ビル管理士とマンション管理士の違いを徹底比較!どっちが難しい?年収や仕事内容、ダブルライセンスのメリットを解説
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「ビル管理士とマンション管理士、名前は似ているけれど何が違うの?」「自分に向いているのはどちらの資格だろう」
このように、不動産や建物管理の資格選びで悩んでいませんか?
どちらも建物に関わる国家資格ですが、実は仕事内容も求められる能力も180度異なります。
自分に合わない方を選んでしまうと、せっかくの努力がキャリアに活かせないかもしれません。
結論からお伝えすると、「現場で設備の衛生管理を監督するプロ」を目指すならビル管理士、「法律知識を武器に住民の相談に乗るコンサルタント」を目指すならマンション管理士が適しています。
ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)は、一定規模以上のビルに選任が義務付けられている「必置資格」であり、実務経験が受験に必要です。
一方、マンション管理士は受験資格がなく誰でも挑戦できますが、合格率は約7〜9%と非常に難易度が高いのが特徴です。
この記事では、両資格の難易度や年収、仕事内容の違いを徹底的に比較し、あなたがどちらを選ぶべきか、その判断基準をわかりやすく解説します。
最後まで読めば、あなたのキャリアプランに最適な一歩が見つかるはずです。
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目次
【比較表】ビル管理士とマンション管理士の決定的な違い
ビル管理士とマンション管理士のどちらを目指すべきか判断するために、まずは主要な項目を比較表で確認しましょう。
一見似た名前の資格ですが、「必置義務(設置義務)の有無」と「受験資格」に決定的な違いがあります。
| 項目 | ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者) | マンション管理士 |
|---|---|---|
| 略称 | ビル管 | マン管 |
| 管轄省庁 | 厚生労働省 | 国土交通省 |
| 役割 | 特定建築物の環境衛生管理・監督 | 管理組合への助言・指導・コンサルティング |
| 対象物件 | 3,000㎡以上のビル、商業施設、ホテル等 | 分譲マンション |
| 主な業務 | 空気・水・清掃などの維持管理計画と監督 | 管理規約の作成、大規模修繕計画、住民トラブル解決 |
| 必置義務 | あり(特定建築物に1名選任が必要) | なし(名称独占資格) |
| 受験資格 | 実務経験2年以上が必要 | なし(誰でも受験可能) |
| 試験合格率 | 約20%前後 | 約7〜9% |
| 学習内容 | 建築構造、設備、衛生、害虫防除などの「技術」 | 区分所有法、民法、建築基準法などの「法律」 |
ビル管理士は、法律で定められた規模以上の建物に必ず置かなければならない「必置資格」です。
建物が存在し続ける限り、常に一定の求人ニーズがある安定性が魅力といえるでしょう。
一方、マンション管理士には必置義務こそありませんが、高度な専門知識を持つコンサルタントとして、複雑化するマンション運営をサポートする重要な役割を担っています。
ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)とは?
ビル管理士の正式名称は「建築物環境衛生管理技術者」です。
厚生労働省が管轄する国家資格で、デパート、オフィスビル、ホテル、興行場など、不特定多数の人が利用する「特定建築物」の衛生環境を守る責任者を指します。
仕事内容:環境衛生の司令塔
ビル管理士の仕事は、建物の「健康状態」を維持管理する現場の総責任者といえます。
具体的には、以下のような業務を統括・監督するのが主な役割です。
- 空気環境の測定と調整:室内の二酸化炭素濃度や温度、湿度が基準値に収まっているかを確認します。
- 給排水の管理:飲料水が安全かどうかの水質検査や、貯水槽の清掃状況を監督します。
- 清掃・廃棄物の管理:ビル内の清掃が行き届いているか、ゴミ処理が適切かなどの計画を立てます。
- ねずみ・昆虫の防除:害虫の発生状況を調査し、効果的な防除対策を立案します。
ビル管理士自身が清掃や点検の実作業を行うこともありますが、法律上の主な役割は「管理計画の立案」と「業務の指揮監督」にあります。
ビルのオーナーに対して改善意見を述べる権限(意見具申権)も持っており、建物の衛生環境を守るための強い権限が与えられているのが特徴です。
受験資格:実務経験が必須
ビル管理士試験の最大の特徴は、受験するために「2年以上の実務経験」が必要である点です。
具体的には、特定建築物における以下の実務に通算2年以上従事していなければなりません。
- 空気調和設備管理
- 給水・排水管理
- 清掃
- ねずみ、昆虫等の防除
そのため、未経験者がいきなり取得を目指すことはできず、まずはビルメンテナンス会社などに就職して現場経験を積む必要があります。
この点が、誰でも受験できるマンション管理士との大きな違いといえるでしょう。
難易度と合格率
ビル管理士試験の合格率は、例年20%前後で推移しています。
試験科目は「建築物衛生行政概論」から「ねずみ、昆虫等の防除」まで全7科目にわたり、出題範囲は非常に広大です。
また、各科目ごとに合格基準点(足切り)が設けられているため、苦手科目を作れない厳しさがあります。
しかし、問われる内容は実務に直結する知識が多く、現場経験者にとってはイメージしやすい問題も少なくありません。
しっかり過去問対策を行えば、働きながらでも十分に合格を狙える資格です。
マンション管理士とは?
