大学生が教員免許を取得するには?取得方法とメリットを徹底解説!
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大学生活の中で将来について考える中で、教員免許の取得を検討している大学生は多いのではないでしょうか?
教員という仕事に興味があっても、「どうすれば教員になれるの?」「教育学部以外でも取れる?」「取得後の進路はどうなるの?」といった疑問や不安を抱える方も少なくありません。
慣れない教職課程の履修や教育実習など、学業との両立に不安を感じる人もいるかもしれませんね。
このコラムでは、大学生が教員免許を取得するための具体的な方法から、取得できる免許の種類、さらには取得後のキャリアパスや、取得することの多岐にわたるメリットまで網羅的に解説します。
教員免許の取得を検討している方、将来の進路に悩んでいる方にとって、本コラムが具体的な一歩を踏み出すための手助けとなれば幸いです。
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教員になるためには、まず教員免許を取得し、その後、教員採用試験に合格することが基本的な流れとなります。
教員免許は、小学校、中学校、高等学校など、どの学校で教員になる場合でも必須となる国家資格です。
教員免許状には大きく分けて「普通免許状」「特別免許状」「臨時免許状」の3種類があります。
- 普通免許状:最も代表的な免許状で、教員養成課程または教職課程を履修することで取得できます。この普通免許状はさらに、取得した学校の種類や学位によって「二種」「一種」「専修」の3つに細分化されます。
- 二種免許状:短期大学を卒業すると取得できます。2025年度からは、4年制大学でも二種免許状を取得できる教職課程が新設される予定です。
- 一種免許状:4年制大学を卒業すると取得できます。
- 専修免許状:大学院を卒業し、修士などの学位を取得すると取得できます。
- 特別免許状:教員免許を持たないものの、特定分野で優れた知識や経験を持つ社会人に特別に授与される免許状です。
- 臨時免許状:普通免許状を持つ教員を確保できない場合に、例外的に授与される期間限定の免許状です。
教員免許を取得する方法は主に以下の3つです。
- 大学・短期大学で教職課程を修了する。
- 教員資格認定試験に合格する。
- 特別免許状を取得する。
大学で教職課程を履修する流れ
最も一般的な教員免許の取得方法は、大学や短期大学で教職課程を履修することです。これにより、教員として必要な知識を体系的に学び、教育実習を通じて実践的な経験を積むことができます。
教育学部以外の大学生の場合、自分の学部・学科の科目に加えて教職課程を履修することで教員免許を取得できます。
ただし、この場合、本来のカリキュラムに加えて教員免許取得のための授業を多く受ける必要があり、学業への負担が増える可能性があります。
一種免許状(大学卒業程度)を取得する場合、小学校・中学校・高等学校の教員免許では、教科に関する科目と教職に関する科目を合わせて67単位以上の修得が一般的です。
また、小学校または中学校の教員免許状を取得するためには、7日間以上の介護等体験が義務付けられています。
教育実習は教員免許取得のために必須の要素です。
実習期間は、目指す免許の校種によって異なり、小学校は4週間以上、中学校は3週間以上、高校は2週間以上が目安となります。
教育実習は、実際の教員の仕事を体験できる実践的なインターンシップであり、責任感を伴う貴重な機会です。
将来教員にならなかったとしても、学校現場の内部や教員の仕事を自分の目で見て感じ、学校がどのように機能するのかを実践的に学ぶことができます。
もし卒業までに教職課程の単位を取りきれなかったとしても、既に修得した単位が無効になることはありません。
不足している単位については、卒業した大学でなくても、同じ校種(教科)の教職課程がある別の大学で修得することが可能です。
この場合、「学力に関する証明書」を卒業した大学から発行してもらい、居住地の都道府県教育委員会に相談することで、必要な単位を確認できます。
大学に通わずに教員免許を取得する方法
大学生で教職課程を履修しなかった場合や、すでに大学を卒業している社会人であっても、教員免許を取得する方法はいくつかあります。
教員資格認定試験に合格して取得する
教員資格認定試験は、大学などで教職課程を修了していない人でも教員として働くための能力があると認められる特別な試験です。
この試験は文部科学大臣が実施し、合格すれば居住地の都道府県教育委員会に申請することで普通免許状を取得できます。
ただし、この試験で取得できるのは二種免許状のみであり、幼稚園、小学校、特別支援学校の教員に限定されます。
中学校や高校の教員として働くことはできません。
主な受験資格は以下の通りです。
- 幼稚園教員資格認定試験:高校を卒業し、20歳以上で保育士として3年以上の実務経験がある人。
- 小学校教員資格認定試験:高校を卒業し、20歳以上の人。
- 特別支援学校教員資格認定試験:22歳以上で、大学を卒業した人など。
社会人経験を活かし特別免許状を取得する
特別免許状は、特定の分野で優れた功績や知識を持つ社会人に特別に与えられる免許状です。
