エネルギー管理士の試験では幅広い分野の専門知識が求められるため、参考書選びが合否に大きく影響します。

しかし、市販の教材は種類が多く、「どのテキストを選べば自分に合っているのか」「教材の選び方がわからない」と悩んでしまう方も多いでしょう。

本コラムでは、エネルギー管理士試験の対策におすすめの参考書・問題集・テキストを厳選して8冊紹介します。

教材を選ぶポイントも詳しく解説するため、参考書を買うか検討している方はぜひ今後の参考にご覧ください。

エネルギー管理士の参考書・問題集・テキスト（熱・電気）おすすめ8選

エネルギー管理士の学習におすすめの参考書・問題集・テキスト8選を紹介します。

エネルギー管理士におすすめの参考書

おすすめの参考書は、以下の2シリーズです。

• エネルギー管理士試験 熱分野（電気分野）徹底研究（オーム社）
• 最短合格 エネルギー管理士 熱分野（電気分野） 超速マスター(TAC出版)

エネルギー管理士試験[熱分野]（[電気分野]）徹底研究（オーム社）

引用：Amazon.co.jp

「エネルギー管理士試験 熱分野（電気分野）徹底研究」は、オーム社が手掛ける熱・電気の各分野に特化した定番の受験対策書です。

最新の法改正や出題傾向にも対応している改訂版第3版は2023年発行で、熱分野と電気分野にわかれて出版されています。

省エネ法の正式名称変更など、試験制度の変化を反映しつつ、各分野ごとに過去問ベースの基本問題を収録しているため、試験全体を把握することに適しています。

ただし、本参考書は原理解説が簡潔な傾向があるため、初学者の場合は講座テキストやYouTubeの解説動画と併用しながら理解を深めると効果的です。

おすすめの使い方は、まず本書で基礎知識を固め、全体像を掴んだあとに過去問演習へ進める方法です。

最短合格 エネルギー管理士 熱分野（電気分野） 超速マスター(TAC出版)

引用：Amazon.co.jp

「最短合格エネルギー管理士 熱分野（電気分野） 超速マスター」は、TAC出版が2022年に発行し、熱・電気の各分野に対応した短期間での合格を目指す人向けの参考書です。

試験範囲が広いといわれるエネルギー管理士試験において、本書はわかりやすい解説・見やすい図で効率的に学べるよう工夫されています。

また、難しい内容も側注で丁寧に補足されており、頻出事項のまとめと暗記ポイントも記載されているため、初学者でも安心です。

さらに1冊だけでテキスト学習と問題演習の両方ができる点も魅力。

まずは本文を読み進めながら知識を身につけ、各章末の練習問題で理解度をチェックする使い方がおすすめです。

内容はやや薄いとの声もありますが、基礎固めや試験全体の把握には十分役立ちます。

エネルギー管理士におすすめのテキスト

エネルギー管理士におすすめのテキストは、以下の4冊です。

• エネルギー管理士 徹底マスター エネルギー総合管理及び法規（オーム社）
• エネルギー管理士徹底マスター 電気の基礎（オーム社）
• エネルギー管理士徹底マスター 電力応用（オーム社）
• エネルギー管理士試験講座（省エネルギーセンター）

