志望校の出題傾向を踏まえて、戦略的な勉強計画を立てていくことは重要です。

今回は東京慈恵会医科大学医学部について、特徴と入試の難易度、傾向と対策を解説します。

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東京慈恵会医科大学医学部の特徴

東京慈恵会医科大学は私立大学医学部御三家の一角を担う大学です。

臨床と研究それぞれの分野において非常にハイレベルで、私立大学医学部の中でもアカデミックな道が開かれている大学のうちの一つです。

卒業後の進路も多岐にわたり、診療、教育、研究の分野の一線で活躍する道はもちろん行政や国際協力の場で活躍する卒業生も多いことが特徴です。

学部生時代は1年生は国領キャンパスで勉強したのち、2年次からは新橋キャンパスに移動します。

新橋キャンパスは好立地でアクセスも良い場所にあり、最寄り駅は御成門です。

カリキュラムの特徴としては他大学に比べて学内外の実習が多いことが特徴的です。

1年次から早期臨床体験や福祉体験実習によって実際の臨床現場に触れることができます。

2年次以降も重症心身障害児療育体験実習、地域子育て支援体験実習、在宅ケア実習、病院業務実習、家庭医実習、高齢者医療体験実習が用意されています。

また国外での実習を希望する学生は、プライマリケア・選択学外臨床実習で選択履修することができます。

国家試験の合格率も以下のように毎年非常に高い水準を維持しています。

202596.5%
202491.7%
202396.4%
202297.4%
202195.2%

東京慈恵会医科大学は全国から優秀な学生が集まる優秀な大学です。

歴史も長く、OB /OGの結束力は他の医学部と比較しても非常に強く、医師になってからも有利にはたらきやすい大学といえるでしょう。

東京慈恵会医科大学医学部の入試概要と難易度

入試日程

2026年度の東京慈恵会医科大学の入試は一次試験が2026年2月11日、二次試験が2026年2月21〜23日のいずれかの日程で行われます。

二次試験の日程は基本的には大学側から指定されます。

募集人員は105名となっており、東京・千葉・神奈川・埼玉以外の各地域区分から1名を優先して合格とする制度が設けられています。

東京慈恵会医科大学が定める地域区分は以下のとおりです。

A区分北海道/青森/岩手/宮城/秋田/山形/福島
B区分茨城/栃木/群馬/新潟/富山/石川/福井/山梨/長野
C区分岐阜/静岡/愛知/三重/滋賀/京都/大阪/兵庫/奈良/和歌山
D区分鳥取/島根/岡山/広島/山口/徳島/香川/愛媛/高知
E区分福岡/佐賀/長崎/熊本/大分/宮崎/鹿児島/沖縄
出典:東京慈恵会医科大学|2026年度 医学部医学科 学生募集要項

