合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

私は食品の卸売会社に勤務しています。

3年前、会社の「品質管理室」が「法務コンプライアンス部」に改称され、法律の素人であった私が部長を務めることになりました。会社の諸規定を整備することが部のミッションであり、会計や人事労務以外の法務全般が部の所掌となりました。

部内に法律に明るい社員がいなかったため、法律知識のスキルアップが必要でしたが、私が率先垂範するしかないと考え、法律系資格の取得を目標に勉強を始めました。

ビジネス実務法務検定3級を手始めに、同2級を受験し合格することができましたが、知識レベルとしては不十分と感じていたので、さらに難易度が高く受験ツールが整った試験はないかと探していたところ目に入ったのが行政書士試験でした。

半年くらいエンジンをかけて頑張れば取れるのではないかと、あまり深い考えもなく勉強を始めたというのが実際のところです。

職場で受験を公言していたため、途中で投げ出すわけにもいかず、そのまま本試験に突入して不合格となりました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

受験に失敗して、行政書士試験は少し頑張ったくらいでパスできるほどなまやさしくないということを実感しました。今度は、覚悟を決めて取り組もう。予備校の本格的な講座を受講し、できるだけ早い時期から勉強を再開しようと考えました。

アガルートアカデミーに決めた理由は、開講時期がどこよりも早かったこと、豊村先生の講義に魅力を感じたことの2点です。

YouTubeで初めて豊村先生のお話を拝聴した時は、自分の趣味に合わないと感じてしまったのですが、その後、たまたま別のコンテンツ(権利の濫用の話でした)を試聴した時に思わず講義に引き込まれ、他の講義も聞いてみたい、楽しく勉強できそうだと思い申し込むことにしました。

合格体験記・学習上の工夫

豊村先生が初回講義でお話しされていた学習法を忠実に実行しただけです。

そして、1回目受験の時の反省から、「内容理解」と「暗記」を後回しにしないことと条文学習をおろそかにしないことを常に心がけていました。

ただ、最初にこれを丁寧にやりすぎたため、民法の1周目が終わるのに4か月も費やしてしまい、7月の下旬に行政法・憲法・商法の1周目が終わったという状態でした。

当初は7月末までに「一般知識」「逐条ローラーインプット講座」「総まくり択一1000肢攻略講座」「総まくり記述80問講座」にも手を付ける予定でしたが、とてもそこまで行けず、予定を変更し教材を絞らざるを得ませんでした。

7月下旬以降は、「過去問(市販のもの)」と「他資格セレクト問題集」の2周目、「総まくり記述80問攻略講座」に特化し、本試験までに回せるだけ回すことにし、「逐条ローラーインプット講座」は隙間時間の聴講のみ、一般知識の学習は学習しなくても模擬試験等で点数が取れたので、完全に捨てました。

私は単身赴任の身であり自炊していたので、机に座って勉強する時間は平日で2時間が限界でした。そのため隙間時間も最大限活用しました。

家事の時間帯は、スマホで講義を聴き、通勤時間帯はスマホにアプリを入れて、ひたすら条文、重要判例、マル記マーク、記述80問の暗記をしていました。

演習総合講義のご感想・ご利用方法

の科目のテキストも簡潔明瞭でわかりやすく、しかも重要ポイントが網羅されていたので、他の参考書に目移りすることもなく安心して取り組むことができました。

しかも、適度に余白があったので書き込みが容易で使いやすいと思いました。

学習法としては、講義の前にまず一読し、講義を聞きながらライン引きをし、講義のあとはもう一度一読して頭の整理(暗記すべきものは暗記ツールに入力)、そのあとは他社の過去問を解き、続いて他資格試験セレクト問題集に取り組み、その講義を聞いた後、もう一度問題を解く、その繰り返しでした。

他資格試験セレクト問題集は、難しい問題が多い印象でしたが、繰り返し同じテーマの問題が出てきたので、記憶に定着しやすかったと思います。

また、問題集の解説が丁寧に記載されていたので、難しい問題が多かったと思いますが、未消化のままで次に進むようなことがほとんどありませんでした。

要領よく勉強したい人は、しつこいと感じたかもしれませんが、私にはこれくらいのしつこさが丁度良かったと思います。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

民法のところを半分くらい解いただけで、あとは手をつけることができませんでした。

コンパクトで持ち運びやすく見開きの半分が解答と解説になっていたので、直前期の隙間時間の勉強に使おうと思っていましたが、直前期の隙間時間はもっぱら暗記の方に力を入れることになったので、結局やり残してしまいました。

