電験三種は電気系の資格の中でも社会的ニーズが高い人気の国家資格ですが、大学生でも取得可能なのでしょうか。

このコラムでは、大学生が電験三種を取得できるか探り、その上で、大学生が電験三種を取得する3つのメリットについて解説します。

さらに、電験三種の難易度が大学のどのレベルに相当するのかも詳しく説明します。

電験三種の受験を考えている大学生や、その難易度を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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電験三種は大学生でも取得できる?

電験三種は大学生でも取得できる資格です。

電験三種試験には受験資格がなく、年齢・学歴・職歴・保有資格に関係なく、受験料を払えば誰でも受験できます。

下表は、令和3年度から令和7年度までの5年間における、電験三種試験の受験申込者の年代別構成をまとめたものです。

年度10代20代30代40代50代60代以上
令和7年約5%約29%約26%約18%約16%約6%
令和6年約7%約31%約26%約17%約14%約5%
令和5年約7%約31%約25%約19%約13%約5%
令和4年約7%約30%約26%約17%約15%約5%
令和3年約7%約31%約25%約20%約12%約5%
参考:一般財団法人電気技術者試験センター「令和7年度電気技術者試験受験者実態調査」
※細かな数値の発表はないため、グラフから見た概算値となります。

電験三種試験の受験申込者の年代分布を見ると、最も割合が高い年代は20代で、その次が30代、次いで40代となっています。

このことから、20代を中心に、幅広い年代が電験三種試験に挑戦していることがわかります。

なお、例年の受験者割合から見ると、10代や20代の合格者も一定数存在することが推測されます。

従って、大学生でも電験三種試験に合格することは可能と言えます。

関連コラム:電験三種試験には受験資格がある?実務経験なしでも合格できるのか解説!

大学生が電験三種を取得する3つのメリット

大学生が電験三種を取得するメリットは次の3つです。

  • 就活が有利になる
  • 資格の需要が高く将来性が高い
  • 将来独立も目指せる

就活が有利になる

大学生が電験三種を取得することは、就活において有利に働きます。

なぜなら、電気設備の保安監督業務は電験三種の独占業務であるため、未経験でも重宝されるからです。

さらに、電験三種は難関資格であるため、電気系以外の業界でも努力が評価され、電気の知識の証明にもなります。

例え科目合格であっても、書類審査や面接で好印象を与えられるでしょう。

資格の需要が高く将来性が高い

電験三種は、電気保安人材の不足や電気設備の維持管理に必要な資格であり、今後も需要が見込まれます。

経済産業省が2026年に公表した資料では、発電・送配電・需要設備に関わる電気保安分野の人材について、対策を講じない場合、2040年に約5万人が不足すると試算されています。

背景には、電気設備の増加などによる労働需要の拡大と、人口減少などによる労働供給の減少があります。

ただし、約5万人という数値は電験三種の資格保有者だけを対象としたものではなく、電気保安分野全体の推計です。

電気設備の安全な運用を支える電気主任技術者は、今後も重要な役割を担うと考えられます。

将来独立も目指せる

電験三種を取得し、実務経験を積むことで、将来、独立することも可能です。

独立するメリットは、年収アップ、自分に合った働き方の選択、そして定年の概念がないため、長期間にわたって働くことができる点です。

独立開業すると、企業で勤めている時よりも働き方が自由になります。自分のスケジュールや仕事の内容を自ら決めることができるでしょう。

実務経験を積んで顧客との信頼関係を築き、実務スキルを上げることが、年収アップにつながります。

また、独立すれば定年がないため、生涯働き続けることも可能です。

他資格の取得でキャリアアップ

電験三種を取得後に、電験二種、一種や、電験三種と相性の良い資格を取得することで、対応できる業務の幅が広がり、独立やキャリアアップがしやすくなります。

電験三種と相性の良い資格は以下の通り。

  • 電気工事士
  • 電気工事施工管理技士
  • 消防設備士
  • 冷凍機械責任者

参考:電験三種はコスパが悪くて意味がない?3つのメリットと年収を上げるコツを紹介

電験三種の難易度は大学レベルで言うと?

電験三種試験の難易度は、大学入試に例えるとMARCH(マーチ)と同程度であり、偏差値60以上に該当します。

ただし、電験三種試験と大学入試の試験は全く異なる試験ですので、正確な比較はできません。難易度の理解のための参考程度としてご理解ください。

下表は資格試験の難易度を大学の偏差値と照らし合わせたものです。

大学偏差値試験
東大、京大68~司法試験・予備試験
早慶上智65~67不動産鑑定士・司法書士・弁理士
マーチ60~64電験三種・土地家屋調査士・中小企業診断士・社労士・行政書士技術士二次試験・通関士・マンション管理士・ケアマネジャー
日東駒専55~56技術士一次試験・宅建・測量士・管理業務主任者・社会福祉士・インテリアコーディネーター

※上記の偏差値は、資格試験の合格に必要な勉強時間と、大学受験での偏差値の数値を照らし合わせてアガルートが独自に作成しています。第三種電気主任技術者の難易度をわかりやすく知っていただくためのイメージとして参考にしていただけましたら幸いです。

電験三種は、社労士や中小企業診断士などと同程度の難易度に分類されます。

宅建や測量士よりも難易度が高いとされ、数ある資格試験の中でも難関と言えるでしょう。

関連コラム:電験三種の難易度は大学でいうと?試験の難易度と合格に必要な勉強時間を紹介!

電験三種の合格率は?

次の表は、電験三種試験の直近7回の受験者数・合格者数・合格率をまとめたものです。

年度受験者数合格者数合格率
令和8年上期25,127人3,223人12.8%
令和7年下期24,176人3,164人13.1%
令和7年上期24,766人3,201人12.9%
令和6年下期24,547人4,117人16.8%
令和6年上期25,416人4,064人16.0%
令和5年下期24,567人5,211人21.2%
令和5年上期28,168人4,683人16.6%
参考:電験三種電気主任技術者試験

電験三種試験では、近年

  • 2022(令和4)年に一年間に実施される試験回数の増加(年1回→年2回)
  • 2023(令和5)年のCBT方式導入

という二度の大きな制度改定が行われたことで以前よりも受験のハードルが下がりました。

CBT方式の導入により、受験者は試験日時や試験会場を選択できるようになり、受験の利便性が向上しました。

電験三種の直近7回の合格率は12.8%〜21.2%と試験回によって変動しており、依然として難易度の高い国家資格といえるでしょう。

合格するためには、十分な試験対策が必要です。

最短で合格を目指すなら通信講座がおすすめ!

電験三種は大学生でも取得可能な資格であり、就活や将来の独立に有利な、需要が高い資格です。

ただし、試験範囲が広く、学習内容も難しいため、直近7回の試験の合格率は12.8%〜21.2%にとどまっています。

そのため、電験三種の試験対策には、まとまった勉強時間や効率的に学べるカリキュラムが必要となります。

独学での取得は難しく、最短で合格するには通信講座の利用をおすすめします。

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