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行政書士コラム|行政書士試験の過去問・過去問集について

1 はじめに

過去問集には,様々な種類があります。
書店を覗いてみると,様々な出版社から様々なタイプの過去問集が発売されています。
「試験の勉強に『過去問』は必須だと聞いたけど,どういうものを用意したらいいのだろう?」
初めて行政書士にチャレンジする方は,きっとこのような感想をお持ちになることでしょう。
そこで,今回は「過去問集について」少し解説をしたいと思います。

 

2 過去問集の不思議 問題数が違う

「過去問集」と聞けば,通常「過去問がすべて載っているもの」と考えると思います。
しかし,書店に行って手にとってみると,同じ「過去問集」でも,掲載されている問題の数がバラバラです。どうしてでしょうか。
実は,過去問集は,「過去○年分」とか「過去問からセレクト」というように,一定の基準に従って過去問が選び出されて掲載されるのが一般的です。
これは,あまりにも古すぎる問題だったり,制度が廃止されて問題自体が成立しなくなったりすることがあるため,過去問をすべて載せる必要性が乏しいからです。

 

3 過去問集の選び方

⑴ 何年分やればいいのか

では,どのようなものを選べばよいのか。
どのくらい掲載されているものを選べばよいのかは,勉強を始める時期が大きく影響してきます。
掲載されている問題数が多くなれば多くなるほど,取り組む数が増え完了するまでに時間がかかるからです。
1~2月からという比較的早い段階から勉強を始める方は,過去問集を用意するときは,「過去10年分」(例えば,2016年の試験を受験するのなら,2006年から2015年までの過去問です)が載っているものにしてください。
行政書士の場合,過去に出題されたことのある知識・テーマが出題されることがあり,これの出題頻度が,長いものだと10年程度だからです。
過去10年分くらいを完了させておくと,出題頻度と照らしてみても,高い網羅性を実現できるといえます。
4~5月からという比較的短期間で合格を目指す方は,過去問がセレクトされたものを用意するといいでしょう。
試験までの勉強期間が限られていますので,何でもかんでもやるわけにもいかないからです。
このとき気をつけていただきたいのが,「過去問がセレクトされたもの」だからといって,「過去○年分」(例えば,5年分)のほうを選ばないことです。
上記の通り,いわゆる出題頻度は長いものだと10年程度ですので,「過去5年分」という基準で選べば,せっかく過去問の分析・検討をしているにも関わらず,その努力が水の泡に帰してしまうおそれがあるからです。

 

⑵ 年度別か体系順か

他に,過去問集には「年度別」と「体系順」というものがあります。
「年度別」はその年に出題されたものを1つにまとめたもので,「体系順」は過去問をその科目の学習する順番に沿って並べ替えたものです。
「年度別」「体系順」は,いつから利用を始めるかにより,選ぶべきものが変わります。
勉強を始めたばかりの時期は,「体系順」を選びましょう。
「過去問」は,(詳しくは第2 勉強法に委ねます)テキストとセットで利用することでその力を発揮するものですから,テキストと同じ順番,すなわち「体系順」のほうが使いやすいからです。
試験の直前の時期は,「年度別」を選びましょう。
これは,試験の予行練習をするうえでは「年度別」のほうが優れているからです。

 

4 最後に

過去問は,正しく活用していただければ,試験に合格するうえで必要なことをたくさん知ることができます。
ただ,活用するうえで,いくつか知っておかなければならないことがあり,それが難しいところです。
今回お伝えしたことを基にして,過去問を徹底的に活用していただければ幸いです。