更新日 2026年8月14日

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは?相談するならどちらか解説

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは?相談するならどちらか解説

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは、国家資格かどうかです。

仕事の内容そのものに大きな違いはないため、資格の名前よりも相談したいテーマとの相性を優先すると迷わずに選べます。

また、キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントと混同しやすい呼び方と相談できる場所まで分かれば、悩みに応じてどこに行くべきかもわかるでしょう。

目次

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは国家資格の有無

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは国家資格の有無
項目 キャリアカウンセラー キャリアコンサルタント
資格の位置づけ 法的な規定のない総称 国家資格
根拠となる法律 該当なし 職業能力開発促進法
名称の使用 誰でも名乗れる 登録者のみ
登録と更新 該当なし 登録制で5年ごとの更新
主な仕事 キャリアの相談支援 キャリアの相談支援

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは、国家資格かどうかにあります。

キャリアコンサルタントは職業能力開発促進法に基づく国家資格で、キャリアカウンセラーは法律の定めがない総称です。

ただし、両者が担う仕事の内容そのものに大きな違いはありません。

仕事内容と相談できる範囲の共通点

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントが担う仕事には、以下のようなものがあります。

  • 相談者の自己理解を支援する
  • 職業や働き方の選択肢を整理する
  • 職業能力開発(学び直し・資格取得)の方法を助言する

厚生労働省はキャリアコンサルティングを次のように定義しています。

「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」
※引用:「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」厚生労働省

定義の範囲は、呼び方が変わっても同じです。

厚生労働省の職業情報提供サイト job tag も、両者を1つの職業としてまとめて掲載しています。

相談できるテーマも、就職や転職から職場の悩み、学び直しまで幅広く重なります。

つまり、名称の違いは資格制度の違いであって、支援の中身の違いではありません。

名称独占資格として名乗れる人の範囲

キャリアコンサルタントは名称独占資格です。

キャリアコンサルタント名簿への登録を受けた人だけが、キャリアコンサルタントという名称を使えます。

求人票や名刺にキャリアコンサルタントと書かれていれば、国家資格の保有者と読み取れます。

一方、キャリアカウンセラーには法律上の規定がありません。

国家資格の保有者も民間資格だけを持つ人も、同じキャリアカウンセラーという名称を使っています。

キャリアカウンセラーとは法的な規定のない総称

キャリアカウンセラーは、法律の定義を持たない総称です。

キャリアの相談に応じる人を広く指す呼び方として使われています。

そのため、キャリアカウンセラーと名乗る人の資格や経験、得意分野には幅があります。

国家資格を持つ人もいますが、民間資格だけで活動する人も少なくありません。

肩書だけでは、どこまでの知識と経験を持つ人なのかが読み取れないのです。

キャリアカウンセラーの仕事の中身から順に確認します。

キャリアカウンセラーの主な仕事内容

キャリアカウンセラーの主な仕事は、相談者が自分のキャリアを選べるように支援することです。

具体的な業務は次の4つに分けられます。

  • 相談者の話を聴いて経験と価値観を整理する
  • 適性と適職を一緒に検討する
  • 職業能力開発や資格取得の方法を助言する
  • 求人情報や制度の情報を提供する

厚生労働省の職業情報提供サイト job tag は、キャリアカウンセラーの仕事を次のように説明しています。

「相談者が適切な職業・キャリアの選択と適応ができるように、ガイダンスやカウンセリングを通じて援助する」
※引用:「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント 職業詳細」厚生労働省 職業情報提供サイト job tag

注目したいのは、援助という言葉が使われている点です。

キャリアカウンセラーは答えを与える立場ではありません。

相談者自身が答えを出す過程を支えるのが、キャリアカウンセラーの役割です。

なお、相談の場では指示や助言よりも問いかけと傾聴が中心になります。

転職を決めていない段階でも相談できるのは、援助を軸にした関わり方だからです。

キャリアカウンセラーが対応する相談テーマ

キャリアカウンセラーが対応するのは、仕事とキャリアにまつわる悩み全般です。

厚生労働省のキャリア形成・リスキリング推進事業は、キャリアコンサルティングで相談できる内容を次のように挙げています。

相談できるテーマ 内容の例
仕事選び 就職・転職、職業の向き不向き
職場の悩み 職場の人間関係、賃金や処遇
働き方との両立 育児・介護、定年を見据えた働き方
能力開発 キャリアアップ、リスキリング、モチベーションの向上
※出典:「キャリアコンサルティングとは」キャリア形成・リスキリング推進事業(厚生労働省委託事業)