エネルギー管理士 徹底マスター エネルギー総合管理及び法規（オーム社）

引用：Amazon.co.jp

「エネルギー管理士 徹底マスター エネルギー総合管理及び法規」は、熱・電気の両分野に共通する必須科目「エネルギー総合管理及び法規」に特化した対策書です。

2023年に出版された本書は、法改正や「省エネ法」の名称変更を含む最新情報を反映した内容に改定済みです。

また、本書はテキストと例題の2部構成で、テキスト部分では重要ポイントを吹き出し形式で解説しています。

さらに出題傾向や出題ポイントも明示され、例題も過去の本試験問題をベースにしているため、実践力も身につきます。

まずはテキスト部分で基礎知識を理解し、例題で知識の定着を図る流れで活用すると効果的でしょう。

1冊だけで、必須科目に合格するために必要な知識と実践力をバランスよく習得できます。

エネルギー管理士徹底マスター 電気の基礎（オーム社）

引用：Amazon.co.jp

「エネルギー管理士徹底マスター 電気の基礎」は、エネルギー管理士試験の電気分野で課される「電気の基礎」に対応した徹底マスターシリーズの1冊です。

各章は、テキスト部分と例題の2部構成で、テキスト部分では重要箇所が整理されており、出題傾向や試験でのポイントも明示されています。

また、例題は実際の過去問を基本に構成されており、演習しやすいため、試験に直結する実力が養えます。

本書の改訂では、図表や解説の充実度がアップし、さらに読みやすく改善されている点もポイントです。

活用方法としては、テキスト部分で理論を理解しながら、例題で計算手法を身につける流れで進める方法がおすすめ。

ただし、途中式や導出の説明が簡略的な部分も多いため、初学者には難しく感じる可能性があります。

基礎が身についていない人や初めて電気を学ぶ人は、ほかの参考書と併用しながら学習を進めましょう。

エネルギー管理士徹底マスター 電力応用（オーム社）

引用：Amazon.co.jp

「エネルギー管理士徹底マスター 電力応用」は、電気分野の中でも出題数が多く、得点源となる「電力応用」を重点的に対策できる参考書です。

オーム社が手掛ける徹底マスターシリーズの1冊であり、実際の試験によく出る内容に絞って丁寧にまとめられています。

改訂版の本書は、注釈や吹き出しの解説がさらに充実しており、複雑な内容もスムーズに読み進められる工夫がされています。

各章はテキストと例題で構成され、テキストではポイントと出題傾向をつかみ、例題で知識の確認が可能です。

知識の理解と問題演習が1冊でできるため、本格的に過去問に取り組む前の基礎固めとして活用すると良いでしょう。

解説のわかりやすさから、電力応用に不安を感じる方には心強い1冊です。

エネルギー管理士試験講座（省エネルギーセンター）

引用：Amazon.co.jp

「エネルギー管理士試験講座 エネルギー総合管理及び法規  熱分野 電気分野 共通Ⅰ巻」は、国家試験の公式機関が編集する信頼性の高い参考書です。

熱・電気の両分野にまたがる内容を体系的に学べるよう構成されており、平成30年度の省エネ法の改定にも対応しています。

本書の特徴は、法律や条文の趣旨まで丁寧に解説されている点で、単に暗記に頼らない理解を重視した学習が可能です。

まずは本書を通読し、章ごとの確認問題で知識を定着していく方法で活用しましょう。

特に法改正の流れや制度の変遷を理解しておくと、本試験での応用力が高まります。

公式感のある内容と構成から、受験生にとって信頼できる参考書となっています。

エネルギー管理士におすすめの問題集

エネルギー管理士の問題演習におすすめの問題集は、以下の2シリーズです。

• 2025年版 エネルギー管理士熱分野（電気分野）模範解答集（電気書院）
• 2025年版 エネルギー管理士熱分野(電気分野)過去問題集

2025年版 エネルギー管理士熱分野（電気分野）模範解答集（電気書院）

引用：Amazon.co.jp

「2025年版 エネルギー管理士熱分野（電気分野）模範解答集」は、過去問を通して本試験の傾向と対策を徹底的に学べる定番の問題集です。

熱分野・電気分野それぞれ出版され、熱分野は過去10年分（2015〜2024年度）、電気分野は過去12年分（2013〜2024年度）の全問題が収録されています。

模範解答、丁寧な解説はもちろん、法令問題については最新の法改正に対応できるよう改題・解説が更新されるなど、安心して過去問演習できる工夫が満載です。

