中国語検定準1級のレベルとは?合格に必要な勉強時間・勉強法を解説!
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中国語検定の準1級は、ネイティブと会話が可能なレベルとされる試験です。
中国語を学んでいる方の中には、準1級取得を最終的な目標にしている方も多いでしょう。
本コラムでは、中国語検定準1級のレベルについて詳しい内容を解説します。
合格に必要な勉強時間や効率的な勉強法も紹介するため、興味がある方はぜひ今後の参考にしてください。
目次
中国語検定準1級のレベルとは?
中国語検定準1級は、高度な中国語能力をもち、翻訳や通訳などの実務で求められる専門的なスキルが求められるレベルです。
認定基準では、社会生活に必要な中国語を基本的に修得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳、簡単な通訳ができるレベルとされています。
準1級は1級の次に属する上位級であり、広範な単語・熟語・慣用句の理解、基本的な文法構造など全般的事項をマスターしなければ合格できません。
また、試験は一次試験と二次試験があり、一次試験では筆記とリスニングが実施されます。
二次試験は面接試験で行われ、日常会話を含む簡単な日本語と中国語の逐次通訳と中国語スピーチが求められます。
各試験それぞれ合格基準点があり、両方の試験に合格しなければならないため、試験難易度は高いといえるでしょう。
中国語検定準1級の試験概要
中国語検定準1級の試験概要は、次のとおりです。
| 一次試験 | 二次試験 | |
|---|---|---|
| 試験日 | 3月・6月・11月の第4日曜日(年3回) | 一次試験の1~1.5か月後の日曜日 ※一次試験合格者・一次試験免除者が対象 |
| 出題形式 | リスニング・筆記 | 面接(原則オンライン) |
| 試験時間 | 135分 (集合時間~試験終了時間) | 10~15分 |
| 配点 | リスニング:100点 筆記:100点 | 100点 |
| 出題内容 | 日常生活及び社会生活全般における、新聞・雑誌・文学作品・実用文のほか、時事用語などを含むやや難度の高い中国語から (一次) 〇長文の聞き取りと内容理解 〇長文の聞き取りと内容要約(記述式) 〇長文読解と長文中の語句に関する理解 〇語句の用法,熟語・慣用句を含む語句の解釈 〇長文中の指定文の日本語訳(記述式) 〇比較的長い日本語の中国語訳(記述式) (二次) 〇日常会話、簡単な日本語・中国語の逐次通訳及び中国語スピーチ ※引用:出題内容 | 中検 | 中国語検定試験 | |
| 受験料 | 11,800円(税込) ※一次試験免除者は6,000円(税込) | |
中国語検定準1級の合格に必要な勉強時間は?
中国語検定準1級の合格に必要な勉強時間は、2000〜3000時間が目安です。
毎日2時間の学習を続けた場合、3000時間の勉強を仮定すると、3000時間÷2時間(1日)=1500日となります。
4年以上の学習期間が必要となるため、準1級に合格するためには長期的な学習計画を立てて継続的に学ぶことが大切です。
中国語検定準1級の合格点は?