相談できる範囲は、転職の相談だけにとどまりません。

職場の人間関係や育児との両立まで、働き方に関わる悩みを幅広く扱います。

仕事を続けるかどうかを決めていない段階の相談も、テーマとして想定されています。

キャリアカウンセラーへの相談は、進路を決めてから使うものではありません。

キャリアカウンセラーを名乗る人が持っている資格の例

キャリアカウンセラーを名乗る人が持つ資格は、主に次の3つです。

資格名 区分 認定・登録
キャリアコンサルタント 国家資格 厚生労働省の登録制度
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー) 民間資格 特定非営利活動法人日本キャリア開発協会
産業カウンセラー 民間資格 一般社団法人日本産業カウンセラー協会

国家資格はキャリアコンサルタントだけで、残る2つは民間団体が認定しています。

資格を1つも持たずにキャリアカウンセラーと名乗る人も珍しくありません。

キャリアコンサルタントとは2016年に創設された国家資格

キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法に基づく国家資格です。

2016年4月に創設され、登録制で名称独占の資格として運用されています。

国家資格になったことで、守秘義務と5年ごとの更新制が課されました。

相談者の側から見れば、相談内容の秘密が守られ、知識の水準も保たれる仕組みが整ったわけです。

キャリアカウンセラーとの違いを支えているのは、法律に基づく制度の裏付けです。

資格の中身を、定義・制度・取り方の順に確認します。

キャリアコンサルタントの定義と法律上の位置づけ

キャリアコンサルタントは、企業やハローワーク、教育機関など幅広い分野でキャリアコンサルティングを行う専門家です。

厚生労働省は次のように定義しています。

「キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています」
※引用:「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」厚生労働省

定義に挙がっているとおり、キャリアコンサルタントの活躍の場は企業だけではありません。

また、公的機関や学校にも配置されています。

働く人と学ぶ人の両方を支えるのが、キャリアコンサルタントの役割です。

目の前の転職だけでなく、職業生活の全体を扱う点がキャリアコンサルタントの守備範囲です。

法律が定めるのは名称と義務で、活動できる分野に制限はありません。

制限がないため、キャリアコンサルタントは企業から学校まで幅広い分野で相談に応じています。

登録制・5年ごとの更新制と守秘義務

キャリアコンサルタントは登録制の資格で、5年ごとに登録を更新します。

更新には、厚生労働大臣が指定する更新講習の受講が必要です。

受講時間の内訳は次のとおりです。

講習の種類 受講時間
知識講習 8時間以上
技能講習 30時間以上

なお、一部免除の措置も設けられています。

労働市場と相談技法は変わり続けるため、5年ごとの学び直しが制度に組み込まれました。

守秘義務も法律で課されています。

相談者の個人情報や相談内容の秘密が守られ、安心して相談できる仕組みです。

キャリアカウンセラー・キャリアコンサルタントと混同しやすい5つの呼び方

キャリア相談に関わる呼び方は、キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタント以外にも5つあります。

1つずつ確認すれば、求人票や名刺の肩書を読み分けられるでしょう。

キャリアアドバイザーとの違い

キャリアアドバイザーは、法律上の規定を持たない職種名です。

キャリアコンサルタントが資格名であるのに対し、キャリアアドバイザーは職種名にあたります。

人材紹介会社や転職エージェント、人材派遣会社で求職者を担当する社員の肩書として使われています。

キャリアコンサルタントの保有者がキャリアアドバイザーとして働いている場合も少なくありません。

相談者が知っておきたいのは、人材紹介会社が扱う求人への応募を前提に相談が進む立場だという点です。

転職前提で話が進みやすいため、求人の紹介まで一気に進めたいときには頼れる相手です。

ただし、転職を決めていない段階の相談には別の相談先が向いています。

キャリアコーチとの違い

キャリアコーチは、法律で定められた資格名ではなく、民間のキャリア支援サービスなどで使われる呼称です。

一方、キャリアコンサルタントは国家資格であり、試験に合格して登録した人だけが名乗れます。

キャリアコーチングでは、将来の目標を明確にし、目標の実現に向けた行動を支援するサービスが多く見られます。ただし、支援内容や利用期間、担当者の保有資格はサービスによって異なります。

なお、キャリアコーチとして活動する人が、国家資格キャリアコンサルタントや民間のコーチ資格を持っている場合もあります。

そのため、キャリアコーチへの相談を検討する際は、肩書だけで判断せず、担当者の資格や経歴、具体的な支援内容を確認することが大切です。

キャリアコンサルティング技能士との違い

キャリアコンサルティング技能士は、国家検定の合格者に与えられる名称です。

キャリアコンサルタントが登録制の国家資格であるのに対し、技能士は検定に合格すると名乗れます。

キャリアコンサルティング技能検定を実施するのは、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会です。