まずは各課目ごとに年度順に取り組み、出題傾向を掴みながら実践力を養う流れで活用することがおすすめです。

さらに本書は、考え方のポイントや別解も掲載されており、効果的な得点力アップが期待できます。

2025年版 エネルギー管理士熱分野(電気分野)過去問題集

引用：Amazon.co.jp

「2025年版 エネルギー管理士熱分野(電気分野)過去問題集」は、直近8年分の本試験問題と丁寧な解説が収録されている定番シリーズの過去問題集です。

熱分野・電気分野それぞれに対応した問題集が刊行されており、どちらも図解を豊富に用いたわかりやすい解説が大きな特徴です。

過去問は課目別に分類され、出題傾向が一目で把握できる構成となっているため、効率的な過去問演習ができます。

まずは過去問を1〜2年解いて自分の実力をチェックし、解説で知識の確認と苦手分野の理解を深める方法で活用すると効果的でしょう。

さらに試験特有のマークシート記入方法も写真つきで解説されているため、初めて受験する方でも安心して本番に臨めます。

エネルギー管理士の参考書・問題集・テキストを選ぶ3つのポイント

スムーズに試験勉強を進めるためには、自分に合った教材を選ぶことが重要です。

ここでは、効率よく合格を目指すために押さえておきたい参考書・問題集・テキストを選ぶ3つのポイントを解説します。

最新の法改正・出題傾向に対応しているか

エネルギー管理士に向けた教材を選ぶ際には、法規課目はもちろん、ほかの課目でも最新情報を反映している教材を選ぶことが大切です。

エネルギー管理士試験では、法令や制度の変更が試験内容に大きく影響するため、古い参考書では対応しきれないことがあります。

参考書などを購入する前には、発行年や改訂版かどうかをしっかり確認するようにしましょう。

難易度が自分に合っているか

参考書・問題集・テキストは、自分の実力に合っている難易度のものを選びましょう。

評判が良い教材や定番シリーズであっても、自分の理解レベルとマッチしていないと挫折の原因にもつながります。

取り組んでみて難しいと感じたら、無理せずに基礎的なテキストに切り替えたほうが得策です。

まずは読みやすくてわかりやすいと感じる教材から初めて、段階的に難易度をあげていきましょう。

図やイラストが豊富か

エネルギー管理士の学習には、図やイラストが豊富で、視覚的に理解しやすい教材を選ぶようにしましょう。

エネルギー管理士試験は専門用語や計算が多いため、文字ばかりの解説では理解が進みにくいことがあります。

対して、図やイラストで視覚的にもわかりやすく解説されているものであれば、初学者でもスムーズに読み進められるでしょう。

購入前に中身を確認できる場合は、図解の多さやレイアウトをチェックし、自分にとってわかりやすいものを選ぶとミスマッチが防げます。

また、オンラインでの購入時は、レビューや書籍の中身の写真を参考に選ぶと失敗が少なくなるでしょう。

まとめ

本コラムでは、エネルギー管理士試験の対策におすすめの参考書・問題集・テキストを紹介しました。

紹介した教材は、以下のとおりです。

【おすすめの参考書】

• エネルギー管理士試験 熱分野（電気分野）徹底研究（オーム社）
• 最短合格 エネルギー管理士 熱分野（電気分野） 超速マスター(TAC出版)

【おすすめのテキスト】

• エネルギー管理士 徹底マスター エネルギー総合管理及び法規（オーム社）
• エネルギー管理士徹底マスター 電気の基礎（オーム社）
• エネルギー管理士徹底マスター 電力応用（オーム社）
• エネルギー管理士試験講座（省エネルギーセンター）

【おすすめの問題集】

• 2025年版 エネルギー管理士熱分野（電気分野）模範解答集（電気書院）
• 2025年版 エネルギー管理士熱分野(電気分野)過去問題集

エネルギー管理士試験の合格を目指すためには、自分に合った参考書や問題集を選ぶことが重要です。

独学でも合格は可能ですが、最短での合格を目指すなら通信講座の活用もおすすめ。

特にアガルートのエネルギー管理士講座は、質の高い教材と丁寧な解説で、忙しい社会人でも短期間で合格力を身につけられる内容となっています。

独学に不安がある方や時間を有効に使いたい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。