これは、通常の教員では教えられない専門知識や技能を学校教育の現場に導入し、教育の活性化や多様性を確保することを目的としています。
取得するためには、都道府県教育委員会が行う「教育職員検定」に合格する必要があります。試験では、社会的信望や教育への意欲、過去の経験などが問われます。
実際に、パティシエ経験者が家庭科の特別免許状を取得したり、海外での滞在歴が長い人が英語の特別免許状を取得したりする事例があります。
近年、授与件数は増加傾向にあり、大学に通うよりも短期間で教員になれるケースもあり、特別な知識や経験を持つ社会人にとっては有効な選択肢となります。
通信制大学や科目等履修生制度の活用
すでに大学を卒業している場合や、仕事を続けながら教員免許を取得したい場合は、通信制大学や科目等履修生制度の活用が有効です。
通信制大学では、必要な科目を履修し卒業することで教員免許(一種免許状など)を取得できます。
一般的な4年制大学を卒業した人であれば、2年ほどで免許取得を目指すことも可能です。
科目等履修生制度を利用すれば、教員免許取得に必要な特定の科目だけを学び直すことができ、再入学することなく効率的に不足単位を補うことが可能です。
また、数は多くないものの、大学併修制度を持つ専門学校でも、通信制大学の単位を取得することで教員免許(一種免許状)を取得できる場合があります。
目指す学校種別で異なる教員免許の条件
教員免許は、教える学校の種類(校種)や担当する教科によって異なります。それぞれの学校種別に必要な免許と取得要件を理解しておくことが重要です。
小学校教諭免許の取得要件
小学校の教員として働くには「小学校教諭免許」が必要です。
小学校教諭免許は、短大や大学、大学院だけでなく、通信教育や科目等履修生制度、さらには教員資格認定試験に合格することでも取得が可能です。
中学校や高校の教員免許に比べて、取得手段が多様であるという特徴があります。
小学校教諭普通免許状の主な取得要件と必要な単位数は以下の通りです。
- 専修免許状:大学院修士課程で所定の科目を修得し卒業(合計91単位)。
- 一種免許状:4年制大学で所定の科目を修得し卒業(合計67単位)。
- 二種免許状:短期大学で所定の科目を修得し卒業(合計45単位)。
2025年度からは4年制大学でも二種免許状の取得が可能になる予定です。
小学校教員は、基本的に学級担任が国語や算数など全教科を一人で教えるため、様々な科目をバランス良く指導できる能力が求められます。
学習面だけでなく、生活指導や道徳教育も重要な仕事であり、児童の年齢が低いため、協調性や思いやりを育む指導も行います。
近年では、小学校高学年(5・6年生)で英語、理科、算数、体育などの教科担任制が導入されています。
中学校教諭免許の取得要件と教科別免許
中学校の教員として働くには、原則として「中学校教諭免許」が必要です。ただし、中高一貫校で働く場合は、高校教諭の免許が必要となるケースもあるため注意が必要です。
中学校からは教科別に免許が分かれます。
国語、社会、数学、理科、外国語(英語など)の主要5教科に加え、音楽、美術、保健体育、技術、家庭など、幅広い教科の免許があります。
中学校教諭普通免許状の主な取得要件と必要な単位数は以下の通りです。
- 専修免許状:大学院修士課程で所定の科目を修得し卒業(合計91単位)。
- 一種免許状:4年制大学で所定の科目を修得し卒業(合計67単位)。
- 二種免許状:短期大学で所定の科目を修得し卒業(合計43単位)。
2025年度からは4年制大学でも二種免許状の取得が可能になる予定です。
中学校教員は、生徒に基礎的な学力を身につけさせるだけでなく、興味を引き出し、能力を伸ばす指導が求められます。
また、思春期の生徒と接するため、精神的なサポートも重要です。部活動の顧問になる可能性も高く、土日出勤なども考慮する必要があります。
高等学校教諭免許の取得要件と二種免許状の注意点
高校の教員として働くには「高等学校教諭免許」が必要です。
高校で教える教科は中学よりも専門性が高くなるため、高等学校教諭の普通免許状には二種免許状がありません。
そのため、4年制大学を卒業して取得できる一種免許状か、大学院を卒業して取得できる専修免許状のいずれかを取得する必要があります。
短大卒では高校の教員にはなれません。
高等学校教諭普通免許状の主な取得要件と必要な単位数は以下の通りです。
- 専修免許状:大学院修士課程で所定の科目を修得し卒業(合計91単位)。
- 一種免許状:4年制大学で所定の科目を修得し卒業(合計67単位)。
高校教員も中学校と同様に教科別に免許が分かれますが、さらに細分化されており、より専門的な内容を教えます。
生徒の進路指導も重要な役割であり、生徒一人ひとりの希望を尊重しながら適切なアドバイスをすることが求められます。
高校には全日制、定時制、通信制など様々な種類があり、それぞれの学校の特色に応じて仕事内容も異なります。
教員免許取得後のステップ
教員免許状を取得しただけでは、学校の教員として教壇に立つことはできません。教員として採用されるためには、教員採用試験に合格することが必須です。
公立学校の教員採用試験は、各都道府県や政令指定都市の教育委員会が毎年実施します。
試験内容は自治体によって異なりますが、一般的に筆記試験(一般教養、教職教養、専門教養、小論文)、面接試験(個人面接、集団面接、討論、模擬授業)、実技試験(小学校教員や音楽、美術などの副教科、英語教科)、適性検査などが行われます。
