エネルギー管理士資格には電気分野のほかに熱工学などを扱う「熱分野」が存在します。

「どんな内容が出題される？」「独学はできる？」など、電気分野との違いや具体的な難易度が気になっている方もいるでしょう。

当コラムでは、エネルギー管理士の熱分野について、試験内容や独学の可否、おすすめの勉強法などを詳しく解説します。

受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

エネルギー管理士の熱分野とは？

ここでは、エネルギー管理士の熱分野について以下の内容で解説します。

• エネルギー管理士熱分野の概要
• エネルギー管理士熱分野の試験課目

エネルギー管理士熱分野の概要

エネルギー管理士の試験区分は、「熱分野」と「電気分野」の2つに分かれています。

両分野には共通の試験課目も設定されている一方、熱分野では熱力学や燃焼に関する問題が出題される点がポイント。

内容だけでなく、熱分野の問題は電気分野と比較すると文章問題が多く、逆に計算問題は少なめといった特徴もあります。

学習時は、ボイラー技師などの関連資格の学習経験があるとスムーズに知識を習得できるでしょう。

また、学問的には熱力学や流体工学などの知識があると有利です。

エネルギー管理士熱分野の試験課目

以下は、エネルギー管理士熱分野の試験課目を表にまとめたものです。

試験課目	試験範囲
エネルギー総合管理及び法規 （共通課目）	・エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律及び命令 ・エネルギー総合管理
熱と流体の流れの基礎	・熱力学の基礎 ・流体工学の基礎 ・伝熱工学の基礎
燃料と燃焼	・燃料及び燃料管理 ・燃料計算
熱利用設備及びその管理	・計測及び制御 ・熱利用設備

4課目のうち、「エネルギー総合管理及び法規」は熱・電気両分野共通で出題されます。

「熱と流体の流れの基礎」は計算問題が多く出題されるセクション。

「燃料と燃焼」は、例年暗記問題2問・計算問題1問で構成される傾向があります。

さらに、「熱利用設備及びその管理」は、暗記で対応できる問題が多い点が特徴です。

特に、「熱と流体の流れの基礎」は例年難易度が高め。

複雑な構造の数式を駆使する必要もあるため、過去問をあたって計算に慣れておくなどの対策が必要です。

エネルギー管理士の熱分野は独学可能！4つの勉強方法を解説

エネルギー管理士の熱分野は独学で合格を目指すことが可能な資格です。

熱分野の独学におすすめの勉強法は以下の4つです。

• 暗記問題と計算問題を意識して対策する
• 無理のない学習計画を立てる
• 過去問を中心に勉強する
• 独学が難しい場合は通信講座も検討する

暗記問題と計算問題を意識して対策する

暗記問題と計算問題を意識して対策することが重要です。

エネルギー管理士の熱分野試験では、暗記が必要な課目と計算が必要な課目がそれぞれ出題されます。

勉強しようとしている課目の性質上、どちらの対策が有効かをしっかり意識しつつ学習を進めましょう。

暗記系の問題であれば、スキマ時間を上手に活用するといった工夫が可能です。

就寝前や起床直後など、記憶に定着しやすい時間帯を学習にあててもよいでしょう。

計算問題であれば、数式に慣れるまで毎日コツコツ繰り返し解くといった対策がおすすめ。

使われる数式の構造が理解できれば、違う数式で出題されてもスムーズに対応できるでしょう。

無理のない学習計画を立てる

無理のない学習計画の立案は大切です。

エネルギー管理士は合格するまでに300〜600時間ほどの勉強時間が必要といわれており、長期間計画的に学習を続けなくてはなりません。

試験日から逆算し、実現可能な範囲で無理のない学習スケジュールを立てましょう。

計画のうえで勉強時間を詰め込みすぎると実生活との折り合いがつかず、挫折の原因になりかねません。

エネルギー管理士試験では課目合格制度が利用できるため、最初から数年計画で合格を目指してもよいでしょう。

自分にとって無理なく勉強できるペースを確立することで学習がルーティン化でき、合格までモチベーションを維持しやすくなるというメリットもあります。

過去問を中心に勉強する

エネルギー管理士は過去問と類似の問題が出題されやすい傾向があるため、過去問を教材とした学習は有効な試験対策となります。

目安として直近5年分ほどの過去問に取り組み、試験傾向や本試験における出題形式を効率よく把握しましょう。

過去問に取り組む中で苦手分野が見つかった場合は、別途参考書などを利用してカバーするとよいでしょう。

独学が難しい場合は通信講座も検討する

独学を続けてもなかなか成果が上がらない・どうしても難しいと感じる場合は、通信講座の利用も検討してみてください。

通信講座のカリキュラムは合格に必要な知識を効率よく習得できるよう設計されており、丁寧な解説とともに学習できます。

質問や添削といった学習サポートシステムが整っていることも多い点は、通信講座ならではのメリット。

受講中にわからない箇所があっても、随時解決することができるでしょう。

サポート内容は通信講座によっても異なるため、自分が必要とする支援が受けられるかどうかは事前にしっかり確認してください。

エネルギー管理士に最短合格するならアガルート！　

当コラムでは、エネルギー管理士の熱分野について以下の内容で解説しました。

• エネルギー管理士熱分野は熱エネルギーの適切な利用を監督する資格。試験では熱力学や燃焼などに関連する問題が出る。
• 熱分野の試験問題は、電気分野と比較すると文章問題が多め。
• 熱分野の試験は電気分野と比較して計算問題が少ない傾向にあるが、扱う数式は複雑なものが多く難易度は高い。特に「熱と流体の流れの基礎」課目は計算問題が多く含まれるため、しっかりと対策する。

エネルギー管理士熱分野は独学で合格を目指せる資格です。

試験対策としては、取り組んでいる課目に必要な要素を意識しつつ、過去問を積極的に活用するといったアクションがおすすめ。

エネルギー管理士では課目合格制度が利用できるため、数年計画で資格取得を目指してもよいでしょう。

しかし、独学では教材の選定や学習範囲の選択もすべて自力で行わなくてはなりません。

より効率よく合格を目指すのであれば、通信講座の利用も検討してみてください。

特に、アガルートのエネルギー管理士講座はわかりやすい教材・スマホ経由の利便性の高い質問制度が整っているといった点で優秀です。

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