令和6年度の制度改正により、19歳以上であれば誰でも第一次検定を受検できるようになりました。そのため1級電気工事施工管理技士はいきなり受検することができます。ただし、第二次検定は実務経験を積まないと受検できないのでいきなり受検することはできません。

本記事では、最短ルートで1級を取得するための受検資格や、具体的な合格戦略まで詳しく解説します。

1級電気工事施工管理技士はいきなり受検できる？

1級電気工事施工管理技士は試験実施年度に満19歳以上となる者であればだれでもいきなり受検できます。

令和6年度より1級電気工事施工管理技士の受検資格が大幅に緩和されました。従来の制度では第一次検定・第二次検定ともに実務経験が必須でしたが、新制度では第一次検定の実務経験要件が撤廃されています。これにより、学生や実務経験が浅い方でも1級の第一次検定に挑戦できる環境が整いました。

ただし第二次検定は実務経験を積む必要があるためいきなり受検することはできません。

1級電気工事施工管理技士の受検資格

1級電気工事施工管理技士の第一次検定の受検資格があるのは試験実施年度に満19歳以上となる者、第二次検定は第一次検定合格後に実務経験を積んだ者です。

第一次検定

第一次検定は、試験実施年度において満19歳以上であれば受検可能です。学歴や実務経験は一切不要で、在学中の学生でも受検できます。

第二次検定

第二次検定は、第一次検定合格後に一定年数の実務経験を積んだのちに受検可能です。

区分	必要実務経験 (※1)
【区分1】1級第一次検定合格者
1-1	1級電気工事第一次検定合格後、実務経験5年以上
1-2	1級電気工事第一次検定合格後、特定実務経験 (※2) 1年以上を含む実務経験3年以上
1-3	1級電気工事第一次検定合格後、監理技術者補佐 (※3) としての実務経験1年以上
【区分2】1級第一次検定、および2級第二次検定合格者 (※4)
2-1	2級電気工事第二次検定合格後 (※4)、実務経験5年以上
2-2	2級電気工事第二次検定合格後 (※4)、特定実務経験 (※2) 1年以上を含む実務経験3年以上
【区分3】1級第一次検定受検予定、および2級第二次検定合格者 (※4)
3-1	2級電気工事第二次検定合格後 (※4)、実務経験5年以上
3-2	2級電気工事第二次検定合格後 (※4)、特定実務経験 (※2) 1年以上を含む実務経験3年以上
【区分4】1級第一次検定、および第一種電気工事士試験合格または免状交付者
4-1	第一種電気工事士試験合格または免状交付後、実務経験5年以上
4-2	第一種電気工事士試験合格または免状交付後、特定実務経験 (※2) 1年以上を含む実務経験3年以上
【区分5】1級第一次検定受検予定、および第一種電気工事士試験合格または免状交付者
5-1	第一種電気工事士試験合格または免状交付後、実務経験5年以上
5-2	第一種電気工事士試験合格または免状交付後、特定実務経験 (※2) 1年以上を含む実務経験3年以上

1級電気工事施工管理技士に合格するためには？

1級電気工事施工管理技士の勉強に効率を求めるなら通信講座・講習会を活用することをおすすめしますが、自分のペースで進めるなら独学でもOKです。

効率を求めるなら通信講座・講習会がおすすめ

仕事と両立しながら効率的に合格を目指すなら、通信講座や講習会の活用がおすすめです。特に第二次検定の記述式問題は独学での対策が難しく、プロの添削指導を受けることをおすすめします。

通信講座・講習会には次のようなメリットがあります。

• 出題頻度の高い重要ポイントに絞った効率的な学習が可能
• わかりやすい動画講義で理解が深まる
• 第二次検定の経験記述を専門講師が添削してくれる
• 質問サポートがあり疑問点をすぐに解消できる
• スマホやタブレットで通勤時間などの隙間時間を活用できる
• 合格までのスケジュールが明確で学習計画を立てやすい

特に経験記述の添削サービスは大きな強みです。自分一人では気づきにくい表現の改善点や、採点者の視点に立った具体的なアドバイスを受けられます。

講習会は数日の短期集中型が多く、直前期の総仕上げに活用されています。重要ポイントを講師から直接学べるため、モチベーション維持にも効果的です。

費用は講座によって異なりますが、合格までの時間短縮や確実性を考えると、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。無料の資料請求やサンプル視聴を活用し、自分に合った講座を選んでください。

自分のペースで進めるなら独学でもOK

独学でも1級電気工事施工管理技士の合格は可能です。過去問からの類似問題が多く出題されるため、過去問を中心とした学習で対応できます。

独学のメリットは次の通りです。

• 費用を最小限に抑えられる
• 自分のペースで学習を進められる
• 必要な教材だけを選んで購入できる
• 通勤時間や休憩時間を自由に活用できる

まとめ

1級電気工事施工管理技士は、いきなり受検できます。

令和6年度の制度改正で19歳以上であれば実務経験不要で第一次検定に挑戦可能となり、キャリアアップを急ぐ方にとって大きなチャンスです。合格には通信講座・講習会の活用が効率的ですが、独学でも過去問を中心とした計画的な学習で十分対応できます。まずは第一次検定合格を目指し、着実にステップを踏んでいきましょう。