大阪府の教員採用試験の日程はいつ?倍率や過去問について徹底解説
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関西地方や大阪府で教員になりたい方は、まず「大阪府の教員採用試験はいつおこなわれるのか」「試験の倍率や難易度はどれくらいなのか」など試験の詳細が気になりますよね。
本コラムでは、大阪府の教員採用試験を検討している方に向けて、試験の日程や試験概要などを解説します。
試験倍率や過去問についての解説も行うため、興味がある方は今後の参考にぜひご覧ください。
目次
大阪府の教員採用試験の日程は?
令和7年度の大阪府教員採用試験の試験日程は、第一次選考が令和6年6月15日です。
第二次選考の筆答テスト・実技テストが令和6年8月10・21・25日、面接テストが令和6年7月上旬〜9月上旬です。
面接テストは上記期間のいずれか1日を指定して、面接を受けます。
以下、大阪府教員採用試験の試験日程詳細です。
| 申込期間 | 令和6年3月8日(金)10時〜4月19日(金)18時 | ||
| 第一次選考 | 筆答テスト | 令和6年6月15日(土) | |
| 合格発表 | 令和6年6月28日(金) | ||
| 第二次選考 | 筆答テスト | 令和6年8月10日(土)、21日(水)、25日(日)(校種や教科により日程が異なります) | |
| 実技テスト | |||
| 面接テスト | 令和6年7月上旬〜9月上旬(いずれか1日を指定) | ||
| 結果発表 | 令和6年9月27日(金) | ||
第二次選考は、筆答、実技、面接の試験が実施されます。
筆答と実技のテストは、校種や希望する教科(科目)によって、それぞれ日程が異なるため注意が必要です。
大阪府の教員採用試験の内容と配点は?
令和7年度における大阪府の教員採用試験について、第一次選考・第二次選考に分けて解説します。
- 第一次選考の内容と配点
- 第二次選考の内容と配点
第一次選考の内容と配点
第一次選考では、筆答テストが行われます。
| 試験内容 | 試験予定時間 | 内容 |
| 筆答テスト | 90分 | ・30問(択一式)・150点満点・教職教養、教育関連の法規、教育公務員の倫理(服務規律)、教育時事、思考力・判断力を問う問題(文章理解、判断推理、資料解釈、数的処理など) |
教職教養は全領域が出題範囲とはなっていますが、教育関連の法規と教育公務員の倫理、教育時事などがメインに出題される傾向があります。
思考力・判断力が問われる問題では、数的処理や英文を含む問題が出題されます。
また、第一次選考の筆答テストは、150点満点です。
テストの得点と加点(加点対象者のみ)の合計得点をもとに、合否が判定されます。
第二次選考の内容と配点
第二次選考では、面接テスト(模擬授業・個人面接)、筆答および実技のテストが実施されます。
以下、第二次選考の詳細です。
| 試験内容 | 試験予定時間 | 内容 | |
| 面接テスト | 指定時間から概ね3時間(待機時間含む) | 模擬授業および個人面接 | |
| 筆答テスト | 小学校 | 120分 | ・国語、算数、理科、社会、英語についての専門テスト(択一式)・小論文(500字程度) |
| 中学校・高等学校 | 90分 | ・出願した校種等・教科(科目)についての教科等専門テスト(択一式および記述式) | |
| 実技テスト(中学校・高等学校のみ) | 英語 | 5時間 | ・リスニング・スピーチおよび英語による口頭試問 |
| 韓国・朝鮮語 | 5時間 | ・リーディング・韓国、朝鮮語による口頭試問 | |
| 音楽 | 5時間 | ・ピアノ弾き歌い・アルトリコーダー(いずれも曲は当日指定) | |
| 美術 | 6時間 | ・描写、立体 | |
| 保健体育 | 指定時間より概ね6時間(待機時間含む) | ・【第1群】水泳・【第2群】マット運動・【第3群】ハードル走・【第4群】①柔道②剣道③ダンス(①〜③から1種目選択)・【第5群】①バスケットボール②バレーボール③ハンドボール④サッカー⑤ラグビー(①〜⑤から1種目選択) | |
第二次選考は、第一次選考に合格すると受験できます。
面接テストは基本的に全員受験しますが、筆答テストと実技テストは希望する校種・教科によって試験内容が異なります。
