今回は、美作大学生活科学部食物学科で教授を務めておられる桑守正範先生へインタビューを行いました。

岡山県北の農産物に含まれる機能性成分の研究や、食物学科ならではの学びの魅力についてお話しいただいています。

先生が現在の専門分野・研究テーマを選ばれたのは、どのようなきっかけがありましたか?

私の母親が富山女子短期大学部(現在は共学化)の教員をしていた関係上、日常生活でも食品の機能性の話などはよく話題に上っておりました。

大学祭にも毎年連れて行ってもらい、大学は身近な存在でしたし、漠然と自分も大学の教員になるんだろうな、食関連の研究をするのだろうな、とは幼いころから感じておりました。

研究者・教育者を志されたのはいつ頃でしょうか?そのきっかけとなった出来事や人物がいれば教えてください。

研究者を志したのは名城大学3年生の時です。

当時EPAやDHAの機能性が注目されていて自分もその研究がしてみたいと思いましたが、名城大学ではそのような研究をされている先生がいませんでした。

そこで大学の図書館で論文検索をしたところ、東京農業大学でEPAやDHAの研究をされていた先生の名前が挙がりました。

夏休みに上京し、その先生(印南敏先生)とお話をさせていただき、先生の研究姿勢に感銘を受け、東京農業大学に進学することを決めました。

現在取り組まれている研究テーマについて、高校生にもわかりやすくご説明いただけますか?

すべての食べ物に当てはまるわけではないですが、食べ物によっては健康に良いとされる成分、いわゆる機能性成分が含まれることがあります。

私の研究は美作大学の位置する岡山県北部で収穫される農産物の機能性成分を明らかにすることで、その農産物に付加価値をつけて地域活性化に貢献することを目的としています。

その研究は、私たちの社会や日常生活とどのようにつながっていますか?

最近では岡山県北でしか栽培されていないスモモの原種「すうめ」の機能性を明らかにしました。

すうめは現在ほとんど利用されていない未知の果実ですが、私の研究によりこれまで知られていなかった果実が注目され、新たな観光資源として活用されます。

研究を進める中で、最もやりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?

すうめの例でもそうですが、研究成果が地域活性化につながるのはとてもうれしいです。

日本にはまだまだ未知の作物が存在しています。

それらの特徴を知ることは私の好奇心をくすぐります。

貴学部では、どのような学びができますか?他大学にはない独自の強みや特色もあわせてお聞かせください。

実践力を育むための実習が多く、現場を体験できる学外実習も複数回実施しております。

最新の給食設備も備え、就職後に直ちに業務に就ける技術が習得できます。

また地元スーパーなどと連携し、コラボ商品を開発するなど地域社会とのつながりを強く持っております。

他大学にない特徴として、美作大学食物学科では教員免許と管理栄養士の同時取得が可能となっております。

また、近年では海員組合と連携し、フェリー会社などで食事を提供する責任者である船舶料理士の資格取得サポートも行っております。

先生の授業やゼミでは、学生にどのようなことを大切にしてほしいと考えていますか?

大学生活を「気づきの時間」としてほしいです。

当たり前で済ませてきた中にもこれまで知らなかったことが隠れていることがたくさん存在します。

日常生活の「アレ?」を大事にしてその疑問を探求する姿勢を身に着けてほしいです。

岡山県といえば桃太郎ですが、なぜ鬼は角が生えていてトラのパンツをはいているのですか?

桃太郎の家来はなぜサル、キジ、イヌなのですか?

貴学部に在籍する学生の特徴や雰囲気を教えてください。どのような学生が多いですか?

美作大学構内に入ってまず最初に感じるのは、学生が積極的に挨拶してくることです。

この挨拶は初対面の方に対しても行われ、来訪者は口をそろえて美作大学の学生の礼儀を称賛します。

また七夕に浴衣で授業を受ける浴衣登校や、ハロウィンに仮装姿で授業を受ける仮装登校が美作大学では有名ですが、これらは学生発案の行事であり、教職員も参加し、先生自身が浴衣姿や仮装姿での授業を行っています。

貴学部への進学を考えている高校生に対して、今のうちに経験・学習しておくとよいことはありますか?

食物学科は食を扱う学部です。

美作大学食物学科へ進学を検討されている方は、日々の食事に際し、以下のことを心がけてください。

1.健康増進をテーマに献立を考えてみる

2.家族分の食事を作ってみる

3.食に関するニュースに注目する

進路選択に迷っている高校生へ、メッセージをお願いします。

栄養士や管理栄養士は食を通して人の健康を維持する縁の下の力持ちです。

人の命を預かる分、責任は重いですがその分やりがいのある仕事だと思います。

食は身の回りにあふれながらまだまだ未解明な部分も多い分野です。

ぜひ美作大学で食を学び、人の健康を支える人材に成長しましょう。

美作大学の取り組みは下記デジタルパンフレットから確認できます。

https://edu.career-tasu.jp/p/digital_pamph/frame.aspx?id=7540300-0-17&FL=0