総合型選抜(旧AO入試)の自己推薦書の書き方は?例文も紹介
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総合型選抜(旧AO入試)の自己推薦書とは、「自分がこの大学にふさわしい理由」を自分自身の言葉で証明する書類です。
総合型選抜における重要な出願書類のひとつですが、「自己推薦書の書き方がわからない」「例文を参考にしたい」といった悩みをもつ受験生も多いでしょう。
本コラムでは、自己推薦書の具体的な書き方について解説します。
実際の例文も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
総合型選抜(旧AO入試)の自己推薦書とは?

自己推薦書とは、「自分が志望大学にふさわしい人物であること」を自分自身で証明する書類です。
大学に対して、自分の人物像や思考、価値観などを直接伝える重要な書類といえるでしょう。
総合型選抜の主な出願資料の種類と伝えるべき内容は、以下の通りです。
| 書類名 | 視点 | 時間軸 | 伝える内容 |
|---|---|---|---|
| 活動報告書 | 自分 | 過去 | どのような経験をし、何を学んだか |
| 志望理由書 | 大学 | 未来 | なぜこの大学で学びたいのか |
| 自己推薦書 | 自分 | 現在〜未来 | なぜ自分がこの大学にふさわしいか |
志望理由書や活動報告書は、それぞれ役割や伝えるべき内容が異なります。
活動報告書は「何をしてきたか」という事実を自分の目線でまとめた書類です。
自己推薦書は未来に向けた「結論」、活動報告書は結論の根拠となる「過去」を記載する点に大きな違いがあります。
対して、志望理由書は「なぜこの大学で学びたいのか」を記載し、大学への想いをアピールする書類です。
志望理由書は「大学視点」の書類であるのに対し、自己推薦書は徹底した「自分視点」の書類である点が大きな違いといえます。
大学が自己推薦書を重視する理由は、学力だけでは測れない「その人らしさ」を確認するためです。
「何をしたか」よりも「経験から何を学んだか」が評価されるため、華々しい実績を記載する必要はありません。
部活や地域活動といった一見地味に見える経験でも、そこからの気づきや成長を丁寧に言語化できれば、高評価につながります。
総合型選抜の自己推薦書の書き方
総合型選抜における自己推薦書の書き方は、以下の通りです。
①自己推薦書で伝える強みを1つ決める
自己推薦書を書く際は、まず自分のアピールポイントを洗い出し、伝えたい項目を1つに絞りましょう。
複数の強みを詰め込むと、それぞれのエピソードが浅くなり、説得力が低下します。
強みを1つに絞り込むことで、エピソードを深掘りしやすくなり、相手に伝わりやすい構成になります。
自己分析のコツは、「高校3年間でもっとも力を入れたことは何か」「その経験で得た気づきは何か」を自問自答することです。
強みは1つに絞り、それに関連するエピソードで書類全体を構成すると良いでしょう。
②やりたいこと・理由・実績の3つをつなげる
説得力のある自己推薦書を書くためには、「やりたいこと・理由・実績」の3つの要素をつなげることが重要です。
具体的な内容は、以下の通りです。
- やりたいこと:何をしたいか・どうなりたいかといった将来のビジョン
- 理由:将来のビジョンを抱くに至ったきっかけや動機
- 実績:将来のビジョンや理由の裏付けとなる、高校での具体的な経験
やりたいこと・理由・実績の内容がバラバラだと、一貫性のない仕上がりになってしまいます。
読み手が自然に「だからこの人はこれをやりたいのか」「だからこれができるのか」と理解できるような流れを意識してください。
③自分を主語に文章の流れを決める
自己推薦書を書く際は、必ず自分が主語になるよう意識しましょう。
志望理由書は「大学を主語」として書きますが、自己推薦書は「自分を主語」とした書類です。
「貴学では〇〇ができます」ではなく、「私は〇〇ができます」という視点で統一しましょう。
文章を書き始める前に、以下の5つの骨格をメモとして書き出しておきましょう。
- 結論:自分の強みは何か
- 理由:なぜそう言えるか
- エピソード:具体的な経験
- 学び:そこから何を得たか
- ビジョン:それを大学でどう活かすか
骨格を先に固めることで、構成がブレにくくなり、書きながら迷子になるリスクを減らせます。
④下書きをする
大まかな構成が決まったら、自己推薦書を下書きしましょう。
書き出しは、「私は〇〇な人間です」のように、結論から入ることが重要です。
