不動産鑑定士試験における試験委員対策について悩んでいませんか？

不動産鑑定士試験についてはなかなか情報を収集することができず、困っている方もいるのではないでしょうか？

このコラムでは不動産鑑定士試験における試験委員の先生の顔ぶれ、試験委員対策の必要性などがわかります。

2025年不動産鑑定士試験（論文式試験）の試験委員は？

2025年不動産鑑定士試験（論文式試験）における試験委員の先生は、下記の表のとおりです。

不動産の鑑定評価に関する理論（以下、鑑定理論）	池木 俊博 先生	戸野 由紀子 先生
	橋本 恵美子 先生	山田 明 先生
	神本 文子 先生	福井 勝也 先生
民法	新井 剛 教授	藤澤 治奈 教授
経済学	近藤 広紀 教授	定行 泰甫 准教授
会計学	山田 順平 教授	吉田 智也 教授

試験委員は不動産鑑定士の試験問題に影響する？

不動産鑑定士試験では、試験委員の先生によって試験問題の出題に影響があると考えてよいでしょう。

どの程度影響があるのかは科目によって異なり、最も出題に影響があるのが経済学です。

経済学では、試験委員の先生によって出題形式や問題文の文章量が変わる傾向にありますし、出題分野も偏る傾向にあります。

これに対し、民法、会計学、鑑定理論（論文・演習）では、試験委員の先生による出題への影響は、経済学ほどではないと考えてよいでしょう。

経済学以外の科目では、試験委員の先生によって出題分野にある程度の偏りは生じますが、出題形式や問題文の文章量等にはそれほど影響はないのが一般的です。

不動産鑑定士試験において試験委員に合わせた対策は必要？

経済学では試験委員の先生に合わせた対策が必要です。

試験委員の先生を考慮して試験で出題される分野を予想することに加え、どの程度の小問数で出題されるのか、計算問題と記述問題のバランス、問題文の文章量など多面的に分析するべきでしょう。

具体的な対策としては、試験委員の先生が留任されている場合であれば、傾向を把握するため、過去に作成されていた年度の過去問を確認するのがよいでしょう。

民法と経済学では、試験委員の先生に合わせ出題される分野を予想することが有効です。

どのような問題が出題されたとしても解答できるように準備することが理想ではありますが、試験直前期に限っては学習に優先順位をつける必要があります。

直前期の優先順位は、試験委員の先生がご興味を持たれている分野や出題のローテーションから予想される分野を優先するとよいでしょう。

鑑定理論では、試験委員の先生に合わせた特別な対策は不要と考えていいでしょう。

たしかに鑑定理論においても、試験委員の先生に合わせ出題される分野を予想することも可能ではあります。

しかし大前提として、不動産鑑定士試験における鑑定理論は最重要科目であり、どのような問題が出題されても精度の高い解答ができるように準備をしていないといけません。

鑑定理論では出題される分野は考えず、満遍なく万全な準備をしておきましょう。

まとめ

不動産鑑定士試験は、決して簡単な資格試験ではありません。

広範な出題範囲について十分な対策をし、どのような問題が出題されても一定以上の答案を作成する必要があります。

そのうえで、試験委員の先生対策についても万全を期し、試験に挑むべきでしょう。

不動産鑑定士試験を受験される方に、本コラムが参考になったのであれば幸いです。