医学部の面接対策!よく聞かれる8つの質問とは?回答例や練習法も紹介
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医学部入試では必ず面接試験は行われます。
個人面接やグループ面接ではどんな質問をされることが多いのでしょうか。
大学により面接の形式などは異なりますが、面接試験を行う目的は共通して、学科試験だけでは分からない受験生の人間性を知ることです。
本コラムでは、医学部の面接試験で必ず聞かれるであろう8つの質問や答え方、対策ポイントを詳しく紹介します。
これをもとに対策を進めましょう。
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医学部の面接でよく聞かれる質問8選と回答例
- 医学部志望理由・本学志望理由
- 理想の医師像
- 医療に関する話題
- 中高校時代の経験
- 自分の長所と短所
- 最近読んだ本
- 併願校について
- 浪人、再受験の理由
①医学部志望理由・本学志望理由
医師になる熱意、そして医学に対する興味があるかを問う、大事な質問です。
医師を目指した理由と、本学の医学部を目指した理由のどちらも聞かれることが多いです。
「親が医師だから」というような受動的な理由は面接官の心証が良くないでしょう。
自分の経験に結びついた内容や、将来医師になってから何をしたいかという具体性のある主体的な内容が好ましいです。
自分や家族がかかった病気や事故の経験を話すのも、面接官からするとありがちな理由に思えるでしょうし、なぜ医師を目指したのかという理由にはなりません。
これらを理由として使う際は、その経験から更に医学への興味へと繋がるエピソードがあると、なお良いです。
例えば、同じような病気や事故で苦しむ人を助けるために医療に関するボランティアをしたという経験や、その病気の原因を深く調べて治療法を発見したいと思ったことなど、エピソードを深められると良いでしょう。
また、本学志望理由については、大学案内、募集要項を読み込んでおくことはもちろん、可能であれば大学のオープンキャンパスに参加しておくと良いでしょう。
大学案内だけでは分からない大学の良さを挙げられると、面接官にも熱意が伝わります。
②理想の医師像
医学部志望理由とも関連しますが、受験生の将来性を評価されます。
研究医になりたいのか臨床医になりたいのか、どの診療科に興味があるのかを答えましょう。
そしてそのために医学部で何を学びたいのかを、志望する大学の特色やカリキュラムと関連付けて答えられると、熱意が伝わるでしょう。
③医療に関する話題
医療に関するニュースに関心を持っているか、そして、それに対する受験生の考えを知るために質問されることがあります。
小論文が課される大学では、小論文のテーマにされることもあるので、医療に興味があるのであれば日頃からアンテナを張っておくことが大事です。
特に医療のあり方、医師としての倫理観、先端的な医療技術に対する知識や意見を持っておきましょう。
④中高校時代の経験
クラブ活動や生徒会での活動での自分の立場や経験を聞かれることが多いです。
ここでは医師として必要な資質である社会性やコミュニケーション能力、そして問題解決能力があるかを見られます。
チーム内でトラブルが発生したときに自分がどういう立ち回りをしたかについても聞かれることがあります。
チームの一員として役割を果たせたか、リーダーシップを発揮できたかを示せると良いでしょう。
ダンス部に所属している受験生が、高校時代はダンスに熱中したというエピソードを話したところ、今踊ってと無茶振りをされたという話もあります。
それに加えて、中高時代に取得した資格や課外活動がある場合は、それもアピールすると良いでしょう。
大学によっては証明書の持参を求められる場合もあります。
⑤自分の長所と短所
長所は医師としての資質に結び付けられる内容だと良いでしょう。
逆に医師としての資質や人間性、倫理観を疑われるような短所は避けましょう。短所ではあるが、長所とも言い換えられる短所を選ぶのも手です。
例えば心配性は短所ですが、物事に慎重に取り組めるのは医師として長所とも言えるでしょう。
また、短所を克服するために努力していることも併せて答えられると印象が良いです。
⑥最近読んだ本
受験生の知的好奇心、関心を知るために聞かれる質問です。
医学に関する本である必要はありません。
勉強に注力する受験期にはあまり本を読む時間は取れないかもしれませんが、何か1冊、本の内容とそれに対する感想や意見を言えるよう準備しておくと良いでしょう。
面接試験の待ち時間は長い場合もあるので、その間に読んでおくのも良いでしょう。
⑦併願校について
特に地方の国公立大学の面接試験では、卒業後もその地域に残る意思があるかを問われます。
私立医学部では、併願している国公立大学との志望順位を聞かれることが多いです。
無理に隠す必要はありませんが、本学と併願校のどちらも合格した場合、どちらに進学するか、といった質問には答えられるように準備しておきましょう。
また、医学部以外の学部を併願している受験生も注意が必要です。
本当に医学に興味があるのかを大学としては心配するでしょう。
⑧浪人、再受験の理由
