教員採用試験の面接試験は、筆記試験以上に緊張する受験生が多いのではないでしょうか。

また、知識を暗記すれば良い試験ではないため、「いつから対策を始めるべき？」「何回練習すれば大丈夫？」と不安になりがちです。

本コラムでは、教員採用試験の面接対策における最適な開始時期と回数を詳しく解説します。

失敗しないポイントも紹介するため、面接対策にお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

教員採用試験の面接練習はいつから始める？

面接練習は、筆記試験との同時進行がベストです。

近年の教員採用試験では人物重視で採用する傾向が強まっており、面接試験の重要性が高まっています。

自治体によって面接の時期が異なるため、筆記対策と並行して早めに着手することが理想的でしょう。

遅くとも一次試験が終わった直後には始めるべきです。

また、面接試験は、個人・集団面接・実技試験など多様な形式があり、筆記試験が高得点であっても、面接の評価が低いと不合格になる可能性があります。

中でも模擬授業や場面指導では、教師としての資質や教育現場での実践力を具体的に示す必要があり、集団討議ではリーダーシップや協調性などが試されます。

対策が不十分では合格できないため、自己分析や模擬面接を実施し、自身の教育観や教師像を明確に伝えられる準備をしておきましょう。

教員採用試験の面接練習は何回すれば安心？

面接練習は1回だけでは不十分なため、少なくとも5〜10回は実施しましょう。

面接特有の環境で最大限の力をできる限り発揮するためには、できる限り多くの場数を踏むことをおすすめします。

ただし、面接練習は「回数」と同時に「質」を意識することが重要です。

単に数をこなすのではなく、毎回の練習で必ずフィードバックを受けて課題を明確にし、改善につなげることがポイントです。

いきなり本番形式で行う必要はなく、まずは自分1人で質問と回答の練習を行いましょう。

次に友人や指導者との対面練習を行い、最終的に本番形式での模擬練習を行って段階的に練習を積み重ねると効果的です。

質の高い練習を積み重ねていくことで面接スキルが高まり、本番での自信に繋がります。

教員採用試験の面接試験で失敗しないためのポイント7つ

教員採用試験の面接試験で失敗しないために押さえておきたいポイントを7つ紹介します。

声のトーン・話し方・表情も意識する

面接では、声のトーン・話し方・表情を意識しましょう。

人物像が判断される面接では、話す内容と同じレベルで「印象」も評価対象になります。

例えば、明るく落ち着いた声で話したり、自然な笑顔を心がけて柔らかい雰囲気を意識したりすると、面接官に安心感を与えられます。

緊張すると声や表情が硬くなりがちですが、それでも「丁寧にゆっくり話すこと」を意識すると好印象に繋がるでしょう。

また、面接官の目をしっかり見ながら話すことも大切です。

鏡の前で自分の話し方をチェックしながら練習しましょう。

録音・録画して客観的に見直す習慣をつける

自分では気づきにくいクセや話し方の問題点を見つけるためには、録音・録画したものを見直すことが大変有効です。

面接官側の目線で見直すと、自分の話すスピードや語尾がはっきりしない部分など、具体的な改善点が見つかりやすいです。

また、自分の回答内容を聞き手側の視点で聞くことで、「具体性が足りない」「エピソードがわかりにくい」などの欠点が把握でき、ブラッシュアップできます。

練習を録音・録画する習慣をつけ、すぐに振り返って修正するサイクルを繰り返すと、短期間でも話し方が一気に上達します。

スマホなどで簡単に行えるため、練習する際にはぜひ取り入れましょう。

面接に相応しい服装と髪型にする

面接での第一印象は数秒で決まるといわれるため、清潔感のある服装や髪型は非常に重要です。

面接の場にふさわしい服装・髪型が好ましいため、華美すぎず落ち着きと安心感を与えるスタイルを心がけましょう。

例えば、男性ならダークカラーのスーツに白のワイシャツに着用し、ネクタイは派手すぎないものが理想的です。

また、髪型は耳やシャツの襟にかからない程度に短くし、顔がはっきり見えるように整えましょう。

女性は、黒やグレーなどの落ち着いた色のスーツに、シンプルなシャツやブラウスを合わせましょう。

スーツはパンツやスカートでも問題ありませんが、スカートの場合は座った状態で膝上5〜6cmになるスカート丈に調整しておきます。

メイクやアクセサリーは控えめにし、髪が長い場合は後ろで結ぶかハーフアップにして清潔感のある髪型にすると良いでしょう。

質問に対して明確に答える

教員採用試験の面接では、質問に対して明確に答えることを意識しましょう。

質問に対して話が長すぎたり、結論が曖昧だったりすると評価が下がる可能性が高いです。

そのため、回答する際には最初に結論をはっきり述べ、次に理由、最後に具体例をあげて話すとわかりやすく伝わります。