試験は第1次と第2次に分かれて実施されることが多く、最終合格者は「採用候補者名簿」に登録され、その後、配属先の学校が決定します。
近年、公立学校教員採用試験の競争率(採用倍率)は減少傾向にあります。例えば、2022年度の全国平均では、小学校2.5倍、中学校4.7倍、高校5.4倍です。
教員免許状の一種と二種の間で、教員採用試験の扱いに差はありません。試験の成績が上位の人から採用されます。
私立学校の教員採用試験は、私立学校の教員を目指す場合、各学校を運営する学校法人が独自に行う採用試験を受験します。
募集要項の配布から採用スケジュールまで、それぞれの学校によって大きく異なります。私立学校では欠員補充の募集が多く、毎年採用があるとは限らないことも一般的です。
講師としての道として、教員採用試験に合格できなかった場合でも、「講師」として学校で働くことが可能です。講師になるためには、基本的に教員免許を持っていることが前提となり、教育委員会に登録することで紹介や声がかかる場合があります。
講師は1年ごとに契約を更新する形で働くことが多いです。
教員免許更新制の解消について、かつて存在した教員免許更新制は、令和4年7月1日をもって発展的に解消されました。
これにより、同日以降に新たに授与される教員免許状は有効期限のない生涯有効なものとなり、令和4年7月1日時点で有効だった教員免許状も、手続きなしで自動的に生涯有効となります。
過去に失効してしまった免許状も、再授与申請手続きを行うことで生涯有効な免許状として取得することが可能です。
大学生が教員免許を取得するメリット
教職課程の履修は学業に加えて負担が増える可能性もありますが、それでも教員免許を取得することは、将来的に大きな価値をもたらします。
教員採用試験の受験資格が得られ将来の選択肢が広がる
教員免許を取得する最大のメリットは、学校教員になるためのスタートラインに立つことができる点です。
教員免許を保持することで、教員採用試験の受験資格を満たし、公立・私立問わず教員への道が開かれます。
たとえすぐに教員採用試験に合格できなくても、講師として学校で教えることが可能です。
また、教員免許を保持していることは、教育に関する知識を深く学び、教育実習を経験していることの証明になります。そのため、子どもと接する仕事や教育関連の分野において、自身の知識や経験、能力をアピールしやすくなります。
教員採用試験には社会人枠を設けている自治体も多く、民間企業などで他の仕事を経験してから教員を目指す門戸も広く開かれています。
大学で教員免許を取得しておけば、社会人になってから教員を目指したいと思った際に、改めて免許取得のために勉強し直す必要がなく、教員採用試験の準備からすぐにスタートできるという大きなアドバンテージがあります。
学校や教員の仕事への理解が深まり実践的な経験を積める
教員養成課程や教職課程で学ぶ必修授業では、教科指導や生徒指導に加え、教員の仕事内容や学校のシステムについて深く学習します。
そのため、教育学部に所属していなくても、日本の学校教育全体への理解を深めることができます。
特に教育実習は、実際の教員の仕事を体験できる貴重な機会です。
実習では、児童・生徒の前で授業を行ったり、連絡事項を伝えたり、次の日の授業準備をしたりと、一人の教員として実践的な業務を経験します。
この経験は、将来教員にならなかったとしても、学校現場の内部や教員の仕事について自身の目で見て感じ、これまで受ける側の視点からしか見てこなかった学校がどのように機能するのかを実践的に学ぶことができます。
他学部学生との交流を通じて人脈が広がる
教職課程で教員免許の取得を目指す場合、教職科目の授業を他学部の学生と一緒に受ける機会が多くなります。
これらの授業では、座学だけでなく、実際の場面を想定したグループワークや、教育に関するトピックについて意見を交換するディスカッションなどが行われます。
これにより、普段自分の学部・学科では出会うことのない多様な専門分野の学生たちと知り合い、交流を深めるチャンスが増えます。
異なる視点を持つ学生たちとの議論は、自身の教育観を広げ、多様な考え方に触れる貴重な経験となるでしょう。
このような人脈は、大学生活を豊かにするだけでなく、将来のキャリアにおいても思わぬ形で役立つ可能性があります。
まとめ
大学生が教員免許を取得する方法は多岐にわたり、大学で教職課程を履修するだけでなく、教員資格認定試験や特別免許状、通信制大学などを活用する選択肢もあります。
小学校、中学校、高校と目指す校種によって取得すべき免許の種類や要件が異なるため、自分の目標を明確にすることが第一歩となります。
確かに教職課程の履修は学業と両立させる上で大変な側面もありますが、これらの努力は、教員としてのキャリアはもちろんのこと、教育分野に関わる様々な仕事で活かせる貴重な経験となるでしょう。
教員免許は、令和4年7月1日以降、有効期限のない生涯有効なものとなり、一度取得すればあなたのキャリアの強力な基盤となります。
もし教員という職業に少しでも興味があるのなら、大学生である今、教員免許の取得を真剣に検討してみてはいかがでしょうか。
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