公務員の教養試験で出題される自然科学は、文系出身者にとって苦手意識の強い分野です。

また、ほとんどの職種での出題数は少ないので、捨て科目にすべきか悩みどころでもあります。

本稿では、自然科学(生物・地学・物理・科学・数学)の出題数、範囲、傾向などについて解説します。
これを参考に、効率のいい教養試験対策に役立ててください。

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自然科学とは?

公務員試験の大きな特徴は、一般に、筆記試験の科目数が多く、出題範囲が広範なことです。
筆記試験には専門科目と教養科目があり、ほとんどの公務員試験で出題される教養科目の一分野が「自然科学」です。

「自然科学」は、中学・高校で勉強した数学、物理、化学、生物、地学が含まれます。

生物の頻出分野

動植物の恒常性、代謝、遺伝(メンデルの法則、血液型など)、生態系に関する問題が頻出です。

地学の頻出分野

気象(大気の循環、流水の循環など)、天文(太陽、惑星、恒星など)、地球の内部構造(地震など)、火山、地層に関する問題が頻出です。

物理の頻出分野

力学(等加速度運動、ニュートンの運動3法則など)、電気(電磁気学など)、波動、原子(原子構造、放射線など)に関する問題が頻出です。

化学の頻出分野

有機化学、理論化学、無機化学の中でも、理論化学(分子量、質量、化学反応式など)と無機化学(金属元素、非金属元素、物質の特性など)に関する問題が頻出です。

数学の頻出分野

数と式(因数分解、実数、数の性質など)、方程式(不等式、関数、二次方程式など)、図と式(グラフ、領域、図形の面積や角度など)に関する問題頻出が頻出です。

高校時代の科目でいえば、数学ⅠAの範囲からの出題がメインです。

※関連記事:【公務員試験の科目一覧】教養科目と専門科目とは?

自然科学の出題パターン

①正誤問題

ほとんどの一般知識の問題にある出題パターンです。

「以下の記述のうち妥当なものはどれか」
「空欄に入る語句の組み合わせとして正しいものはどれか」
といった形で問われ、数学以外の自然科学もこのパターンが圧倒的に多いです。

②計算問題

文章題を計算によって解くパターンで、正しい解答になる数字を選択しの中から選ぶ形で出題されます。

ほぼ全ての数学、化学や物理の計算問題もこのパターンで出題されます。

③図表問題

図表を使って問題が出されるパターンです。

図表に対する記述の中から正しいものを選択するという形で問われることが多いです。

地学や生物に時折見られる出題パターンです。

出題数からみる自然科学の対策

次に、公務員試験における「自然科学」の重要度はどの程度なのか、出題数から見てみましょう。

職種ごとに、出題科目や出題数が異なりますので、いくつかの職種を具体的に紹介します。

国家一般職・国家専門職(国税・財務・労基)(全問必答)40題

・一般知能 27問
・一般知識 13問

人文科学4問(日本史①、世界史①、地理①、思想①)
自然科学3問 ( 物理①、化学①、生物①or地学① )
社会科学3問 ( 政治①、経済①、社会① )
時事3問

※生物or地学は年度によって異なる

裁判所事務官一般職(全問必答) 40問

・一般知能 27問
・一般知識 13問

人文科学4問 ( 日本史①、世界史①、地理①、思想①)
自然科学4問 ( 物理①、化学①、生物①、地学① )
社会科学4問 ( 政治①、法律①、経済①、社会①) )
時事1問

地方上級・全国型(全問必答)50題

・一般知能 25題
・一般知識 25題

人文科学7問 ( 日本史②世界史②地理②文学・芸術① )
自然科学7問 ( 数学①物理①化学②生物②地学①
社会科学11問 ( 政治①法律③経済③社会④ )

国家公務員は、一般知能(数的処理・文章理解)の出題割合が地方上級(全国型)に比べて高く、しかも数学は出ません。
しかも、国家一般職は、専門科目が教養科目の2倍の配点になっています。

したがって、ますます自然科学の重要度は低くなります。

地方上級(全国型)は、知能分野も知識分野も半々の出題で、しかも人文化学と自然科学の総出題数が同じです。

したがって、教養科目である程度の得点をかせぎたい場合、自然科学もないがしろにはできないと言えます。

もっとも、問題のレベルは基本的に中学~高校の学習範囲から出題され、中でも基礎・基本的な分野に関する出題がほとんどです。
ですから、大学の学部が理系か文系かは、あまり関係しません。

ただ、高校時代、自然科学の科目をあまり履修していなかったり、大学入試の受験科目に自然科学がなかった方にとっては、知識がゼロに近い科目もあるかもしれません。

そういった方には、対策に時間がかかることになります。

しかも、教養科目全体の中で、自然科学の出題割合は非常に低く、職種・年度によっては出題されない科目もあります。

したがって、自然科学の中で「捨てる」分野を作ることは十分に効率性があります。

ここでの判断基準としては、出題数が多い一般知能分野(数的処理や文章理解)での得点が見込めるかどうかです。

見込めない場合、自然科学でも点数を稼ぎたいところです。
自然科学の中にも、生物や地学のように、暗記で対応できる分野もあります。

※関連コラム:【公務員試験】教養科目の勉強法!~択一と記述(作文・論文)対策~

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今回は自然科学について出題範囲の特徴を紹介いたしました。

自然科学は勉強が大きい割には、教養試験全体の底上げに繋がりにくい職種もあります。
志望先、一般知能の得意不得意など、総合的に考えた効率的な対策が何よりも重要な分野です。

本稿が効率的な勉強に役立てていただければ幸いです。

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この記事の著者

小林 美也子講師 (講師紹介はこちら


大手資格予備校・地方自治体・企業・教育機関等様々な場所で,長年にわたり公務員試験,宅建試験の受験指導,職員研修を行う。

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