科目と配点

入試科目は英語、数学、理科2科目(物理、化学、生物の中から2科目選択)となっています。

二次試験では小論文に加えてMMI(Multiple Mini Interview)形式の面接が課されます。

MMI方式は面接官と受験者が1対1で話し合いをする対話形式の面接で、受験者は1つの課題につき面接官1人、合計6回/60分の面接を受験します。

各科目の配点は英語100点、数学100点、理科200点、面接30点、小論文25点、調査書25点です。

各科目の中でも、特に理科の配点が高い点が特徴的です。

倍率・難易度

東京慈恵会医科大学の入学試験では、例年倍率は5倍付近を推移しています。

偏差値は、70-72.5と私立大学の医学部の中でもトップクラスの偏差値となっており、難易度が高い医学部といえます。

東京慈恵会医科大学医学部1次試験の入試の傾向と対策

英語の出題傾向・対策

試験時間は60分で大問4題が出題されます。

大問構成としては文法関連の出題はなく長文3第と英作文1題が出題される傾向です。

長文問題での出題形式としては内容真偽、空所補充、同意語彙選択、脱文挿入、和訳など一般的な長文問題によく見られる形式がほとんどです。

試験時間に対して問題の難易度は高く、まずは時間内に試験問題を全部解き切ることが目標になります。

対策としては普段から医学系から人文学系まで幅広いジャンルの読解問題を演習しておくことが重要で、過去問演習は必須となるでしょう。

また普段の勉強の中でも時間を意識した長文の演習をすると効果的です。

得点率としては4割程度の得点でも他教科次第では合格ラインに達することも可能でしょう。

逆に英語で得点を稼ぐことができると、かなりアドバンテージを得ることができるといえます。

数学の出題傾向・対策

試験時間90分で大問4題が出題されます。

難易度は年度によるばらつきが大きいのが特徴です。

中でも大問1が比較的解きやすいことが多く、頻出分野である極限、微分積分、ベクトル、確率の基本的な問題はなるべく点数を落とさないように勉強を進めておきましょう。

2題を完全解答できると合格の可能性がかなり高まるため、過去問演習の段階から目標設定をしっかりと行い、演習を重ねることが大切です。

年によっては制限時間に対して問題量の多い年もあります。

試験当日は完答を狙うのではなく解ける問題から確実に得点するためにも過去問で時間配分などにも慣れておくとよいでしょう。

理科の出題傾向・対策

理科は2科目合わせて試験時間は120分となっています。

化学の出題傾向・対策

大問4題から出題され、量や質ともに非常にハイレベルな出題がされます。

最近では生活や生命に関連した物質や現象をテーマにした医療に関する総合問題が多く出題されているのも特徴的です。

典型問題の解法を覚えた、という学習だけではそれぞれの問題を解き切ることは困難です。

結果的に合否を分けるのは「典型問題をいかに早く処理して思考力が必要な問題に時間をかけることができたのか」ということです。

受験勉強の定番問題を習得することはもちろんのこと、日ごろから問題文が長い問題を解くことや、未知の題材を扱った問題を文章の題意に沿って読み解く訓練が必要となるでしょう。

過去問演習は非常に効果的です。

物理の出題傾向・対策

大問3題で構成され、毎年、力学電磁気原子が出題されます。

特に力学と原子分野に関しては医療機器などの医学的話題と絡めた出題が目立ちます。

問題で取り上げられている題材は見慣れないもので、一見すると難しいですが誘導が丁寧についていることもあり本質的には見掛け倒しの問題も多くあります。

全体的には標準的な問題が中心であり、電磁気の分野ではぜひとも完全解答を目指したいです。

原子の分野では解き方は典型的なものの数値計算は複雑で時間がかかってしまうため、計算問題を丁寧かつ素早く解くことを普段から意識しておくとよいでしょう。

英語や数学と同様に過去問演習が対策の鍵となるでしょう。

生物の出題傾向・対策

大問4題で構成されます。

遺伝・変異や反応と調節、生態系が頻出です。

全体としては各問題は難しくはないですが解答する問題量が多く、中でも計算問題と考察問題に時間がかかるため時間内にすべての問題を解くことは難しいです。

最後の問題はボリュームがある論述問題であるため時間配分にも注意が必要です。

出題内容としては基本的には教科書や参考書に載っていないものが多いです。

そのため必然的に問題文が長くなっているのが特徴的です。

記述・考察問題が難しい一方で空所補充での出題は基本的な範囲にとどまっています。

語句問題で得点を落とすと命取りになるため、基本的な生物用語についてはよく確認しておくようにしましょう。

2次試験の傾向と対策

面接の出題傾向・対策

千葉大学や東邦大学の面接試験と同様のMMI形式で行われます。

MMIとは受験者に複数の面接室を巡らせて面接官との1対1の対話を行わせる個人面接の一種。

東京慈恵会医科大学では、それぞれ異なる6つの課題について60分間で6回の面接を行います。

与えられた課題に対して即興で対応を考え、かつ論理的に説明する能力が問われる試験です。

東京慈恵会医科大学の二次面接では出席日数や成績に関しても質問される傾向にあるため、この二点については事前に回答を考えておくとよいでしょう。

面接の目的は、受験者が東京慈恵会医科大学のアドミッションポリシーで求められる力を備えているか・受験生が自身の長所短所をどのように理解しているかの確認です。

アドミッションポリシーを事前に確認しつつ、自身の経験や性質と合致する部分はどこか・効果的なエピソードがないかなどを整理しておくとよいでしょう。

小論文の出題傾向・対策

2017年より小論文が復活しました。

制限時間は90分で、300文字以内で課題文の要約・1,200文字以内で課題文に関する論述を行います。

小論文の評価ポイントについて、東京慈恵会医科大学の募集要項には以下のような記載があります。

「他者の考えを理解し、自分でしっかり物事を考え、その考えを他者に分かりやすく伝えようとする力を評価します。」

東京慈恵会医科大学|2026年度 医学部医学科 学生募集要項

特徴は、課題文の要約も求められる点です。

自身の考えを論理的な文章でわかりやすく伝える力だけでなく、課題文作者の意図や真意を正確に読み取る力も求められます。

先入観や自我に要素に囚われず、まずは相手の主張を素直に受け取って正しく理解する姿勢は、医師として必須の傾聴力や患者に寄り添う力にも通ずるものです。

論述の出来がよくても、要約が的外れなものであった場合は合格は難しいでしょう。

対策としては第一に過去問演習を行いつつ、科学技術と研究の新刊書などから関連知識を仕入れておくことがおすすめです。

余裕があれば、獨協医科大学や北里大学といった他大学の過去問に取り組んでみてもよいでしょう。

東京慈恵会医科大学の小論文試験では、提出用の用紙以外にも下書き用の用紙も配布されます。

論理展開の順番や内容の精度などをメモで整理・推敲しつつ、「課題文を正しく理解した内容」を「わかりやすく」伝えることを意識しましょう。

関連コラム:国立医学部の難易度を5つのポイントから私立と比較!医学部と東大ではどっちが難しい?

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