技能検定職種の1つとして2008年に追加され、キャリアコンサルタントの国家資格化より前から実施されてきました。

等級は1級と2級に分かれ、受検の条件になるのは実務経験です。

実務経験を問う検定のため、試験では学科と実技(論述及び面接)の両方で現場の力をチェックされます。

両方に合格すれば、等級に応じた技能士の称号を名乗れるようになります。

上位の等級ほど実務経験の長い人が対象になるため、経験年数の目安になるでしょう。

産業カウンセラーとの違い

産業カウンセラーは、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。

一方、キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法に基づく国家資格です。

産業カウンセラーは、心理学的な手法や傾聴を用いて、働く人と組織が抱える問題の解決を支援します。主な活動領域は、メンタルヘルス対策、キャリア形成、職場の人間関係や職場環境の改善です。

キャリアコンサルタントは、職業の選択、職業生活の設計、職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、キャリア形成を支援します。

両者はキャリアに関する相談を扱う点で重なる部分があります。

ただし、産業カウンセラーは職場における心理的な支援や人間関係、メンタルヘルスも幅広く扱うのに対し、キャリアコンサルタントは職業選択やキャリアプラン、能力開発を主な支援対象としています。

CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)との違い

CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)は、特定非営利活動法人日本キャリア開発協会が認定する民間資格です。

一方、キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法に基づく国家資格です。CDAと国家資格キャリアコンサルタントは別の資格であり、それぞれに認定・登録や更新の制度があります。

CDAは、相談者自身の気づきを促し、その人らしい生き方や働き方を支援することを重視している点が特徴です。

現在、CDA資格の認定を受けるには、原則として国家資格キャリアコンサルタント試験に合格したうえで、日本キャリア開発協会が定める要件を満たす必要があります。

なお、日本キャリア開発協会は、国家資格キャリアコンサルタント試験を実施する登録試験機関の一つでもあります。

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントに相談できる場所

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントには、さまざまな場所で相談可能です。

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントに相談できる場所には、以下のような場所があります。

  • 社内のキャリア相談窓口
  • ハローワークやキャリア形成・リスキリング推進事業などの公的窓口
  • 人材紹介会社・転職エージェント
  • 大学・専門学校のキャリアセンター
  • 民間のキャリアコーチング・キャリア相談サービス

職場の上司・社内のキャリア相談窓口

勤務先によっては、人事部や社内の専門窓口でキャリア相談を受けられます。

企業内の相談窓口では、現在の仕事での悩み、今後のキャリア、社内異動、能力開発、育児や介護と仕事の両立などについて相談できます。

また、企業がキャリアコンサルティング面談やキャリア研修を組み合わせた「セルフ・キャリアドック」を導入している場合もあります。セルフ・キャリアドックは、従業員の主体的なキャリア形成を支援するための仕組みです。

社内制度や異動について具体的な情報を得やすい点が、企業内の相談窓口を利用するメリットです。

ただし、すべての企業に専門窓口があるわけではありません。また、上司との人事評価面談と、専門家によるキャリアコンサルティングは異なります。

相談前に、担当者の立場や保有資格、相談内容がどのように扱われるのかを確認しておくと安心です。

キャリア形成・リスキリング支援センターなどの公的窓口

キャリア形成・リスキリング支援センターや、ハローワーク内に設置されたキャリア形成・リスキリング相談コーナーでは、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングを無料で受けられます。

