総合型選抜(旧AO入試)で合格率を高めるには、評定や共通テストが不要な大学や、課外活動の実績を直接評価してくれる大学を選ぶことが重要です。

本コラムでは、総合型選抜でおすすめの私立大学・国公立大学を紹介します。

大学選びの基準も解説しているため、自分に合った大学を見つける参考にしてください。

総合型選抜で受かりやすいおすすめの私立大学4選

総合型選抜で受かりやすいおすすめの私立大学は、以下の通りです。

  • 成城大学(法学部 法律学科)
  • 桜美林大学(リベラルアーツ学群)
  • 大東文化大学(文学部)
  • 國學院大學(神道文化学部 神道文化学科)

本コラムは2027年度入試の情報をもとにしています。

選考方法や出願条件は年度によって変更される場合があるため、出願前に必ず各大学の最新募集要項を確認してください。

成城大学 法学部 法律学科

成城大学 法学部 法律学科の総合型選抜は、「評定平均」「英語資格」「課外活動実績」のいずれも問われない、出願ハードルが極めて低い入試です。

「指定校推薦枠がない高校」「特別な活動歴がない」「英検も持っていない」という受験生でも、書類さえ整えれば出願できます。

選考は1次の文章読解力審査と2次の面接のみで、特別な対策が必要な小論文や学科試験はありません。

読解力審査は6,000〜10,000字程度の論理的・主張のある文章を読んで自分の意見を記述するもので、普段から読書をしている人や、新聞・社説を読む習慣がある人には取り組みやすい内容です。

本学他学部の総合型選抜・一般選抜だけでなく、他大学との併願もまったく問題ありません。

項目内容
入試名称総合型選抜
評定条件不要
出願資格高等学校卒業(見込)者、または同等以上の学力認定者
選考方法1次:書類審査+文章読解力審査(筆記)
2次:面接(資料分析・表現力審査、約20分)

参考:成城大学入試情報サイト

桜美林大学 リベラルアーツ学群

桜美林大学のリベラルアーツ学群は、「受かりやすい総合型選抜」の代表格といえる大学です。

評定・英語資格ともに不要で、募集人員が270名と多いため、他大学に比べて間口が極めて広いのが特徴です。

地方在住で東京まで移動が難しい受験生も自宅から面接が可能、他大学と並行して挑戦したい受験生も併願可能、第1回で不合格でも第2回・第3回でリベンジできる柔軟な制度設計になっています。

項目内容
入試名称総合型選抜 総合評価方式
評定条件不要
出願資格高等学校卒業(見込)者、通常の課程による12年の学校教育を修了した者など
選考方法1次:書類審査(自己PRシート、活動報告書、調査書等)
2次:面接(約15分/課題図書の内容理解度を含む)

参考:学生募集要項|桜美林大学

大東文化大学 文学部

大東文化大学の総合型選抜は、「他大学併願可・複数の選抜方式から選べる」という、柔軟性の高い入試です。

受験生は自分の強みに合わせてA方式(標準型)、B方式(学力重視型)、C方式(探求方式)から選択できます。

特に文学部は日本文学・中国文学・英米文学・教育学・歴史文化・書道など多彩な学科があり、興味関心に合わせて学科を選べます。

総合型選抜で大東文化大学を確保しつつ、本命の他大学に挑戦するという戦略が取りやすく、「総合型選抜のリスクを下げたい受験生」にとってベストな選択肢の一つです。

項目内容
入試名称総合型選抜(前期)A方式・B方式・C方式(探求方式)
評定条件方式・学科により異なる(A方式は評定不要の学科多数)
出願資格高等学校卒業(見込)者、または同等以上
選考方法書類審査+面接(方式により小論文や課題追加)