医学部入試においては、年齢による差別や、多浪生への差別が問題となったこともあります。
仮に不正がなかったとしても、高校卒業からブランクがあるのであれば、医学部の面接試験では必ず聞かれるポイントです。
浪人生の場合は、浪人してしまった理由と自分の弱点を自己分析した上で、その弱点をどう克服したかに繋げられると良いでしょう。
再受験生の場合は、前の大学を辞める理由と医学部を目指すきっかけを聞かれます。
医師を目指す理由を明確に答えられないと面接官の印象も悪くなってしまいます。
医学部の面接で問われる4つのポイント
医学部面接試験において問われるポイントは、各大学のアドミッションポリシーに記載されています。ここでは4つのポイントに分けて解説します。
医学の進歩に貢献しようとする熱意、高い倫理観
志望理由や理想の医師像について質問されることが多いです。
医学部を受験し医師を目指すというのは、あなたの人生において非常に大きな選択です。周囲の人に流されて何となく決めるのではなく、確固たる目標を持っておきましょう。これは勉強でつまずいたとき、上手くいかないことがあったときの心の支えにもなります。
また、面接試験や小論文において、医療に関する話題を問われることもあります。
医療に関するニュースを見るほか、医療に関する時事問題がまとまった書籍を参考にするなど、常日頃からアンテナを張っておきましょう。
人間性と高いコミュニケーション能力
中高校時代の経験や、自分の長所と短所について聞かれることが多いでしょう。
普段はあまり自分の人間性について分析する機会がない受験生も多いかと思います。面接試験のために付け焼き刃でボランティア活動などの課外活動をするのは無意味です。
医療に興味があるのであれば、医師体験や医療に関する活動に自主的にするのはよいことでしょう。医学部受験に対するモチベーションにもなります。
また、面接試験においては、面接官に失礼の無いようにマナーを守ることも大事です。
これについては次の章で紹介します。
知的好奇心
知的好奇心もまた、付け焼き刃では身に付けられない力です。
面接試験では医療に対する好奇心を問われるほか、読書習慣の有無や最近読んだ本、感銘を受けた本についても問われることがあります。
医療に関する話については、「医学の進歩に貢献しようとする熱意、高い倫理観」の項目でも説明した通りです。受験勉強に追われて時間が取れないと思う受験生も多いかもしれませんが、早い時期から読書習慣を付けておくことが大事です。
これは面接試験対策に限らず、受験において非常に重要です。読書によって身に付く読解力は、全ての勉強に通じる基礎となります。
その他
医学部受験においては国公立大学と複数の私立大学を併願する場合も多いでしょう。
併願校の志望順位について問われたときは失礼の無いように答えましょう。例え滑り止めであったとしても、受験当日は第一志望校のつもりで真摯に臨む意気です。
また、浪人生、再受験生については、その理由を深く問われるので自己分析の上、対策を練りましょう。
医学部の面接で最低限守るべきマナー
まずは面接試験において、受験生のみなさんが最低限守るべきマナーを確認しておきます。
まず礼儀として、面接官に失礼のないよう、服装や受け答えなどの最低限のマナーは守りましょう。服装は現役生であれば制服を、制服がない学生や既卒生・再受験生はスーツを着用すると好印象でしょう。服装、髪型ともに清潔感があることが大事です。
また、事前に面接カードや面接票の記入がある場合は、読みやすい丁寧な字を心がけましょう。
入退室時のマナー、面接を始めるときと終わるときの挨拶、話しているときの立ち方や姿勢も面接官に見られます。
面接試験の形式としては、部屋に1人ずつ呼ばれる場合と、大部屋で複数の面接試験が同時に行われる場合があります。
部屋に1人ずつ呼ばれる場合は、入退室時にノックして「失礼いたします」と言ってから出入りすること、面接試験を始める前と終わったときに「ありがとうございました」とお辞儀をするのがマナーです。
面接試験中は姿勢を正して真っ直ぐ立ち、受け答えをするときは、聞き取りやすいはきはきとした回答を心がけましょう。
当たり前ですが、「です」「ます」を付けて丁寧語で話し、敬語も適切に使いましょう。
医学部の面接試験の練習法
医学部の面接試験対策を不安に思う学生も多いと思いますが、上に述べた最低限のポイントを実践出来ていれば、大きな問題はないでしょう。
また、ご家族の方や学校の先生などに予行練習として模擬面接をしてもらうと、ポイントを押さえられているか客観的なアドバイスをもらえます。
最低限のマナーを確認したら、次によく聞かれる質問を参考に、自分なりの回答をまとめてみましょう。
また、受験する大学によっては、合否への比重や、聞かれる内容に特色がある場合もあります。特待生・奨学生の選考として面接試験が設けられている場合もあります。
面接試験の前に、自分の志望する大学の募集要項に記載されているアドミッションポリシーを確認しておきましょう。
他の受験生と少しでも差をつけるためにも、自分の受験する大学の特色として、聞かれやすい内容、面接試験の回数、持ち物などのポイントを押さえておけると、安心して面接に臨めます。
医学部の面接試験の時期や形式は?