中国語検定準1級の一次試験では、合格基準点がリスニング75点、筆記75点と定められています(いずれも100点満点中)。
リスニングと筆記がともに合格基準点に達していることが合格要件となるので、注意が必要です。
なお、一次試験の合格基準点は試験内容の難易度を考慮の上、調整される場合があります。
一次試験合格者・一次試験免除者が対象の二次試験では、100点満点中75点が合格基準点となります。
中国語検定準1級の勉強法
準1級に合格するためには、計画的に学習し実力をつけていくことが大切です。
必要な知識とスキルが身につくおすすめの勉強法は、以下の5つです。
- 基本的な文法ルールを理解する
- 単語、成句・慣用句、四文字熟語など語彙力を強化する
- 過去問演習と書き取り練習を徹底する
- 幅広い分野の文章に触れて慣れておく
- リスニング対策を行う
それぞれ詳しく解説していきます。
基本的な文法ルールを理解する
まず、合格に必要なスキルを身につけるために、基本的な文法ルールを理解しましょう。
準1級の一次試験では、長文の聞き取りと内容理解・内容要約などが出題されます。
記述式問題もあるため、文法を理解することはもちろん、実際に文法を使いこなす実践力も必要です。
テキストなどで文法ルールを学び、例文を読み解く練習を実施したあとは、問題集を活用した作文練習なども行いましょう。
単語、成句・慣用句、四文字熟語など語彙力を強化する
出題範囲になっている単語、成句・慣用句、四文字熟語などの語彙力強化も重要です。
準1級は、日常生活および社会生活全般で使用する単語のほかに、時事用語などを含むやや難易度の高い中国語が出題されます。
成句・慣用句、四文字熟語も問題で出されることが多く、漢字から推測しにくい意味の熟語もあるため、なるべく多く覚えておく必要があるでしょう。
単語は暗記に特化したテキストを購入して継続的に学ぶなど、語彙力強化を意識して学習すると点数アップに繋がります。
また、中国語を勉強する中で出会った成句・慣用句、四文字熟語は、都度ノートに記録しておくとあとから見返す際に役立ちます。
過去問演習と書き取り練習を徹底する
文法の理解と語彙力の強化がある程度進んだら、過去問演習と書き取り練習を徹底的に行いましょう。
準1級に合格するためには、過去問演習を何度も行って試験問題に慣れておく必要があります。
さらに過去問演習は、自分の実力チェックや苦手な分野の把握にも繋がります。
間違えた文法や意味がわからなかった熟語や単語は、複数回復習して理解すれば苦手の克服になるでしょう。
また、準1級は中国語・日本語に訳す記述式問題も出題されるため、過去問や問題集での書き取り練習で実践力を身につけなければ合格点が取れません。
中国語検定実施機関の公式サイトで公開されている過去問や市販の過去問集を活用して、何度も繰り返し問題を解きましょう。
幅広い分野の文章に触れて慣れておく
準1級では、新聞・ニュース・雑誌・文学作品など比較的複雑で専門的な文章も出題範囲となるため、幅広い分野の文章に慣れておくことが大切です。
インターネットを利用して中国語のニュースをリスニングしたり、中国語の新聞や雑誌を読んだりすれば、さまざまな分野の文章に触れることができます。
また、中国の文学作品や社会問題を取り上げた本などを購入して、硬い文章を読んでみることもおすすめです。
リスニング対策を行う
準1級はリスニング試験のレベルも高く、リスニング対策も十分に行わなければ合格できません。
リスニングでは複雑な会話や実務で使われる高度なビジネス会話を聞き取ることが求められるため、高度な内容が理解できる継続的な練習が必要です。
市販されているリスニング対策教材や中国語のポッドキャストなどを日常的に聞くことで、会話速度やアクセントに慣れる練習になるでしょう。
また、中国語のドラマや映画を見て、実際の会話を即座に理解する力を鍛えることもおすすめです。
AIを活用したネイティブスピーカーでの会話練習などでリスニング能力をアップさせることもできます。
まとめ
本コラムでは、中国語検定準1級のレベルについて解説しました。
コラムで押さえておくべきポイントを、最後に紹介します。
- 準1級は高度な中国語能力があり、翻訳や通訳などの実務にすぐに従事できるレベル
- 一次試験(リスニング・筆記)、二次試験(面接)があり、両方をパスすると合格となる
- 合格に必要な勉強時間は2000〜3000時間が目安のため、長期的な学習の継続が大切
また、準1級の合格におすすめな具体的な勉強法は以下のとおりです。
- 基本的な文法ルールを理解する
- 単語、成句・慣用句、四文字熟語など語彙力を強化する
- 過去問演習と書き取り練習を徹底する
- 幅広い分野の文章に触れて慣れておく
- リスニング対策を行う
中国語検定の準1級は1級の次に難しいレベルのため、合格するためには効率的な学習を継続的に行う必要があるでしょう。
難易度は高いですが、合格できると中国語を業務で使えるスキルが証明でき、就職や転職が有利になります。
独学でも合格することは可能ですが、短期間で実力を身につけたい場合は通信講座の利用もおすすめです。
市販の教材や通信講座をうまく活用して、準1級合格を目指しましょう。