参考:総合型選抜(前期)|大東文化大学

國學院大學 神道文化学部 神道文化学科

國學院大學 神道文化学部は、「神道文化・宗教文化への関心」という、他大学にはない独自の出願資格を持つ入試です。

神社や日本の伝統文化に関心がある受験生、神職を目指す受験生、日本史や宗教学に興味がある受験生にとって、競合となる受験生が少ない狙い目の学部です。

「日本の伝統文化を学びたい」「神社や祭祀に興味がある」という明確な関心があり、それを自分の言葉で語れる受験生にとっては、「興味関心がそのまま合格に直結する」理想的な入試と言えます。

項目内容
入試名称公募制自己推薦(AO型)
評定条件評定平均が必要(出願時に英語検定試験のスコア提出も必須)
出願資格神道文化・宗教文化への関心と一定の学力を有する者
選考方法1次:書類審査+筆記試験「神道と宗教に関する総合問題」
2次:面接のみ

参考:國學院大學メディア

総合型選抜でおすすめの国公立大学4選

総合型選抜でおすすめの国公立大学は、以下の通りです。

  • 鳥取大学(地域学部 地域学科 地域創造コース)
  • 高知大学(地域協働学部 地域協働学科)
  • 島根大学(へるん入試)
  • 群馬大学(共同教育学部)

鳥取大学 地域学部 地域学科 地域創造コース

鳥取大学 地域学部の総合型選抜Ⅰは、国公立大学の中でもトップクラスに出願ハードルが低い入試です。

「評定不要」「共通テスト不要」「英語資格不要」の三拍子が揃った、国公立志望の受験生にとっての宝といえる入試です。

特筆すべきは1次面接がオンライン(Zoom)で実施され、鳥取まで遠方から移動する必要がなく、自宅から落ち着いて受験できます。

地理的なハンデなく挑戦できるのは、地方国立大学の総合型選抜では珍しい仕組みです。

「地域課題に関心がある」「将来は地域づくりや地方創生に携わりたい」という志を持っていれば、それ自体が出願資格を満たします。

ボランティア経験や生徒会活動、地域での活動経験などがあれば書類審査・面接でアピール材料になりますが、必須ではありません。

項目内容
入試名称総合型選抜Ⅰ(共通テストを課さない総合型選抜)
評定条件不要
出願資格地域の様々な課題に興味を持ち、それを解決し魅力的な地域を創造したいと望む者
地域資源を有効活用し発展させるための提言ができる者
選考方法1次:書類審査+オンライン個人面接(Zoom実施)
2次:課題論文+グループディスカッション+個人面接

参考:総合型選抜Ⅰ 学生募集要項|鳥取大学

高知大学 地域協働学部 地域協働学科

高知大学 地域協働学部の総合型選抜Ⅰは、「成績・資格・活動等の出願条件が一切ない」という、極めて開かれた入試です。

評定平均も、英語資格も、課外活動実績も問われず、「地域協働学部で学びたい」という意志があれば誰でも出願できる設計です。

高校での暗記型の勉強が苦手でも、思考力に自信がある受験生に向いています。

地域での活動経験があればもちろんプラスですが、なくても「これから関わっていきたい」という熱意があれば十分挑戦できます。

項目内容
入試名称総合型選抜Ⅰ
評定条件不要(成績・資格・活動等に関する出願条件なし)
出願資格高等学校卒業(見込)者等
選考方法1次:講義理解力試験(200点)+ゼミナール活動適性試験(100点)=300点満点
2次:面接

参考:高知大学受験生サイト

島根大学 「へるん入試」

島根大学の総合型選抜Ⅰは、通称「へるん入試」と呼ばれる、全国的にもユニークな入試制度です。

評価対象が「学びのタネ=高校生の好奇心と探究心」という、評定や試験スコアでは測れない要素にフォーカスされています。

一般型に加えて、地域志向、専門高校出身者、グローバル英語、芸術・スポーツ・技能と、自分の強みに合わせて5つの方式から選ぶことができます。

「専門高校出身で評定は低いけど、その分野では実績がある」「英語の資格を持っている」「芸術・スポーツで実績がある」など、自分のバックグラウンドに合わせてを選ぶことができるの魅力です。