小学校を希望する場合は、筆答テストのみです。
国語、算数、理科、社会、英語についての専門テストと小論文が課されます。
中学校・高校の国語や数学、理科などの教科や養護教諭、栄養教諭を希望する場合も筆答テストのみです。
なお、筆答テストでは、出願した校種、教科についての専門テストが実施されます。
記述式の回答も求められるため、希望教科の専門性や知識の正確性が問われるでしょう。
また、中学校・高校の音楽、美術、保健体育、英語、韓国・朝鮮語を選択する場合は、筆答テストと実技テストの両方を受験しなければなりません。
実技テストの内容は教科によって内容がさまざまで、各教科の実力や技術力などが評価されます。
第二次選考の配点は、実施する試験内容で異なります。
| 実施内容 | 満点 | 内訳 | ||
| 面接テスト | 筆答テスト | 実技テスト | ||
| 面接テストおよび筆記テスト | 820点 | 420点 | 400点 | ー |
| 面接テスト、筆答テストおよび実技テスト | 820点 | 420点 | 200点 | 200点 |
第二次選考の満点はどの校種、教科を選択しても820点満点です。
面接テストの配点が高く、筆答テストのみでも実技テストを実施する場合でも配点は変わりません。
筆答テストのみだと配点は400点、筆答テストと実技テストの両方を受ける場合は配点は各テスト200点ずつになります。
大阪府の教員採用試験の倍率は?
大阪府の教員採用試験の倍率について、全体と校種別で紹介します。
- 全体の数字
- 校種別の倍率
全体の数字
令和7年度〜令和元年度の7年間における大阪府の全体倍率は、3.8倍〜6倍で推移しています。
| 採用年度 | 受験者 | 名簿登載者数 | 倍率 |
| 令和7年度 | 4,889名 | 1,297名 | 3.8倍 |
| 令和6年度 | 5,997名 | 1,010名 | 4.6倍 |
| 令和5年度 | 5,688名 | 1,202名 | 4.7倍 |
| 令和4年度 | 6,008名 | 1,400名 | 4.3倍 |
| 令和3年度 | 6,372名 | 1,217名 | 5.2倍 |
| 令和2年度 | 6,741名 | 1,127名 | 6倍 |
| 令和元年度 | 7,373名 | 1,219名 | 6倍 |
また、令和元年・2年の6倍から年度が進むごとに倍率が低くなっており、令和7年度では3.8倍でした。
現在、教員採用試験は全国的に倍率が低くなっている傾向があり、採用される可能性が高まっています。
しかし、試験の難易度が下がってはいないため、合格するためにはきちんとした対策が必要でしょう。
校種別の倍率(令和元年まで記載)
以下、大阪府の教員採用試験における校種別の倍率です。
| 採用年度 | 小学校※ | 中学※ | 高校 | 特別支援学校 | 養護教諭 |
| 令和7年度 | 2.7倍 | 4.1倍 | 5.3倍 | 2.4倍 | 12.0倍 |
| 令和6年度 | 3.4倍 | 5.1倍 | 6.7倍 | 2.7倍 | 12.1倍 |
| 令和5年度 | ー | ー | 9.4倍 | 3.2倍 | 15.7倍 |
| 令和4年度 | ー | ー | 5.4倍 | 2.9倍 | 16.2倍 |
| 令和3年度 | ー | ー | 8.9倍 | 4.2倍 | 16.7倍 |
| 令和2年度 | ー | ー | 9.6倍 | 4.3倍 | 16.2倍 |
| 令和元年度 | ー | ー | 10.9倍 | 4.4倍 | 17.8倍 |
※小学校と中学校の試験区分を一部分けずに採用選考を行っている県市の受験者数は、中学校の受験者数に含んでいます。そのため、競争率を「ー」としています。
大阪府の教員採用試験でもっとも高い倍率は、養護教諭です。
12倍〜17.8倍で推移しており、養護教諭になるためには狭き門を突破する必要があります。
また、小学校・中学校・高校を比較すると、高校の倍率が高い傾向があります。
次に、中学校の倍率が高く、小学校の倍率がもっとも低くなっています。
大阪府では、校種がうえの学年になればなるほど倍率が高く、教員になる難易度も上がると考えられるでしょう。
なお、令和元年から令和5年においては、小学校と中学校の試験区分を一部分けずに採用選考を行っているため、正確な倍率は公開されていません。
大阪府の教員採用試験の過去問は?