マンション管理士は、国土交通省が管轄する国家資格です。
主に分譲マンションの管理組合や区分所有者(住民)からの相談に応じ、適切な助言や指導を行う「コンサルタント」としての役割を担います。
仕事内容:管理組合のコンサルタント
ビル管理士が「設備や環境の管理」という技術的な側面を担当するのに対し、マンション管理士は「人やルールの管理・調整」というソフト面を支えます。
主な業務内容は以下の通りです。
- 管理規約の作成・見直し:老朽化した規約を、最新の法令やマンションの実態に合わせて改正します。
- 大規模修繕工事の計画支援:修繕積立金が適正かを診断し、工事計画の立案や業者選定のアドバイスを行います。
- 住民トラブルの解決:騒音問題、ペットの飼育、管理費の滞納など、住民間のトラブル解決に向けた法的・専門的な助言を行います。
- 理事会・総会の運営支援:円滑な合意形成ができるよう、会議の進め方や議事録作成のサポートを行います。
マンション管理士には、設備の故障を直接直すような物理的な作業はありません。
法律知識を武器に、住民同士の合意形成をサポートする「士業」としての性格が強い仕事です。
受験資格:誰でも受験可能
マンション管理士試験には、年齢、学歴、性別、そして実務経験などの制限が一切ありません。
未経験者であっても、学生であっても、誰でも挑戦できる点は大きなメリットです。
そのため、異業種からのキャリアチェンジを目指す方や、定年後のセカンドキャリアとして取得を目指す方も多く見られます。
難易度と合格率
受験の門戸は広い一方、試験の難易度は非常に高いことで知られています。
合格率は例年7%〜9%程度と、一桁台で推移している超難関資格です。
試験内容は「区分所有法」「民法」「マンション管理適正化法」などの法律知識が中心で、高度な法的思考力が問われます。
ビル管理士よりも合格率が低く、不動産系資格の中でも屈指の難易度を誇ります。
【項目別】ビル管理士とマンション管理士を徹底比較
ここでは、取得難易度、年収、適性などの観点から、さらに深く両者を比較します。
あなたがどちらの道に進むべきか、具体的なイメージを膨らませてみてください。
難易度の違い:マンション管理士の方が高い
合格率の数字だけで見ると、マンション管理士(約8%)の方がビル管理士(約20%)よりも圧倒的に難易度が高いと言えます。
- ビル管理士:範囲は広いですが、暗記で対応できる問題も多く、実務経験があれば有利に働きます。過去問の類似問題が出題される傾向も強いです。
- マンション管理士:法律の条文解釈や判例など、深い理解が求められます。単なる暗記では太刀打ちできない応用問題も多く、法律初学者には高い壁となります。
ただし、ビル管理士は試験時間が長く(午前・午後で合計6時間)、問題数も180問と多いため、体力と集中力が必要です。
年収と需要の違い
それぞれの資格が、給与やキャリアにどう影響するかを見ていきましょう。
ビル管理士の強み:安定した需要と手当
ビル管理士は必置資格であるため、ビルメンテナンス会社や設備管理会社において非常に高い需要があります。
求料データによると、ビル管理士の平均年収は約450万円前後が目安です。
企業によっては月額5,000円〜数万円の「資格手当」や「選任手当」が支給されるケースが多く、確実な給与の底上げが期待できます。
不況に強く、安定して長く働きたい場合に有利です。
マンション管理士の強み:独立やコンサル業務での高収入
マンション管理士は必置資格ではないため、単独で企業内での評価に直結しにくい側面があります。
しかし、管理会社での昇進や、独立開業して複数の管理組合と顧問契約を結ぶことで、年収800万円以上を目指すことも可能です。
企業勤務の場合は、後述する「管理業務主任者」とセットで評価されることが一般的です。
向いている人の特徴
業務内容が対照的なため、向いている人のタイプもはっきりと分かれます。
ビル管理士が向いている人
- 機械や設備を触るのが好きな人
- コツコツと数値を記録・管理するのが得意な人
- 現場での実務を通して建物を守りたい人
- 安定した雇用と手当を重視する人
マンション管理士が向いている人
- 法律や規約などの文章を読み解くのが好きな人
- 人とのコミュニケーションや調整業務が得意な人
- トラブル解決に向けた交渉や提案を行いたい人
- 将来的に独立開業を目指したい人
ダブルライセンスのメリットとキャリアパス