求職中の人だけでなく、在職中の人も利用でき、対面またはオンラインで相談できます。

今後のキャリア、現在の職場での目標、スキルアップ、リスキリング、仕事と生活の両立などを整理したい場合に利用できます。

この事業のキャリアコンサルティングでは、求人の紹介は行っていません。

そのため、すぐに転職先を紹介してもらうことよりも、自分の経験や価値観を振り返り、今後の方向性を整理したい人に向いています。

ハローワーク

ハローワークでは、仕事を探している人を対象に、職業相談や職業紹介などの支援を無料で行っています。

求人情報を確認しながら、希望条件に合う仕事や就職活動の進め方について相談できます。

転職や再就職を希望しており、キャリアの相談とあわせて求人も探したい人に適した窓口です。

ただし、ハローワークの職業相談を担当する人が、全員国家資格キャリアコンサルタントとは限りません。

国家資格者との面談を希望する場合は、キャリア形成・リスキリング相談コーナーなど、資格者による相談を案内している窓口を確認しましょう。

人材紹介会社・転職エージェント

人材紹介会社や転職エージェントでは、一般的にキャリアアドバイザーと呼ばれる担当者に相談できます。

これまでの経歴や希望条件を伝えると、求人の紹介、応募書類の作成、面接対策、企業との日程調整など、転職活動に関する支援を受けられます。

求人情報をもとに、転職市場で求められる経験や、希望する職種の年収水準について相談できることも特徴です。

一方で、人材紹介会社は求人紹介を含む転職支援を行うサービスです。

そのため、転職するかどうかを中立的に考えたい場合や、現職に残る選択肢も含めて整理したい場合には、相談の目的と合わないことがあります。

また、「キャリアアドバイザー」は国家資格名ではありません。

担当者が国家資格キャリアコンサルタントを保有しているかどうかは、個人や事業者によって異なります。

大学・専門学校のキャリアセンター

大学や専門学校のキャリアセンターでは、進路選択や就職活動について相談できます。

自己分析、業界・企業研究、応募書類の作成、面接対策など、新卒の就職活動に関する支援を受けられるのが一般的です。

学校によっては、キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラーなどの相談員を配置しています。

主な対象は在学生ですが、卒業生も利用できる学校があります。

利用できる期間や相談内容、担当者の保有資格は学校によって異なるため、母校の案内を確認してください。

民間のキャリア相談・キャリアコーチングサービス

民間のキャリア相談サービスでは、転職するかどうかが決まっていない段階から、今後のキャリアや働き方について相談できます。

単発で相談できるサービスのほか、複数回の面談を通じて、目標設定や行動の振り返りを支援するサービスもあります。

料金、面談回数、サポート期間、求人紹介の有無は事業者によって異なります。また、担当者が「キャリアコーチ」や「キャリアカウンセラー」を名乗っていても、保有資格や経験は人によって異なります。

利用する際は、以下の点を確認しましょう。

  • 担当者が保有している資格や実務経験
  • 相談できる内容
  • 求人紹介の有無
  • 面談回数とサポート期間
  • 料金と解約条件
  • 相談内容の取り扱い

特定の会社や求人紹介に左右されずに相談したい場合は、個人で活動する国家資格キャリアコンサルタントを探す方法もあります。

相談する場所は目的に合わせて選ぶ

相談先は、現在の状況や相談の目的に合わせて選ぶことが大切です。

現在の会社での異動や能力開発について相談したい場合は、企業内の相談窓口が候補になります。

費用をかけずに自分のキャリアを整理したい場合は、キャリア形成・リスキリング支援センターなどの公的窓口を利用できます。

具体的な求人を探したい場合は、ハローワークや転職エージェントが適しています。

転職を前提とせず、継続的にキャリアについて考えたい場合は、民間の相談サービスや個人で活動するキャリアコンサルタントも選択肢になります。

相談場所の名称だけで判断せず、担当者の資格、支援内容、求人紹介の有無を確認したうえで、自分の目的に合う窓口を選びましょう。

相談するならキャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントのどちらを選ぶか

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントは、必ずしも明確に分かれた別の相談相手ではありません。

キャリアカウンセラーは幅広く使われている呼称であり、キャリアカウンセラーとして活動する人が国家資格キャリアコンサルタントを保有している場合もあります。

そのため、相談相手を選ぶ際は、肩書だけで判断するのではなく、保有資格や実務経験、得意分野、相談サービスの内容を確認することが大切です。

相談テーマとの相性を優先する3ステップの選び方

キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントへの相談を検討する際は、次の3つのポイントから確認すると選びやすくなります。

  1. 相談したい内容を大まかに整理する
  2. 相談先や担当者の得意分野を確認する
  3. 保有資格や実務経験を確認する

まずは、転職について相談したいのか、自分の強みを整理したいのか、今後の働き方を考えたいのかなど、現在の悩みを整理します。

相談内容は、必ずしも一つに絞る必要はありません。複数の悩みが重なっている場合は、そのまま相談できる窓口もあります。

次に、相談先がどのようなテーマを扱っているかを確認しましょう。

たとえば、具体的な求人を探したい場合は転職エージェント、現在の仕事を続ける可能性も含めてキャリアを整理したい場合は公的なキャリア相談窓口や民間の相談サービスなどが候補になります。