結論から話すことを意識するだけでも内容が整理され、説得力アップに繋がるでしょう。

また、「質問された意図を理解して答える」ことも大切です。

いくつか質問を想定しておく

面接対策として、事前にいくつかの質問を想定し、回答を準備しておきましょう。

教員採用試験の面接では、自己PR・志望動機・教育に対する考え方など、よく聞かれる質問が決まっています。

定番の質問への回答内容を整理・準備しておくと、本番でも落ち着いて応えられるでしょう。

用意した回答は紙に書き出し、何度も口に出して練習しておくと自信がつきます。

また、友人や講師などに質問してもらい、本番に近い形で練習を実施しておくと面接の環境に慣れ、本番でも余裕をもって対応できます。

以下に、過去の教員採用試験の個人面接における質問の例を紹介します。

• 本自治体を受験している理由を教えてください
• あなたの短所について教えてください
• 理想とする教師像とはなんですか
• 教員の資質・能力として最も大切なことは何だと思いますか
• 最近のニュースで気になっているものはありますか

面接の定番である志望動機や長所・短所などの質問に加えて、教育に関する質問が多い傾向があります。

質問に関する情報を集め、事前に聞かれる質問を想定して準備しておくことが合格への近道です。

教育関係のニュースや雑誌をチェックしておく

面接では教育に関するニュースや社会的課題について問われることがあるため、教育関連のニュースや雑誌のチェックは必須です。

教育現場で今起きていることや最近の教育政策などを知っておくことで、教育への関心の高さや、教師になる意欲をアピールできます。

ニュースをすべて覚える必要はありませんが、特に関心をもったトピックについては自分の意見を話せるよう準備しておきましょう。

模擬面接を行う

模擬面接を行うことは、緊張感を和らげ、自信をもって話すスキルを身につける一番の方法です。

1回の練習で満足せずに複数回行い、フィードバックを受けて改善点を把握することが大切です。

自分の話し方や表情のクセは、1人で行う面接練習ではなかなか気づけません。

第三者との練習だからこそ改善点が明確になり、直ったかどうかも見てもらえるため、模擬面接は面接対策に非常に有効です。

さらに本番形式の練習を繰り返すと、面接官の前でも自然な受け答えができるようになり、自分の伝えたいことをしっかりアピールできます。

教員採用試験は面接試験が重視される傾向

近年の教員採用試験では、筆記試験よりも面接試験による人物評価が重視される傾向があります。

自治体によっては筆記試験の結果よりも面接を優先し、事実上、人物評価だけで合否が決まるケースも少なくありません。

さらに面接試験を複数回実施する自治体が増えており、面接のたびに教師としての適性・コミュニケーション能力・人間性などが厳しくチェックされます。

そのため、自分が志望する自治体の面接試験の形式を事前に確認し、形式に応じた十分な準備・対策を行うことが合格へのカギとなります。

筆記試験対策だけに時間を割くのではなく、早めに面接対策に取り組み、回答準備や模擬面接の練習を繰り返し行いましょう。

アガルートなら実践型の面接練習が可能

アガルートの通信講座なら、実践型の面接練習で本番に強い面接スキルが身につきます。

以下に、強みを紹介します。

講師による本番さながらの指導

アガルートでは、本番の面接試験をリアルに想定した模擬面接を複数受けることが可能です。

単なる形式的な練習ではなく、講師が面接官となり、実際の試験さながらの緊張感の中で実践練習できます。

また、模擬面接では都度講師からフィードバックを受けられるため、自分では気づきにくい話し方のクセや表情などの改善点を教えてもらえます。

練習と改善の繰り返しによりスキルアップでき、本番当日でも自信をもって面接官とのやり取りができるでしょう。

回答の組み立て方・伝え方を丁寧に添削

アガルートでは、質問に対する回答の構成や伝え方についても講師が丁寧に指導します。

結論→理由→具体的なエピソードの流れで話せているか、質問の意図を正しく捉えられているかなど、的確なアドバイスがもらえます。

自分の回答をプロの視点から客観的に見直せるため、回答内容をさらにブラッシュアップできるでしょう。

また、丸暗記ではなく自分の言葉で話すことを重視した指導のため、教員としての資質や自分の個性を自然な形で面接官に伝えられるようになります。

オンラインを活用した柔軟なサポート体制

アガルートの面接対策はすべてオンライン対応のため、地方在住の方でも安心して利用できます。

オンラインで模擬面接とフィードバック指導が受けられる柔軟な体制が整えられており、自宅でも本番さながらの練習が可能です。

また、オンライン質問サービスや自由に予約できるオフィスアワーなどが整備されているため、自分の都合や受験先のスケジュールに合わせて無理なく対策が進められます。