ビル管理士とマンション管理士、両方の資格を取得する「ダブルライセンス」には、非常に大きなメリットがあります。
どちらか一方に絞るのではなく、両方を手にすることでキャリアの幅は飛躍的に広がります。
ビル・マンション双方を管理する不動産会社で重宝
大手不動産管理会社や総合ビルメンテナンス会社では、オフィスビルだけでなく、分譲マンションの管理も一括して請け負っているケースが多いです。
両方の資格を持っていれば、建物の用途を問わず管理業務に対応できる「総合的なプロフェッショナル」として評価されます。
例えば、低層階が商業施設(ビル管理士の領域)で、上層階が住居(マンション管理士の領域)となっている「複合施設」の管理などでは、両方の知識が不可欠です。
社内でのキャリアアップはもちろん、転職市場においても希少価値の高い人材として、年収アップや好条件での採用が期待できるでしょう。
管理業務主任者との相性についても言及
マンション管理士を目指す場合、必ずと言っていいほどセットで取得を検討すべきなのが「管理業務主任者」です。
管理業務主任者は、マンション管理会社に設置が義務付けられている必置資格で、マンション管理士と試験範囲が大部分重なっています。
管理会社への就職・転職を考えるなら、まずは必置資格である管理業務主任者を取得し、その後にマンション管理士を取得して専門性を高めるのが王道のルートです。
一方、ビル管理士との親和性が高いのは、以下の設備系資格です。
- 電気工事士
- ボイラー技士
- 電験三種(電気主任技術者)
あなたが「設備管理(ビルメン)」の道を極めたいのか、「マンションフロント(管理営業)」として活躍したいのかによって、組み合わせるべき資格が異なります。
自分に合うのはどっち?おすすめの選び方
最後に、あなたの現状や目指す方向性に合わせた「おすすめの選び方」を提示します。
ご自身の状況に最も近いものをチェックしてみてください。
現在、ビルメンテナンスや設備管理の仕事をしている人
迷わず「ビル管理士」を目指しましょう。すでに実務経験という受験資格を満たせる環境にあります。
取得すれば即座に資格手当や昇進に直結し、現場の責任者としてキャリアアップするための「最強の武器」になります。
未経験から不動産業界へ転職したい人
「マンション管理士」+「管理業務主任者」がおすすめです。
受験資格に制限がないため、今の仕事を続けながら学習を進められます。
特に、必置資格である「管理業務主任者」を先に取得すれば、マンション管理会社への転職がぐっと有利になります。
将来的に独立・開業したい人
「マンション管理士」が有力な選択肢です。
行政書士や宅建士など他の士業資格と組み合わせることで、不動産コンサルタントとして独立する道が開けます。
ビル管理士は組織の中で力を発揮する資格ですが、マンション管理士は「個人の専門性」を武器に勝負できる資格です。
建物のスペシャリストとして市場価値を高めたい人
まずは「ビル管理士」を取得し、その後に関連資格へ。
まずは必置資格であるビル管理士を確保して生活基盤と信頼を固めましょう。
その上で、電験三種やエネルギー管理士などの上位資格を目指していくのが、技術者としての堅実で高年収を狙えるキャリアパスです。
まとめ
ビル管理士とマンション管理士は、建物の維持・管理に関わるという点では共通していますが、その中身は驚くほど対照的です。
- ビル管理士:大規模ビルの環境衛生を守る「技術・監督」のプロ(必置資格・実務経験必須)
- マンション管理士:管理組合の運営を支える「法律・コンサル」のプロ(名称独占資格・誰でも受験可)
最大の違いは、「技術系(理系寄り)」か「法律系(文系寄り)」か、そして「法律による設置義務があるか」という点に集約されます。
安定した需要がある現場の責任者として活躍したいならビル管理士、人との調整や法律知識を活かしたコンサルティング、あるいは独立に興味があるならマンション管理士が適しています。
どちらも一朝一夕で取れる資格ではありませんが、取得後の評価は非常に高く、不動産・管理業界でのあなたの市場価値を確実に引き上げてくれます。
ご自身の今の環境と、将来なりたい姿を照らし合わせ、納得のいく一歩を踏み出してください。
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- 勉強をどう進めて良いかわからない
- 勉強時間も費用も抑えたい
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