1級土木施工管理技士は、土木工事の現場で「主任技術者」や「監理技術者」として活躍するために欠かせない国家資格です。

資格を取得すれば、キャリアアップや昇進・転職にも大きく役立ちますが、その一方で「合格率が低い」「難易度が高い」といわれる試験でもあります。

本記事では、1級土木施工管理技士の合格率や難易度、合格ライン、そして合格に必要な勉強時間の目安をわかりやすく解説します。

さらに、効率よく合格を目指すための学習法も紹介しますので、これから受験を考えている方はぜひ参考にしてください。

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1級土木施工管理技士の合格率

1級土木施工管理技士試験は、毎年多くの受験者が挑戦する人気資格ですが、決して簡単に合格できる試験ではありません。

特に一次検定と二次検定の両方に合格する必要があり、それぞれの試験で合格率にも大きな差があります。

ここでは、過去5年間の一次検定・二次検定それぞれの合格率をデータに基づいて紹介し、近年の傾向や難易度の変化について解説します。

合格を目指すうえで、まずは試験の現実的な難しさを把握しておきましょう。

【一次検定】過去5年の合格率

1級土木施工管理技士(一次検定)の過去5年の合格率は以下の通りです。

年度合格率
令和7年度43.1%
令和6年度44.4%
令和5年度49.5%
令和4年度54.6%
令和3年度60.6%

参考:一般財団法人全国建設研修センター

直近5年で60.6%から43.1%まで段階的に低下しています。

それでも適切な対策をすれば突破可能な試験と言えるでしょう。

【二次検定】過去5年の合格率

1級土木施工管理技士(二次検定)の過去5年の合格率は以下の通りです。

年度合格率
令和6年度41.2%
令和5年度33.2%
令和4年度28.7%
令和3年度36.6%
令和2年度31.0%

参考:一般財団法人全国建設研修センター

一次に合格したうえで挑む二次検定は、おおむね30〜40%台で推移しています。

最も低い令和4年度の28.7%からは上昇傾向にあります。

1級土木施工管理技士の難易度

1級土木施工管理技士試験の難易度は、建設系資格の中でも上位クラスとされています。

一次検定では幅広い知識を問われ、二次検定では実務経験をもとにした応用的な判断力が求められるため、単なる暗記では通用しません。

一次検定は法規・施工管理・品質・安全・環境などの分野から出題され、土木全般の知識をバランスよく理解しておく必要があります。

出題範囲は膨大ですが、過去問の傾向を押さえれば合格ラインに到達することは十分可能です。

一方、二次検定は記述式が中心で、現場での対応力や論理的な説明力が評価されます。

設問の意図を読み取って、施工計画やリスク管理、品質確保などを自分の経験と照らし合わせながら具体的に書く力が求められます。

実務経験が豊富でも、文章構成やキーワードの使い方次第で点数が大きく変わるのが特徴です。

他資格と比較すると、1級建築施工管理技士や管工事施工管理技士と並ぶ難易度ですが、合格率(一次約40〜60%、二次約30〜40%)を見ると、十分な学習計画と過去問対策を行えば突破できるレベルといえます。

とはいえ、独学では論述対策が難しいため、通信講座や添削指導を活用する人も多く見られます。

1級土木施工管理技士の合格には、知識の定着と論述力の両立が重要と言えるでしょう。

1級土木施工管理技士の合格ライン・合格基準・合格点

1級土木施工管理技士試験では、一次検定と二次検定のそれぞれに明確な合格基準が定められています。

特に一次検定はマークシート式で得点が数値化されやすく、合格ラインを目標に学習計画を立てることが重要です。

一方、二次検定は記述式のため、採点基準の理解や答案の書き方が合否を大きく左右します。

ここでは、一次・二次それぞれの合格点や基準の詳細を解説し、年度ごとの合格ラインの変動傾向についても紹介します。

合格を目指すうえで「どの程度得点すればいいのか」「どの分野を重点的に対策すべきか」を明確にしていきましょう。

一次検定の合格点・合格基準

一次検定は、土木工学等、施工管理法(知識・応用能力)、法規など幅広い分野から出題され、「全体の得点が60%以上」という共通の基準が設けられています。

具体的には、例えば令和7年度の場合、必須問題40問+選択問題30問の合計70問を1問1点とし、42問以上正解(70問中60%以上)を満たすことがまず第一の条件です。  

さらに、一次検定では「施工管理法(応用能力)」という設問群が設けられており、この科目から出題された15問中でも9問以上正解(60%以上)しなければなりません。

つまり、全体得点だけでなく「応用能力」の分野で一定以上の得点を取る“足切り”的な要件が併せて課されています。 

このように、ただ単に「60%取れば合格」というわけではなく、出題構成上とくに重要視される分野(応用能力)を重視しているため、勉強の際には応用能力問題の正答率を確保することが重要です。

例えば従来と比べて出題数や出題範囲が拡大してきており、土質工学・構造力学・水理学など新分野の設問追加により「全体60%」を達成するだけでは安心できない状況になっています。  

以上のように、一次検定の合格基準は「全体得点60%以上+応用能力分野60%以上」という二重の基準が基本となっており、勉強の際にはこの枠組みを意識して対策を立てることが極めて重要です。

二次検定の合格点・合格基準

二次検定の合格基準は、原則として「総得点の60%以上取得していること」が必要条件とされています。

また、試験構成として「必須問題」と「選択問題」があり、たとえば必須問題の中でも「経験記述」の答案が未記載の場合には、それ以降の採点が行われないというルールがあります。 