今から思えば、基本テキストと他資格セレクト問題集さえしっかりやっていれば合格できるだけの力は十分つくとおもいます。

ここまでやりきれたらほぼ完璧なのではないでしょうか。

民法の半分を解いた限りの感想ですが、うっかり間違いしそうな問題、抜け落ちてしまいそうな知識をうまく拾っているという印象です。

コンパクトなわりにはエッジの効いた問題集という感じでした。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

8月くらいからぼちぼち手を付け始め、解答例が条文そのままのものや重要判例の言回しが使われているものについては、暗記ツールに移して、隙間時間の暗記ネタとして使っていました。

本当は、記述80問を完璧にして本試験に臨みたいところでしたが、手を付けたのが遅かったのでWEB講義を聞く余裕はなく(解説が丁寧に記述されているので、講義を聴かなくても内容理解は十分可能でした)、問題に直接取り組んで2周回すのがやっとでした。

2周目で解けなかった問題には、付箋を付けそこだけを繰り返し学習し、本試験前で9割以上は大丈夫かなと思えるくらいのレベルで本試験に臨みました。

本試験では、自分が付箋をつけていたところ(処分等の求め)が出題されましたが、不幸にも完全マスターできていないところだったので焦りましたが、悪もがきして書いた答えが得点になっていたので、うれしかったです。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

1回目受験の敗因として条文知識の不足を感じていたので、基本テキストの学習がひととおり終わった後は、この講座で民法と行政法の3つの法律の条文に徹底的に取り組もうと思っていましたが、基本テキストの学習に時間を使いすぎたため、テキストに書き込む学習はあきらめ、条文学習は基本テキストと他資格セレクト問題集に〇〇条と出てきたときに必ず六法で確認することにして、こちらの講座の方は隙間時間を利用して繰り返し聞くという学習方法を取ることにしました。

1回目は頭の上をスルーしていくだけでしたが、2回目3回目と聴講していくうちに条文が次第に体に馴染んでいったと思います。さらに、田島先生の「語呂合わせ」の名作の数々にかなり助けられたと思います。

模擬試験

アガルートの模擬試験は、8月の盆明け頃に受験しました。7月に受験したTACの公開模試では202点だったので、この時点では順調かなあと思っていたのですが、御社の模擬では自己採点で184点だったので、少しやばいなという感じになっていました。

9月に受験した伊藤塾は198点だったので、御社の試験はやや難しめかなとも思いましたが、10月に受験した伊藤塾は170点台だったので、結局御社の試験のレベルは標準レベルだったのかなという感じです。

科目別に見ると基礎法学1問正解/2問中、憲法2/5、行政法12/19、民法9/9、商法1/5、穴埋め9/12、記述34/60(自己採点)、一般知識8/14でした。この時点では、まだまだ仕上がりまで程遠いなあという感じでした。本試験では難問・珍問が出題されることがありますが、御社の試験の内容は、とてもオーソドックスで好感が持てました。

行政書士試験合格を目指す方へのメッセージ

行政書士試験の勉強は必ずしも実務には直結しませんが、法にかかわる仕事をするうえで基礎的な知識や必要となる考え方を学ぶことができると思います。

それゆえ、特に管理系やコンプライアンス系の仕事に従事する人は、チャレンジする価値が大いにあると思います。

受験勉強をしていた時は、睡眠不足などでつらい時もありましたが、非常に充実した日々を送ることができました。

また、59才という年齢から記憶力や集中力に不安を感じながらの勉強でしたが、辛抱強く繰り返し取り組むことにより、たとえその能力が低下していたとしても、問題にするほどではないと思いました。

年齢の高い方であっても、自分を信じてチャレンジされてはいかがかと思います。

豊村先生へメッセージ

行政書士試験で問われる内容はかなり難解なものが多いので、受験生はその内容を理解することに相当なエネルギーを使うことになりますが、先生の講義はわかりやすく、重要なポイントは特に丁寧に解説していただけるので、理解するということにつまずくことなく学習できたのは大変良かったと思います。

また、先生はいつも元気いっぱいなので、元気をいただきながら勉強できたのはとても良かったと思います。どうもありがとうございました。

※合格者アンケートは,合格者がインタビュー前に回答したアンケートの結果に,インタビューでの内容を加味して表記しております。

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