HOME > 司法書士試験 > 司法書士試験|傾向と対策

司法書士試験|傾向と対策

合格に向けた基本戦略

配点の高い主要4科目から

試験形式 科目 問題数 配点
午前の部 多肢択一式 憲法 3問 9点 105点
民法 20問 60点
刑法 3問 9点
商法・会社法 9問 27点
午後の部 民事訴訟法 5問 15点 105点
民事保全法 1問 3点
民事執行法 1問 3点
司法書士法 1問 3点
供託法 3問 9点
不動産登記法 16問 48点
商業登記法 8問 24点
記述式 不動産登記法 1問 35点 70点
商業登記法 1問 35点

司法書士試験では,合計11もの科目があります。まずは,配点が高く,重要な民法,不動産登記法,商法・会社法,商業登記法の4科目から学習を開始しましょう。不動産登記法,商業登記法は,記述式でも出題されますし,民法は不動産登記法の,商法・会社法は商業登記法の前提となる法律ですので,まずは,この4科目をしっかりと身に着ける必要があります。
いずれも理解が難しく,分量も多いですが,腰を据えてしっかりと学習しましょう。

基準点を目指す

年度 多肢択一式 記述式
(70点満点)
基準点合計
(280点満点)
合格点
(280点満点)
合格点と基準点の差
午前の部
(105点満点)
午後の部
(105点満点)
平成23年度 78点 72点 39.5点 189.5点 207.5点 18.0点
平成24年度 84点 78点 38.0点 200.0点 215.0点 15.0点
平成25年度 84点 81点 39.0点 204.0点 221.5点 17.5点
平成26年度 78点 72点 37.5点 187.5点 207.0点 19.5点
平成27年度 90点 72点 36.5点 198.5点 218.0点 19.5点
平成28年度 75点 72点 30.5点 177.5点 200.5点 23.0点

司法書士試験では,筆記試験と口述試験がありますが,口述試験は合格率がほぼ100%の試験ですので,筆記試験さえ突破してしまえば,合格したも同然です。この筆記試験の合格条件は,午前の部,午後の部の多肢択一式,記述式にそれぞれ基準点が設けられており,これをクリアーした上で,合計で合格点を超える点数を取ることです。
上の図にある通り,基準点の合計と合格点の差はそれほど大きくありません。そこで,ある程度学習が進んできたら,基準点を目指して,学習します。各年の試験の難易度にも左右されますが,ひとまず75点(25問/35問)程度を目標にします。主要4科目のみで到達するのは難しいため,他の7科目にも目を向ける必要があります。
後述のように,最終的には,1問しか出ない科目も”捨て”られないので,取捨選択するのではなく,満遍なく学習するようにしましょう。

基準点+7問(21点)で合格点を目指す

基準点が取れるようになったら,合格点まで足りない約20点の上積みを目指します。
どの科目で上積みをしてもよいのですが,配点がブラックボックスで得点が安定しない記述式ではなく,確実に1問で3点取れる多肢択一式の得点を上げるのが一般的です。午前の部で基準点+4問,午後の部で基準点+3問程度を目標にしましょう。
実は,これを目標にすると,午前の部32問/35問,午後の部28問/35問程度が必要になります。午前3問,午後7問しか間違えられないので,たとえ1問しか出ない科目でも,簡単な問題はしっかりと取っておかないと,なかなか到達しません。
範囲が広いのに捨てられる科目がない。これが難関資格 司法書士試験の最大の特徴です。

多肢択一式を反射的に解答できるようになるまで繰り返す

司法書士試験が難しい理由は,もう一つあります。試験時間が非常にタイトなことです。試験は午前と午後に分かれますが,午前は多肢択一式35問を120分ありますが,午後は多肢択一式35問と記述式2問を180分で解答しなければなりません。この記述式試験は,長文の事例を読んで,複雑な法律関係を読み解き,それに対応した登記情報を書いて答えるというもので,解答するにはかなりの時間を要しますし,時間をかけるべきです。
そのため,多くの合格者は,180分のうちの100分くらいは記述に使っています。そのためには,午後の多肢択一式35問は80分で解かなければならず,1問あたり2分15秒,1肢あたり27秒しかありません。
悩む時間がないので,理解をしたら反射的に答えが出るようになるまで反復継続していきましょう。