エピソードは「なぜ始めたか→どう乗り越えたか→何が変わったか」の順で書くと、読み手がストーリーを追いやすくなります。
また、「大会で〇位」「〇か月間継続」といった数字や事実を盛り込むと具体性が増し、信頼感が高まります。
抽象的な表現だけでは伝わりにくいため、できる限り具体的なエピソードと数字を意識しましょう。
⑤添削を受けて仕上げる
下書きが完成したら、必ず第三者からの添削を受けましょう。
確認すべきポイントは「自分の活動を知らない人が読んでも内容が伝わるか」です。
誤字脱字の確認はもちろん、以下の2点についてフィードバックをもらってください。
- やりたいこと・理由・実績の3つの要素がつながっているか
- 「自分」が主語になっているか
担任の先生や塾の講師など、客観的な視点で見てくれる人に頼むことがおすすめです。
自分では気づかない矛盾や表現のズレを修正することで、完成度が上がります。
総合型選抜の自己推薦書の例文
実際の合格者が書いた総合型選抜の自己推薦書の例文を3つ紹介します。
書き方の参考として活用してください。
総合型選抜の自己推薦書の例文
上智大学総合経済学部
私は当初理系への進学を考えていましたが、貴学の経済学部の説明会に参加したことで考えが変わった。
経済学は社会問題を数学的手法を使って分析し、理解する学問というのを知り、数学を用いて社会に役立つことがしたいと考えるようになった。
また、貴学は入学試験で数学を課す数少ない大学ということを知り、より数学を重視していると感じた。
高校生活では、チアリーダー部に所属し、チアリーディングに力を入れた。
チアリーディングというスポーツは1人でも欠けると成立せず、少しのミスで他人の怪我につながるのでコミュニケーションと協調性が求められた。
結果として全国大会で準決勝、県大会では18位、その他イベントで、大型商業施設や老人ホームで演技させていただき、観客の笑顔や歓声に勇気づけてもらう経験ができた。
この経験から、貴学のアドミッションポリシーである、主体的に行動し、対話を通じて他者を理解し、他者と協働できることに共感できる。
これをこれからの大学生活でのばしていきたい。
上智大学総合人間科学部
私は可能性があっても社会的暴力によって、無力な立場に置かれる子どもをなくし、こども1人1人の権利が認められる社会を作りたい。
きっかけは家庭内の問題の友人の相談を受けた経験にある。当時は話は聞くことができたが、適切な対策やアドバイスをすることには及ばず、力不足を痛感した。
そのため、社会福祉について学びたいと考えた。私は幼い頃から興味を持ったことには果敢に挑戦してきた。ピアノと書道を習っていたが、ピアノは小中の合唱曲の伴奏をしたり、書道は最高位の特待生の級を取得できた。
中学では、他校の生徒と英語でディスカッションする大会で2年連続で学校の代表をつとめ、県大会に出場した。しかし、高校受験で失敗し、高校では勉学に力を入れることに努めた。
結果として特進クラスに所属し、高い評定平均を得て、苦手科目を克服し、クラス1位の成績をおさめることができた。
勉強以外でも、文化祭実行委員をつとめ、文化祭を成功させることができた。
大学では、福祉を中心に4年間で学び、将来は地域で家庭支援をするソーシャルワーカーになりたい。
筑波大学体育専門学群
スポーツに取り組む生徒たちを心身ともに支えていける体育教師を目指している。
中学3年でサッカーに熱心に打ち込んでいたときに、過度なトレーニングでケガをしてしまった。
そこで、自分の状況を理解し、心身の両面でサポートしてくれた体育教師に出会い、体育教師の素晴らしさを知り、目指すようになった。
そこで高校3年間では、体育教師という目標に向け、伝えたいことを相手にどれだけわかりやすく伝えられるかというコーチング力に課題を持って取り組んできた。
その経験は、戦略的思考力の向上に加え、将来生徒を指導していく上で大きな経験にもなりました。
大学では、体育教育学やスポーツコーチング学を専攻してさらにコーチングについて研究していきたい。
まとめ
総合型選抜の自己推薦書は、「自分がなぜふさわしいか」を自分の言葉で証明する書類です。
自己推薦書を書く際は、まず自分の強みをひとつに絞り、やりたいこと・理由・実績をつなげることを意識しましょう。
また、自分が主語になっているかを意識することも重要なポイントです。
全体を下書きしてから構成を確認し、提出前に第三者のフィードバックを受けておくと良いでしょう。
華やかな実績がなくても、経験からの学びを丁寧に言語化すれば十分に戦えます。
例文を参考にしながら、自分だけの自己推薦書を仕上げてください。