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宅建試験の科目別攻略法|宅建試験コラム

宅建試験は4肢択一式によるマークシート式(計50問)で行われ,大きく分けて,①宅建業法,②権利関係(民法など),③法令上の制限,④税・その他の4科目に分類ができます。

このページでは,宅建試験の科目別の勉強法を解説します。

宅建業法の勉強法

理想は満点を目指す

宅建業法は得点源

宅建試験は全部で50問ありますが,そのうちの20問が宅建業法から出題されます。
また,ほとんどの問題が基本事項を問うものであるので,宅建業法は宅建試験に合格する上での得点源となります。

理想は全問正解

先ほども述べたように,宅建業法は宅建試験での得点源となります。他の科目では難しい問題も多く問われるため,20点満点を理想にしましょう。
仮に合格点を35点とすると,残り30問中15問に正解すればよいので,宅建業法で満点を取れば合格は大きく近づきます。

過去問を使って穴を潰す

曖昧な知識をなくす

宅建業法で満点を取るためには,穴をなくすことが重要です。
ここでいう穴とは曖昧な知識を指します。曖昧な知識を残すと選択肢を1つに絞ることができないので,満点を取るのが難しくなります。

参考書・過去問を潰す

どの科目にも共通していえますが,正確な知識を習得するためには,繰り返しやることが重要です。なので,使用している参考書・過去問集は何度も復習しましょう。

覚えなければならない知識は何度も繰り返して,常識レベルにしましょう。先ほども述べたように,曖昧な知識をなくすのが目的なので,結論までに至った理由を説明できるまで繰り返しましょう。

暗記と理解のバランス

暗記すべきところはしっかり暗記する

宅建業法では,暗記さえしていれば瞬時に解答できる問題が存在します。例として,宅建業者が受け取ることのできる報酬額の上限を挙げることができます。

このように暗記のみで解ける問題は,暗記の問題と割り切って正確に暗記しましょう。

曖昧な知識を潰すためには理解することが重要

上述の通り,宅建業法を勉強する上で暗記は欠かせません。しかし,暗記に偏った勉強をしていても,曖昧な知識はなかなかなくなりません。そこで,宅建業法を勉強する際は制度の趣旨や目的から遡って考えることが重要です。

例えば,宅建業法35条には,宅地建物取引士は宅地建物の売買の際,買主に対して重要事項を説明しなければならない旨定められています。宅地建物の売買において目的物に重大な関心を持つのは買主であり,買主を保護する必要性が高いからです。このように,制度の趣旨を理解していれば,暗記に頼らなくても,重要事項を説明すべき相手が売主ではなく買主であることが分かります。

宅建業法を勉強する上で,暗記すべき事項は暗記することに専念し,理解すべき事項はじっくり参考書を読んで正確に理解しましょう。

権利関係の勉強法

満点を目指さない

7割取れれば十分

別の項目で,宅建業法は満点を目指すべき旨述べましたが,権利関係で満点をねらうと非効率的な学習に陥るおそれがあります。
権利関係の分野では,一般的な参考書には記載されていない難易度の高い事項が問われる場合があり,実際に合格者の中には5割程度しか正解していない人もいます。
難しい科目であると割り切って,とりあえずは7割を目標に勉強しましょう。

基本事項を押さえる

先にも述べた通り,宅建試験の権利関係では難易度の高い問題が多く,高得点を取らなくても試験に合格はできます。とは言っても,難易度が高くない問題は必ず正解して点数を稼がなければなりません。

そこで,権利関係の分野では,基本事項をしっかり押さえて,最低限度の点数を稼ぐことがポイントになります。

民法をマスターしよう

民法の重要性

権利関係の分野では,民法,借地借家法,区分所有法,不動産登記法から計14問が出題されますが,そのうちの10問は民法からの出題です。

さらに,民法は借地借家法と区分所有法に対して一般法,すなわち原則的な規定に位置づけられるので,権利関係の学習においては民法をマスターすることが大切になります。

民法的な考え方を常識にする

民法をマスターするとは,民法的な考え方を習得することに他なりません。これは,暗記によって得られるものではなく,参考書をじっくり読んで理解力を深めて,得られるものです。
法律の勉強を経験していない人にとって,法律をゼロから勉強することは必ずしも容易ではありません。
そのため,暗記に走ってしまう人がいますが,暗記だけで法律を勉強すると膨大な量を暗記しなければならず,効率よく勉強ができません。

そこで,まずは簡単な入門書からでもいいので,民法の基本的な考え方を把握しましょう。その際に重要なのは,民法の各条文の制度趣旨を考えながら勉強することが大切です。
制度趣旨とは,簡単に言うとその条文が作られた理由です。条文の制度趣旨を理解していれば,複雑に見える条文の仕組みを理解できる上に,暗記に頼らずに勉強することができます。

