司法書士試験を目指したいけど、どれくらい勉強すれば合格できるの?毎日どれくらい勉強して、どれくらいの期間がかかるの?と気になっている人もいるのではないでしょうか。

難関資格を目指すとき、合格までにかかる時間は自分の人生設計にも関わるのでとても大切ですよね。

このコラムでは、司法書士試験の合格に必要な勉強時間の目安や、1日の勉強時間、スケジュールや効率よく勉強するポイントについて解説します。

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司法書士試験合格に必要な勉強時間3000時間が目安

司法書士試験の合格に必要な勉強時間は、目安として3000時間といわれます。

期間で考えると、週6日1日6時間勉強するとしても1年8ヶ月以上という計算です。

そして、3000時間というのは最短合格の場合であり、実際には3000時間以上の時間を要する人が圧倒的に多いのが現実です。

合格までに5年以上を要する人も、決して珍しくはありません。

司法書士試験の勉強時間について、アガルートの竹田講師が動画で解説しています。ぜひ参考にしてください。

合格までに時間がかかる理由

司法書士試験合格までに勉強時間が最低3000時間かかる理由は、出題範囲の広さや問題の質によるものです。

司法書士試験は、試験科目が11科目あり、そのうちの2科目(不動産登記法、商業登記法)では択一式問題に加えて記述式問題も出題されます。
記述式問題は、まぐれやあやふやな知識で正解できることはなく、深い理解と解答のテクニックが求められます

また、学習範囲が非常に広く、かつ細かい知識までが問われ、合格するには8割近く正解しなければならない場合が多いので、いわゆる「捨て科目」を作ることもできません
そのため、すべての科目について、細部にわたってしっかりと知識の定着を図り、問題を解けるだけの実践力を身につける必要があります。

そういったことから、たとえ暗記が得意で優秀な人であっても学習時間は最低でも3000時間程度は必要なのです。

関連コラム:司法書士試験の科目とは?主要・マイナー全11科目と勉強の順番を解説!

他の国家資格と比べると、行政書士試験の目安は600時間、社労士試験の目安は1000時間とされており、司法書士試験がいかに必要な知識の量が多く、多くの学習時間が必要なのかが分かります。