大阪府の教員採用試験の過去問は、大阪府の公式ホームページで公開されています。
PDF形式でダウンロードや印刷が可能のため、受験対策にぜひ活用しましょう。
以下、大阪府採用試験の過去問のまとめです。
| 第ニ次選考・面接テスト | |
| 令和6年度 | 面接テスト(エントリシート) |
| 令和5年度 | − |
| 令和4年度 | − |
| 令和3年度 | − |
| 第三次選考・筆答テスト、小論文(小学校) | |
| 令和6年度 | 専門択一問題・専門択一正答・小論文 問題 |
| 令和5年度 | 専門択一問題・専門択一正答・小論文 問題 |
| 令和4年度 | 専門択一問題・専門択一正答・小論文 問題 |
| 令和3年度 | 専門択一問題・専門択一正答・小論文 問題 |
令和3年度〜令和6年度では、第一次〜第三次選考まで行われていましたが、令和7年度大阪府公立学校教員採用選考テスト受験案内によると、令和7年度の試験では第一次〜第二次選考のみとなっています。
第二次選考までという変化はありますが、試験内容は令和6年までの内容と大きく異なっていることはありません。
また、大阪府のホームページで公開されている過去問は、問題と解答のみです。
問題に対しての解説が記載されていないため、公開されている過去問を解くだけでは合格への対策として不十分な可能性が高いでしょう。
通信講座の利用も検討
独学での試験対策が不安、質の良い教材で効率的に学びたいという方は、通信講座を活用した学習がおすすめです。
中でも、アガルートの教員採用試験対策講座は、過去問の徹底分析とノウハウにより作成されたカリキュラムで最短合格が叶います。
アガルートは、ひとつの講座の中に筆記試験と人物試験両方の対策が含まれている点が特徴です。
両試験の対策が可能なため、幅広い試験が実施される教員採用試験でも網羅できます。
また、独学での対策が難しいとされる小論文や模擬授業、面接などへの対策も手厚いです。
希望自治体に合わせて二次試験対策の内容をカスタマイズできるため、「サービスを使い切れないのに高い受講料金を支払った」という損な状況にもなりません。
さらに講師や学習サポーターへの質問制度なども充実しているため、通信講座でもモチベーション維持がしやすいでしょう。
興味がある方は、ぜひアガルートの教員採用試験対策講座の資料請求や無料体験、受講相談などを利用してみてください。
まとめ
本コラムでは、大阪府の教員採用試験の日程や試験概要などを解説しました。
以下、コラムの要点です。
- 大阪府教員採用試験は、第一次選考が令和6年6月15日、第二次選考の筆答テスト・実技テストが令和6年8月10・21・25日、面接テストが令和6年7月上旬〜9月上旬で実施される
- 第一次選考では筆答テストが実施され、150点満点中の得点をもとに合否判定される
- 第二次選考の内容は校種や希望する教科によって異なるが、共通して面接テスト(模擬授業および個人面接)が行われる
- 小学校希望者の第二次選考では、筆答テストと小論文が課される
- 中学校・高校希望者の第二次選考では、出願した教科(科目)についての教科等専門テストと実技(対象教科のみ)が課される
- 大阪府の倍率は、令和元年・2年の6倍から年度が進むごとに倍率が低くなり、令和7年度では3.8倍
- 校種別では養護教諭の倍率がもっとも高く、次に高校・中学・小学校と倍率が少しずつ下がっていく傾向がある
- 大阪府教員採用試験対策の過去問は、大阪府の公式ホームページでダウンロードや印刷が可能
大阪府の教員採用試験では、筆答テスト、面接、模擬授業、実技などさまざまな試験が実施されます。
倍率は年々下がっている傾向はありますが、合格するためにはあらゆる試験を突破できる総合的な実力が必要でしょう。
しかし、すべての試験対策を行うには時間と労力が必要となり、独学のみの対策は難しいのが現状です。
確実に合格したい、効率的に学習したい場合は、ぜひ通信講座などを活用して試験対策を行いましょう。
アガルートの教員採用試験対策講座であれば、大阪府の試験内容すべての対策が揃っています。
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