また「志願者数が募集人員の概ね3倍を超えた場合のみ第1次選考実施」という規定があり、つまり応募人数によっては書類だけで2次に進める学部もあります。

項目内容
入試名称総合型選抜Ⅰ(通称「へるん入試」)
評定条件不要
出願資格「学びのタネ」=高校生の好奇心と探究心を持つ者
選考方法書類(志望理由書、活動報告書、クローズアップシート等)+読解・表現力試験+面接

参考:令和8(2026)年度募集要項(学部)|島根大学

群馬大学 共同教育学部

群馬大学 共同教育学部の総合型選抜は、「9月に試験・11月初旬に合格発表」という早い日程で結果が出る、国立大学では珍しい入試です。

評定平均は問われず、共通テストも社会・数学・理科・音楽専攻では実質不要(受験することが望ましいが合否判定には使われない)という、間口の広い設計です。

9月の早期に合否が出るため、不合格でも一般選抜への切り替えがスムーズにでき、「総合型選抜にチャレンジするリスクが小さい」のも大きな利点でしょう。

項目内容
入試名称総合型選抜
評定条件不要(専攻による履修要件あり)
出願資格専攻により異なる(例:数学専攻は数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C履修必須)
選考方法専攻による(小論文/面接/プレゼンテーション)

参考:2027年度の入試の日程|群馬大学

総合型選抜で受かりやすいおすすめの大学を選ぶ3つの基準

総合型選抜で受かりやすい大学を選ぶ際は、以下の3つの基準に沿って選びましょう。

  • アドミッションポリシーと自分の強みが一致しているか確認する
  • 倍率・評定条件・選考方法を比べて受験しやすい大学を選ぶ
  • 課外活動や実績が評価されやすい学部・学科を狙う

アドミッションポリシーと自分の強みが一致しているか確認する

総合型選抜における大学選びの最初のステップは、志望校のアドミッションポリシーと自分の強みが一致しているかを確認することです。

各大学は、公式サイトでアドミッションポリシーを公開しています。

アドミッションポリシーを確認することで、大学が求める学生像や、重視する資質や能力を把握できるでしょう。

アドミッションポリシーと自分の強みがずれていると、志望理由書や面接で一貫性をアピールできず、不合格のリスクが高まります。

まずは志望候補の大学のアドミッションポリシーを一覧で比較し、自分の経験や関心と重なる大学を絞り込みましょう。

倍率・評定条件・選考方法を比べて受験しやすい大学を選ぶ

総合型選抜で大学を選ぶ際は、倍率・評定条件・選考方法の3点を比較しましょう。

評定不要の大学と、評定4.0以上が必要な大学とでは、同じ総合型選抜でも出願のハードルが大きく異なります。

また、学力試験がある大学は、受験対策に一定のコストがかかります。

自分の評定平均や資格の有無、準備できる時間を整理したうえで、無理なく対策を進められる大学を選ぶことが重要です。

課外活動や実績が評価されやすい学部・学科を狙う

総合型選抜では、学部や学科のアドミッションポリシーによって、評価される活動の種類が異なります。

例えば、ボランティアの経験は福祉系学部で評価されやすく、農学系の学科では、農業・環境活動が合致しやすいでしょう。

自分がこれまでに行った課外活動の種類と、志望学部・学科の求める人物像を照らし合わせることが重要です。

活動の規模や実績の大きさよりも、経験から何を学び、どう志望理由に結びつけるかが評価のポイントになります。

課外活動の実績を活かせる学部・学科に絞って出願すれば、合格率を高めやすいでしょう。

まとめ

総合型選抜で受かりやすい大学を選ぶには、自分の強みや実績と大学の評価基準が合っているかを確認することが重要です。

大学によって、評定条件や選考方法、重視されるポイントは大きく異なります。

倍率や出願条件だけで判断せず、アドミッションポリシーや課外活動との相性まで含めて比較することで、合格率を高められるでしょう。

本コラムで紹介したおすすめ大学や選び方を参考に、自分に合った志望校を見つけ、総合型選抜対策を進めてください。