関連コラム:司法書士の難易度とは?合格率・偏差値・試験内容を他資格と比べてわかる司法書士試験の難しさ

【司法書士試験】1日あたりの勉強時間

司法書士試験の合格に必要な勉強時間を3000時間とした場合、一日あたりどの程度勉強すればよいかを解説します。

合格を目指す期間から1日あたりの勉強時間を算出すると、以下の表のようになります。

合格を目指す期間1日当たりの勉強時間
1年約8.2時間
2年約4.1時間
3年約2.7時間

受験生は大きく分けて、仕事をしながら、もしくは大学などに通いながら受験勉強をする兼業受験生と、受験勉強に専念する専業受験生に分かれます。

働きながら合格を目指す兼業受験生の場合

兼業受験生の場合、平日と休日に使える勉強時間は異なるでしょう。

下記は平日、休日それぞれに使える時間と、その場合にかかるトータルの勉強期間の例です。

平日休日かかる期間
3時間6時間2年強ほど
4時時間8時間1年9カ月ほど
5時間8時間1年半ほど

まず、兼業受験生の場合、勉強時間には物理的に限りがあるはずです。

睡眠不足で勉強することはかえって非効率になる場合が多いので、睡眠時間を削って勉強するのはあまりおすすめできません。

無茶な計画を立ててもかえって挫折しやすく、長続きしないでしょう。

そうすると、たとえば平日3時間、休日に6時間勉強するというのが現実的な学習例になります。
その場合は、2年強かかるという計算になります。

もっと短期間での合格を目指したいという場合、平日4時間、休日に8時間勉強するとすれば、1年9ヶ月くらいかかる計算になります。

フルタイム勤務ではなく短時間勤務の場合なら、平日5時間、休日に8時間勉強することもできるかもしれません。
その場合は、1年半くらいかかるという計算になります。

そのようにシミュレーションしてみると、やはり兼業受験生の場合には、最短でも2年程度はかかることを想定することになるでしょう。

ただし、司法試験受験経験者など、スタートラインの知識が違う場合などはもっと短期間での合格も目指せます

関連コラム:働きながら司法書士試験合格は可能?社会人に必要な勉強時間は

勉強だけに専念できる専業受験生の場合

専業受験生であれば、1日8時間は勉強して1年での合格を目指すべきでしょう。

その場合、単純計算で8時間/1日×365日で1年で2920時間の勉強時間になるということになります。

実際の専業受験生は、毎日8時間を超えて勉強する人も決して珍しくありません。

ダラダラと勉強するだけで身が入っていなければ逆効果ですが、気力がもつようであれば8時間に制限する必要はありません。

ただし、規則正しい生活を送り心身が健康であることが大切なので、睡眠不足になるほど勉強することはおすすめしません。メリハリが大切です。

8時間もしくはそれ以上毎日勉強しても、2年以内で合格できるのは優秀な一部の人で、それ以上かかって合格する人が主流です。

実際には、5年以上かけて合格する人も大勢います

だからといって、最初から「3年以上かかってもしかたない」と考えることは避けるべきです。

なぜなら、合格者はみんな「最短で合格する!」という強い意志を持って勉強に励んだ人たちです。

動画の中で司法書士試験合格に必要な勉強時間について、「階段を上る」というよりも「下りのエスカレーターを上る」イメージだと紹介されています。

最初から「ある程度時間がかかってもあたりまえ」などと考えて漠然と勉強している人は、結局いつまで経っても合格できません。

強い意志をもって集中力を高めて勉強することが重要です。

関連コラム:司法書士は独学で合格可能?難しい理由&独学合格のためのポイント6つ

【司法書士試験】1年間の勉強スケジュール例

次に、司法書士試験を1年で合格を目指す場合の年間の勉強スケジュールの例を紹介します。

司法書士試験は毎年7月の第1日曜日に実施されるので、1年前の7月から勉強を始める場合の例です。

関連コラム:司法書士試験の日程は?試験概要とスケジュールを解説

1年での合格を目指す場合、インプットとアウトプットを別々で行うと時間切れになってしまうので、並行して行うことになります。

7月~10月  

もっとも重要で他の科目の基礎ともなる「民法」のインプットからスタートします。

民法と関連性が高く、司法書士試験の重要科目である「不動産登記法」のインプットも民法の少し後から始めます。

テキストの読み込み等でインプットしながら、こまめに関連した問題演習(過去問等のアウトプット)も行い、知識の定着を図ります。

不動産登記法は、書式の雛形のインプットも並行して行い、記述式対策も開始します。

10~12月

民法、不動産登記法以外の主要科目である、「会社法・商法」、「商業登記法」のインプットを行います。

インプットしながら、学習した項目の問題演習(過去問等のアウトプット)もこまめに行います

商業登記法は、書式のインプットも並行して行い、記述式対策も同時に行います。

また、主要4科目(民法、不動産登記法、商法・会社法、商業登記法)の過去問は、年内に一通り終わらせておきましょう。

12~2月

主要4科目以外のマイナー科目(民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法、憲法、刑法)のインプットを行います。

インプットと並行して、学んだ項目の問題演習もこまめに行い、インプットとアウトプットを同時進行します。

3月~本番

問題演習をどんどん行います

それと合わせて、総復習も行い知識を完ぺきに定着させます

問題を解いてみて、正解できないときや正解できても知識が曖昧なときは、しっかりと復習してインプットを再度し直します。

過去問は最低でも3周ずつは解きましょう

関連コラム:司法書士試験直前!直前期の過ごし方・勉強法とは?司法書士講師が答えるQ&A

模試を受けたり、予想問題もどんどん解きましょう。

関連コラム:現役講師に質問!司法書士試験の前に模試は必要か?

なお、アガルートの初学者向けカリキュラムでは、無理なく効率よく勉強するために図のようなスケジュールとなります。

【司法書士試験】効率の良い勉強法とは?

最後に、できるだけ効率よく学習するための方法を、ポイントごとに紹介します。

  1. 関連する科目を同時進行で学習する
  2. インプットしながらアウトプットも行う
  3. 自分の現状を客観的に確認する
  4. 予備校や通信講座を利用する

効率良く司法書士試験合格を目指すには、この4つのポイントが重要になります。

1.関連する科目を同時進行で学習する

司法書士試験は科目数が11科目と多いのが特徴です。これをすべて別々に学ぶと、時間もかかり知識の定着も悪く非効率です。

関連する科目は同時進行で学習しましょう。

民法と不動産登記法は、最重要科目であるとともに関連性が高いので、まず初めに学ぶべき科目です。
特に、民法は他の科目の基礎となる項目が多いので、しっかりと理解して暗記することがその後の他科目の理解へとつながっていきます

商法・会社法と商業登記法も関連が高く、同時に学習していきましょう。

また、不動産登記法、商業登記法は択一式問題の対策と書式問題の対策も同時進行で行う方が効率よく学習でき、知識の定着率も上がります。

ただし、ある程度は択一式問題のインプットが進んでいない状態だと、いきなり書式対策をしても、全然理解できずにかえって非効率となるので気を付けましょう。

2.インプットしながらアウトプットも行う

まずは基本テキストなどで知識のインプットを行いますが、インプットとあわせてこまめに知識の定着度を確認するためにアウトプット(問題演習)も行う、ジグザグ方式で進めていきましょう。

学習した項目ごとに確認問題を解いたり、関連する過去問を解くなどを早い段階からしておくことで、解答するための能力を自然と身に付けることができます。

問題を解いてみて、解けないものはもちろん、解けたとしても知識が不完全、曖昧なところがあればすぐに復習して再度インプットを行います。

インプットとアウトプットを相互に繰り返すことが合格のための効率的な学習になります。

3.自分の現状を客観的に確認する

ただやみくもに勉強を続けていても、自分の客観的な実力が分からなければ学習方法が間違ったまま突き進んでいる可能性もあります。

模試を受けたり、予想問題を解いてみるなどして、定期的に自分の現時点での実力を把握することが大切です。

その際、順位や得点を気にする必要はありません。

苦手分野を把握し、どこを重点的に学習するべきかを知ることができる点に意味があります。

なぜ解けなかったのか、何の知識が不足しているのかを分析する材料として、その後の学習計画に役立てましょう。

4.予備校や通信講座を利用する

司法書士試験レベルの難関試験合格を目指す場合、効率を考えると予備校や通信講座を利用するはマストといえます。

実際にほとんどの合格者が予備校や通信講座を利用しています。

予備校や通信講座では、合格に的を絞った効率的な学習スケジュールや講義内容を工夫、研究しています。

余計なことを考えずに、予備校や通信講座のプランに沿って学習していくのが一番効率的です。

学校に通いたい、生の講義が受けたい人は予備校、自分の自由な時間や場所で費用を抑えて学習したい人には通信講座をおすすめします。

自分に合う予備校、通信講座を選ぶことが大切なので、体験版を視聴したり、テキストの見本を閲覧するなどしてみるとよいでしょう。

関連コラム:司法書士試験の通信講座・予備校おすすめ10社を比較!費用や特徴は?

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この記事の著者 竹田 篤史講師

竹田篤史講師


社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。

短期合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため、株式会社アガルートへ入社。

これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。

自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。

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