国立大学医学部では、学科試験終了後に受験生全員が面接試験を受験します。
私立大学医学部では受験者が多いので、通常2月頃に1次試験として学科試験が先に行われ、その合格者のみが面接試験を受験できます。
面接試験や小論文の有無や比重は大学によって大きく異なります。学科試験の得点重視で面接試験は「足切り」程度の大学、面接試験の評価と学科試験の得点を合わせて合否や特待生・奨学生の選考の基準に用いる大学などです。
地方枠が設けられている大学では、面接試験が得点化され、比重が高い傾向にあります。
面接試験の形式としては、個人面接、グループ面接、グループ討論があり、大学によって複数の面接試験が課されることもあります。
グループ面接
3〜8人の受験生に対して、3〜5人の面接官が付き、一度に行われますが、質問は順番に行われるので、個人面接と対策自体は変わりません。
グループ討議
司会者を中心に受験生同士が意見を交わし、その様子を面接官が評価します。旭川医科大学、滋賀医科大学、日本医科大学など、全国で10校ほどの医学部で行われます。
医療に関するものから社会系のものまで、幅広いテーマが扱われるので、日頃から新聞やニュースに目を向け、自分なりの意見を持っておくことが大切です。
また、意見を述べられることだけではなく、他の受験生とのコミュニケーションの取り方にも注意しましょう。
受験生の総合的な力を見られるという意味で、高度な試験です。
個人面接
1人の受験生に対して複数人の面接官が面接票に沿って質問し、それに答えます。
時間としては15分〜30分ほどかかります。面接の回数も1回〜3回ほどと、まちまちです。圧迫面接が行われる場合もあります。
面接試験の重要度が高いほど、面接試験の時間や回数も長い傾向にあります。
医学部の面接で大学ごとの特色はある?
面接試験の概要を説明しましたが、実際には大学ごとに大きく異なります。いくつかの大学の例を見てみましょう。
慶應義塾大学医学部
志望者数が例年1500人前後で、そのうち2月中旬に行われる1次試験に合格するのが300人弱です。
合格者のみが小論文と面接試験を受験し、130名前後の合格者と補欠合格者を決めます。小論文、面接の得点は非公開ですが、補欠合格と正規合格のボーダー、特待生の選考の評価の基準にされていると言われています。
受験生1人に対して面接官は2人付き、時間は1回あたり15分ほどです。面接試験は最低2回行われ、3回行われる場合もあります。
アドミッションポリシーとしては、創立者である福澤諭吉の先生の「一身独立」という考え、すなわち自ら考え実践する力が重視されています。
順天堂大学医学部
2月の初旬に1次試験が行われたのち、合格者のみが面接試験を受験します。
特色ある面接試験が行われることで知られていて、面接試験の受験生に対して、文化的・創作的・独創的あるいは特徴的な活動を行ったことを証明する資料を持参することが求められます。これには、ボランティア活動、外部検定試験の資格、小中高の評価、クラブ活動、表彰状やトロフィー、段位等証明書などが挙げられます。
受験生1人に対して面接官は4人、20分〜30分ほどかけて行われます。調査書だけでは知れない、受験生の人間性を厳しく評価しており、面接の比重は高いと言えます。
東京医科歯科大学医学部
学科試験の翌日または翌々日に面接試験が行われます。
面接試験は基本的には1回のみで、受験生1人に対して試験官は3人、5分〜10分ほどで終わるので、面接試験の比重はあまり大きくないと言えるでしょう。
ただし、面接官の判断で再面接が行われることもあります。
再受験生は再面接に呼ばれることが多いようです。
その他
2018年度入試から面接試験が新設された東京大学理科3類においては、募集要項に「学力試験の得点にかかわらず不合格となることがあります」と記載されています。
面接試験では、受験者の人間的成熟度、医学部への適性、コミュニケーション能力などが評価されるようです。
医学部の面接の対策・質問まとめ
本コラムでは面接試験でよく聞かれる質問や対策・練習法について紹介しました。
答え方のポイントを参考に、自分なりの回答を思い浮かべてみましょう。
自分の考えを整理するためにノートなどにメモしておくと良いですが、面接試験のために回答を丸暗記する必要はありません。
あくまでも面接官に聞かれた時に考え込んでしまわないようにするためです。
大事なのは丸暗記した模範的な回答をすることではなく、自分の経験してきたことや考えを自分の言葉で面接官に伝えることです。
そして、面接試験においては面接官に対する礼儀とマナーを守り、しっかりとした受け答えが出来ていれば、過度に不安に思う必要はありません。
これらを意識して、面接に臨みましょう。
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