最後に、担当者の資格や実務経験を確認してください。

国家資格キャリアコンサルタントには、法律に基づく守秘義務があり、登録を継続するための更新制度も設けられています。

【悩み別】相談先の選び方早見表

キャリアに関する主な悩みと、相談先の候補を整理すると以下のとおりです。

悩みのタイプ 向いている相談先 費用 得られるもの
今の職場で働き続けるか迷っている 社内のキャリア相談窓口+公的窓口 無料 社内制度の情報と第三者の視点
自分に向いている仕事が分からない 公的窓口+キャリアコーチング 無料〜有料 適性の整理とキャリアの軸
年収と市場価値を知りたい 人材紹介会社・転職エージェント 無料 求人をもとにした相場観と選考の見通し
何をしたいかから整理したい キャリアコーチング 有料 価値観の言語化とアクションプラン
職場の人間関係や心の不調がつらい 産業カウンセラー・社内の産業保健スタッフ 無料〜有料 心理面の支援と職場環境の調整

相談内容によっては、複数の相談先を利用する方法もあります。

たとえば、転職するかどうかをキャリアコンサルタントと整理したうえで、実際に転職すると決めた段階で転職エージェントを利用することもできます。

なお、強い不安や気分の落ち込みなど心身の不調がある場合は、キャリア相談だけで対応しようとせず、産業医や医療機関などへの相談も検討することが大切です。

無料の窓口と有料サービスの使い分け

キャリア相談には、無料で利用できる窓口と有料のサービスがあります。

どちらが優れているというものではなく、相談したい内容や必要なサポートによって適した選択肢は異なります。

区分 相談の目的 相談できる回数 転職の扱い
無料(社内・公的窓口) 現状の整理と情報収集 1回から数回 転職を決めていなくても相談できる
無料(転職エージェント) 求人紹介と選考対策 応募中は随時 転職を前提に進む
有料(キャリアコーチング) キャリアの軸づくりと実行 6回から12回 転職を決めていなくても相談できる

公的な相談窓口では、無料で国家資格キャリアコンサルタントに相談できる場合があります。

転職エージェントは、求人紹介や応募書類、面接など転職活動に関する支援を受けたい場合に利用しやすいサービスです。

有料のキャリア相談やキャリアコーチングには、単発で利用できるものから、一定期間にわたって継続的に相談できるものまであります。

料金の有無だけで判断せず、相談できる内容、担当者の資格や経験、面談回数、求人紹介の有無などを比較して選びましょう。

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントに関するよくある質問

ここでは、キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントに関するよくある質問に回答します。

キャリアコンサルタントは「役に立たない」「やめとけ」と言われるのはなぜ?

キャリアコンサルタントについて、「役に立たない」「資格を取っても意味がない」といった意見が見られることがあります。

背景の一つとして、キャリアコンサルタントが名称独占資格であり、資格保有者だけに認められた独占業務がある資格ではないことが挙げられます。

また、資格を取得しただけで、すぐにキャリア相談を仕事にできるとは限りません。

相談者から見た場合も、国家資格を持っていることだけで、その人が自分の相談内容に詳しいかどうかまでは判断できません。

そのため、相談相手を選ぶ際は、資格の有無に加えて、これまでの職歴、支援経験、得意分野なども確認することが重要です。

資格がなくてもキャリアカウンセラーと名乗れる?

キャリアカウンセラーは、国家資格キャリアコンサルタントのような名称独占資格ではありません。

そのため、「キャリアカウンセラー」という肩書だけでは、どのような資格や経験を持っている人なのかを判断できません。

一方、キャリアコンサルタントは、所定の要件を満たして名簿に登録した人だけが名乗れる名称独占資格です。

相談相手を選ぶ際は、キャリアカウンセラーという肩書だけを見るのではなく、国家資格キャリアコンサルタントなどの保有資格や実務経験、得意分野も確認するとよいでしょう。

まとめ|キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いを踏まえた相談先の選び方

キャリアコンサルタントは、法律に基づく登録制の国家資格です。

一方、キャリアカウンセラーは幅広く使われている呼称であり、保有資格や支援内容は人によって異なります。

両者は明確に分かれた別々の職業とは限りません。

キャリアカウンセラーとして活動する人が、国家資格キャリアコンサルタントを保有している場合もあります。

相談相手を選ぶ際は、次の点を確認しましょう。

  • 国家資格などの保有資格
  • これまでの職歴や支援経験
  • 得意としている相談分野
  • 求人紹介の有無
  • 面談回数や料金
  • 個人情報や相談内容の取り扱い

資格は判断材料の一つですが、資格だけで相談相手との相性や支援の質が決まるわけではありません。

肩書だけで判断せず、自分が相談したい内容と、担当者の専門性やサービス内容が合っているかを確認することが大切です。

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