このように、数値上は「60%以上」という線が設定されているものの、記述の質・経験記述問題への対応などが合格を左右する大きなポイントです。 

したがって、単に「60%を狙う」だけではなく、経験に基づいた記述を的確に書く訓練を行い、出題構成・採点ルールを理解して臨むことが重要です。

年度ごとの合格ライン変動と注意点

結論から言うと、合格ライン(基準点)は各年度とも原則「60%以上」で運用されています。

一次検定は全体得点の60%以上、二次検定も総得点60%以上が基本線です。

これは最新の令和7年度(2025年度)の公式資料にも明記されており、「試験の実施状況等を踏まえ、変更する可能性がある」との但し書きはあるものの、実務上は60%基準が継続しています。 

一次検定については、「全体60%」に加えて施工管理法(応用能力)の小基準(15問中9問=60%以上)が課されている点が注意点です。

つまり全体が60%に届いていても、応用能力の正答率が6割に満たない場合は不合格になります。

直近の令和7年度の合格発表でも、この二重基準が明確に示されています。 

年度ごとの細かなブレとしては、正答肢の訂正や試験運営上の調整が公表されるケースがあり(例:他種目では正答肢訂正の告知)、最終得点や合格判定に微修正が入る可能性があります。

受験後は必ず公式サイトで正答・訂正情報を確認しましょう。 

1級土木施工管理技士の合格に必要な勉強時間

1級土木施工管理技士の合格を目指す場合、一次検定と二次検定を合わせて約500〜600時間の学習時間が一般的な目安とされています。

一次検定では、土木工学、施工管理法、法規、安全管理、品質管理など、出題範囲が非常に広く、知識の定着に時間がかかります。

過去問演習を中心に、基礎理解に200〜300時間、問題演習に150〜200時間ほど確保できると、合格ラインである60%を十分に狙えるレベルになるでしょう。

一方、二次検定は記述式中心の試験であり、単なる知識よりも実務経験の整理と論理的な記述力が求められます。

一次検定合格後から本格的に取り組む人が多く、150〜200時間程度を目安に計画を立てるのが一般的です。

過去の出題テーマに沿って答案練習を重ね、制限時間内に要点をまとめて書く練習を行うことで得点力が向上します。

ただし、これらの勉強時間はあくまで目安であり、建設現場での経験年数や専門分野によって必要時間は大きく変わります。

たとえば、現場経験が豊富な人は一次検定で知識の定着が早い一方、筆記力に慣れていない人は二次対策に多くの時間を要することがあります。

1級土木施工管理技士の勉強法

1級土木施工管理技士の合格を目指すうえで最も重要なのは、「闇雲に勉強する」のではなく、出題傾向に沿って効率的に学習を進めることです。

特に一次検定と二次検定では求められる能力が異なるため、それぞれに適した勉強法を採用することが合格への近道になります。

一次検定の勉強法

一次検定はマークシート形式で、土木工学、施工管理法、法規、安全管理、品質管理、環境対策などの幅広い知識を問われます。

最初のステップは、テキストで基礎知識を一通りインプットすること。

初学者は専門用語や数式に戸惑いやすいため、1周目は完璧を目指さず、「どの分野が苦手か」を把握することを重視します。

2周目以降は、過去問中心の学習に切り替えましょう。

1級の一次検定は毎年似た傾向の問題が多く、5年分を徹底的に解くことで出題パターンが見えてきます。

間違えた問題は解説を読んで終わりにせず、なぜ誤答したのかをノートにまとめるのがポイントです。

特に「施工管理法」や「法規」は配点が高く、得点源にしやすいため、反復演習で確実に得点できるレベルに引き上げましょう。

二次検定の勉強法

二次検定は記述式で、実務経験をもとにした論理的な説明力・判断力を評価する試験です。

まずは、過去3〜5年分の出題テーマを分析し、頻出分野(品質管理、安全対策、出来形管理、工程管理など)を把握します。

それをもとに、自分の現場経験を具体的に書き出し、「どのテーマにも対応できる経験例」を整理しておくと安心です。

答案練習では、「結論 → 理由 → 具体例 → まとめ」の4段階構成を意識して書くことが大切です。

また、記述量や言い回しのバランスをつかむために、添削指導付きの通信講座や模擬試験を活用すると効果的でしょう。

自分の文章が採点基準に沿っているか客観的に確認できるため、合格レベルに近づきやすくなります。

まとめ

1級土木施工管理技士は、土木分野の現場で主任技術者・監理技術者として活躍するために欠かせない国家資格です。

本記事で紹介したように、一次検定の合格率は約40〜60%、二次検定は30〜40%前後と、決して簡単な試験ではありません。

合格を目指すには、一次検定での知識の網羅と過去問演習、二次検定での論理的な記述力の養成を両立させることが不可欠です。

一般的には500〜600時間の学習時間を目安に、半年から1年をかけて計画的に勉強を進めると、合格ラインに到達できる可能性が高まります。

独学でも合格は可能ですが、近年の出題傾向を踏まえると、効率的な教材や添削指導を活用することが大きな助けになります。

1級土木施工管理技士は、キャリアアップや昇進・独立に直結する資格です。

しっかりとした学習計画を立て、確実に合格を目指しましょう。

効率よく学びたい方は、ぜひアガルートアカデミーの通信講座をチェックしてみてください。

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