨大学医学部は再受験に「比較的寛容である」と考えられます。
再受験への寛容さを考えるための以下のポイントから分析したところ、同大学医学部は再受験への寛容さをある程度示していることがわかります。
・受験者に対しての再受験者率
・合格者に対しての再受験者率
同大学が詳細に受験結果データを公表している点からも、再受験者への寛容さがうかがえます。
次章より、それぞれのポイントを詳細に分析していきましょう。
山梨大学医学部が再受験に寛容といえる理由①
山梨大学医学部が再受験に比較的寛容な理由として、全合格者に対しての再受験者率の高さが挙げられます。
以下のデータは、同大学医学部の年齢別合格率です。
◆山梨大学医学部の年齢別合格率(令和7年度入試)
| 年齢 | 18歳 | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳以上 | 計 |
| 合格者数(名) | 90 | 43 | 4 | 1 | 4 | 142 |
| 割合(%) | 63.4% | 30.3% | 2.8% | 0.7% | 2.8% | 100% |
合格者のうち、再受験者(22歳以上)が2.8%を占めています。
同年度の鹿児島大学医学部では3.4%、長崎大学医学部では3.4%が合格者における再受験者の割合です。
例年再受験者に寛容とされる他大学医学部と比較しても、同等クラスに寛容な大学といえるでしょう。
再受験者の合格率は年度によっても異なります。
過去には、令和3年度入試で全合格者の7.1%にあたる10名が再受験者だったこともありました。
毎年安定して再受験枠の合格者を出している大学のひとつといえます。
山梨大学医学部が再受験に寛容といえる理由②
山梨大学医学部が再受験に比較的寛容な理由を知るために、再受験者の数そのものを参考にすることができます。
再受験者に人気がある医学部は、それだけ合格のチャンスが多いことを表します。
◆山梨大学医学部の年齢別受験率(令和7年度入試)
| 年齢 | 18歳 | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳以上 | 計 |
| 受験者数(名) | 194 | 98 | 14 | 5 | 21 | 332 |
| 割合(%) | 58.4% | 29.5% | 4.2% | 1.5% | 6.3% | 100% |
受験者のうち、現役生は約半数にとどまっています。
続いて1浪生(19歳)、そして再受験者(22歳以上)の受験者数が多い結果となっています。
上述の合格者数をふまえても、多くの再受験者が受験し一定数が合格をつかみとれることが理解できます。
以上のことから、再受験者がチャレンジしやすい医学部であるといえるでしょう。
山梨大学医学部の入試情報
続いては、山梨大学医学部の入試情報を整理していきます。
| 偏差値 | 70.0-72.5 |
|
志願倍率(令和7年度一般) |
全体倍率:11.26倍 |
| 試験科目(共通テスト) |
合計 1000点 |
| 試験科目(2次試験) |
【共通テスト最終 合計 1000点】 |
共通テストにおける数学・理科・英語、個別学力検査における理科の配点が極端に高くなっています。
共通テストでは3科目の配点が全配点の60%、個別学力検査では理科1科目の配点が約40%を占めることからも、上記3科目の得点力が合否を左右するといえます。
特に、2次試験でも特にウェイトが大きい理科の学習には注力すべきでしょう。
逆に、英語・数学・理科の得点力に自信のある再受験者にはチャンスがあると考えることもできます。
しかしながら、偏差値や倍率を考慮しても、難易度は決して低いとはいえません。
傾向をふまえた徹底的な入試対策が必要となる医学部です。
山梨大学医学部に再受験で合格するポイント
最後に、再受験者が山梨大学医学部に合格するためのポイントを紹介します。
入試傾向が顕著なため、しっかりと対策することが不可欠です。
共通テストの「英語」対策を第一に行う
共通テスト配点の20%を占める英語は、同大学医学部への合格のための第一関門です。
また、倍率の高い同大学医学部では第一段階選抜が行われるため、共通テストを蔑ろにすることはできません。
一方で、科目別の合格者最低点からはある意味「捨て科目」をつくることも可能なことが読み取れます。
特に社会では、令和7年度入試合格者最低点が100点中50点です。
配点の低い1科目を捨てることで、英語などの高配点科目への対策に時間を割いた結果でしょう。
英語を中心とした強力な得点力を身につけることが、最も大切なポイントです。
「数学」「理科」どちらかを飛びぬけて得意科目にする
個別学力検査における合格者の得点データを確認してみましょう。
令和7年度入試合格者の最低点は数学で113.3点、理科で504点です。
それぞれの満点が数学600点・理科1000点であることを考えると、いずれも決して高得点とはいえません。
それでも合格をつかんでいるのは、どちらかの科目で85~90%の得点力を発揮できているからでしょう。
合格者の最高点は数学で560点(93.3%)、理科で854点(85.4%)です。
数学や理科に特化した受験経験や、学問としての専攻経験がある再受験者であれば、対策の方針はある程度決めやすいのではないでしょうか。
全科目をまんべんなく対策するのではなく、今の得意科目をより伸ばすことを意識すると合格に近づけるでしょう。
面接対策:再受験者ならではの経験を伝える準備をする
受験者全体の数を考えると、再受験者数はそれほど多くはありません。
再受験者に求められるのは、受験者の半数を占める現役生を意識してた面接対策です。
「社会人経験があるからこそ、できることは何か」
「別の学問を学んだからこそ、見えるものは何か」
という視点を含め、自身のキャリアを説明できるよう準備しましょう。
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この記事の監修者 山崎 敬太
筑波大学人間学群心理学類 卒業。
大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。
その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。
現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。
医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。