エネルギー管理士の資格に興味があるけれど、

「自分に受験資格があるのかわからない」

「国家試験を受ける以外に資格を取得する方法はあるの？」

など、受験資格や資格取得方法に疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

本コラムではエネルギー管理士の受験資格や資格取得方法について詳しく解説します。

また、エネルギー管理士の資格取得に必要な実務経験についても整理して説明します。

これからエネルギー管理士を目指す方はぜひ参考にしてください。

エネルギー管理士の受験資格

エネルギー管理士の資格試験は受験資格がありません。

年齢や学歴、職歴などの条件がないため、誰でも受けることが可能です。

ただし、経済産業大臣に免状申請を行うためには、1年以上の実務経験が必要となります。

なお、この実務経験は、資格取得の前後を問わないため、申請時に1年以上の経験があれば要件を満たします。

また、未経験から試験に合格し、そのあとに実務経験を積んで免状を取得することも可能です。

エネルギー管理士の資格を取得する方法

エネルギー管理士になるには、「国家試験による取得」と「認定研修による取得」の2つの方法があります。

それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

国家試験による取得

エネルギー管理士試験は国家試験で、毎年8月に全国主要都市で実施されています。

試験はマークシート方式で、以下の2分野のどちらかを選択して受験します。

• 熱分野（ボイラー・熱機器など）
• 電気分野（発電・送電など）

各分野4課目あり、各課目で60%以上正答すると合格です。

試験の内容は専門性が高く、合格率は例年約30〜38%程。

比較的難易度の高い国家資格といえるでしょう。

なお、先述の通り、試験合格後に免状を申請する際には1年以上の実務経験が必要となります。

また、エネルギー管理士試験には合格課目試験免除制度（3年間）があるため、年をまたいで合格を目指すことも可能です。

認定研修による取得

もうひとつの取得ルートは一般財団法人省エネルギーセンターが毎年12月に行う「エネルギー管理研修」を受講する方法です。

エネルギー管理研修は3年以上の実務経験をもつ人が対象となります。

研修受講後の修了試験に合格することで、経済産業大臣に免状を申請することができます。

修了試験の合格率は、例年55〜67%程です。

合格率が比較的高めである背景には、修了試験を受けるためには3年以上の実務経験と研修の受講が必須なため、受験者のレベルが高いことがあります。

認定研修による取得は、すでにエネルギー関連の実務に3年以上携わっている方にとって、国家試験よりも実践的かつ現実的な選択肢といえるでしょう。

エネルギー管理士の資格取得に必要な実務経験

エネルギー管理士の資格取得には、一定期間の実務経験が必要です。

先述のとおり、国家資格によって取得する場合は1年以上、認定研修によって取得する場合は3年以上の実務経験が求められます。

実務経験の申請には、対象設備と具体的な業務内容が必要です。

運営団体の省エネルギーセンターは実務について「エネルギーを消費する設備及びエネルギーの使用の合理化に関する設備の維持並びにエネルギーの使用の方法の改善及び監視」と定めています。

また、対象設備の例としては、熱の場合はボイラー関連設備・蒸発装置・加熱装置など、電気の場合は発電設備、送電設備、配電設備などがあげられています。

業務内容は、運転・操作・管理・監督等を具体的に記載しなくてはなりません。

例えば「○○（設備名）の運転・操作」「○○（設備名）の管理・監督」などのように記載します。

また、実務を行った工場や事業場がエネルギー管理指定工場であるかどうかは問いません。

「エネルギーの管理や改善に実質的に関わった実務経験」が規定年数以上あれば、資格取得は可能です。

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以上、エネルギー管理士の受験資格と資格取得方法、必要な実務経験について解説しました。

エネルギー管理士の資格を取得するためには、国家試験を受ける方法と認定研修を受ける方法があります。

どちらも専門的な知識の習得に加えて、エネルギー管理に実質的に関わった実務経験も求められます。

国家試験を受けるルートで取得する場合は、各課目の網羅的な対策と全体のスケジューリングが重要です。

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