法令上の制限の勉強法

科目の特性を把握する

法令上の制限とは

法令上の制限とは,土地や建物等に関する権利が法令上制限されることをいい,例年8問出題されます。
暗記しなければならない事項が多い科目ですが,逆にいうと必要な事項を正確に暗記さえしていれば確実に得点がとれるため,宅建業法と並んで得点源となる科目といえます。

様々な法律が登場する

法令上の制限という科目では,都市計画法や建築基準法,国土利用法など,多くの法律が登場します。
ところが,法律はどうしても一般的抽象的に定めざるを得ず,具体的にイメージしにくいため,法律を学んだ経験のない人は苦労するかもしれません。
法律はある一定の目的(法律の制度趣旨ともいいます)を実現するために作られるものであり,この点を意識しながら勉強しましょう。

範囲が広い

上でも述べたように,法令上の制限には多くの法律が出題され,その分試験で問われる範囲もかなり広くなっています。
他の科目の勉強時間を確保する必要もあるので,ポイントを絞りメリハリをつけて勉強することが大切です。

暗記と理解のメリハリをつける

暗記と理解の使い分け

試験勉強をする上で,暗記をせずに理解で解ける問題については,暗記に頼るべきではありません。なぜなら,暗記に頼った場合,試験で思い出せないと正解にたどり着くことはできませんが,理解していればたとえ初めてみる問題であっても正解にたどり着くことができるからです。

今勉強している事項が暗記すべき事項なのか,それとも理解すべき事項なのか,日ごろから意識して勉強することが大切です。

暗記でしか対応できない問題は割り切って暗記する

理解することの重要性は上で述べたとおりですが,法令上の制限の中には,暗記をしなければ正解にたどり着けない問題もあります。

例えば,平成16年度試験の問17では,「市街化区域は,すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域であり,市街化調整区域は,市街化を抑制すべき区域である。」という問題が出題されています。
市街化区域と市街化調整区域の定義は,それぞれ都市計画法7条2項と3項で定められており,これを知らなければこの問題は解けません。このように,暗記でしか対応できない問題は割り切って暗記するしかありません。

過去問をつぶす

過去問の重要性

過去問を解くことが重要であることは宅建試験全般にいえますが,法令上の制限をマスターする上で過去問は特に重要になります。

先ほども述べたように,法令上の制限は出題範囲が広く,ポイントを絞って学習する必要がありますが,過去問は出題範囲を把握するための最適な素材であるからです。

過去問は何度も解く

同じ問題を解いても意味がないと考える人がたまにいますが,それは大きな間違いです。特に,法令上の制限に関しては暗記事項が多いため,何度も解いて知識を定着させる必要があります。

また,暗記事項が多いと参考書を読むのが苦になる場合もありますが,問題演習をしながらインプットをすれば,多少ストレスを軽減させられます。

税・その他の勉強法

科目の特性を把握する

範囲が広い

税・その他の分野は,例年50問中8問出題されます。その範囲は,税金の知識から地価公示法,不動産鑑定評価基準など,相当広くなっています。また,テキストの後半部分に書かれていることが多いため,疎かにされがちな科目です。

出題される内容は限られている

先ほど述べたように,税・その他がカバーする範囲は広いのですが,過去の出題をみると,聞かれることは限られています。なので,過去の出題を参考に,範囲を絞って勉強しましょう。

過去問をメインに勉強する

出題範囲を把握する

税・その他の出題範囲については,一定の傾向がみられます。なので,効率よく勉強するために,過去問から出題傾向を把握することが大切です。一通り勉強し,全体像を把握できたら,早速過去問を解いてみましょう。

過去問と参考書の使い方

これから税・その他を勉強する人は,参考書を一通り読んで全体像を把握しましょう。その際,細かい部分は気にせず飛ばすのがポイントです。
全体像を把握できたら,過去問を解いてみましょう。知識が足りないからといって,過去問を後回しにするのはNGです。先ほども述べたように,出題傾向を把握するのが目的なので,解けない問題があっても全く問題ありません。

出題傾向を把握できたら,出題範囲を意識してもう一度テキストを読んでみましょう。一度読んでいる上,出題範囲を把握している状態なので,メリハリをつけて読めると思います。
ここまで来れば,あとは知識をブラッシュアップしていきましょう。具体的には,過去問をメインの教材として使用し,分からない問題があれば随時参考書を参照します。参考書は辞書として使うイメージです。問題意識が明確な状態で参考書を読むことになるので,知識も定着しやすいと思います。

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