総合型選抜(旧AO入試)の志望理由書の書き方完全ガイド!例文も紹介
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志望理由書は、総合型選抜(旧AO入試)の合否を左右する重要な書類です。
しかし、「何を書けばいいかわからない」「どうやって書くか迷う」と感じる受験生は多いでしょう。
本コラムでは、志望理由書の役割や具体的な書き方について解説します。
志望理由書の完成度を高めるコツや、合格者の例文なども紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
総合型選抜(AO入試)の志望理由書とは?

志望理由書とは、一言でいえば「大学側に自分を売り込むための書類」です。
「この大学・この学部でなければ自分の目標は実現できない」という必然性を伝えることこそが、志望理由書の本質的な役割といえます。
調査書や成績証明書は、自分の過去の実績を示す書類です。
一方で、志望理由書は「この大学に入学したい理由」や「入学後に何を実現するか」を自分の言葉で伝えるための書類といえます。
一般入試では学力が主な評価基準となりますが、総合型選抜で大学側が確認したいことは、求める学生像と受験生の志が一致しているかどうかです。
そのため、志望理由書の内容は合否を直接左右するといえるでしょう。
志望理由書が担う役割は、書類選考の軸になることだけではありません。
面接では、志望理由書に書かれた内容をもとに試験官が質問を組み立てます。
また、志望理由書は、断片的な実績に「一貫したストーリー」を与える書類でもあります。
学業成績や活動実績が優れていても、志望理由書で自分のストーリーを論理的に伝えられなければ、合格は遠のいてしまうでしょう。
つまり、活動報告書や推薦書などの出願書類は、志望理由書で示したストーリーによって初めて意味を持ちます。
なんとなく書いたものやテンプレートの流用ではなく、自分の経験を自分の言葉で記した志望理由書を作成することが重要です。
総合型選抜の志望理由書の書き方
総合型選抜の志望理由書の書き方は、以下の通りです。
①自己分析で過去の経験を振り返る
総合型選抜の志望理由書を書くにあたって、まず取り組むべきは自己分析です。
部活動やボランティア、学校行事、地域活動といった、これまでの経験を丁寧に棚卸ししましょう。
重要なポイントは、行動した事実だけでなく「そのときに何を感じ、何を考えたか」という感情や心情をセットで掘り起こすことです。
例えば、「バスケ部で3年間活動した」という事実を羅列しただけでは不十分です。
「苦しい時期に練習を続けられた理由」「その経験を通じて自分の何が変わったか」を深掘りすることで、志望理由の根拠が生まれます。
表面的な出来事を超えた自分の価値観や問題意識を言語化することが大切です。
②志望大学・学部の情報収集をする
総合型選抜の志望理由書を書く際は、事前に志望大学や学部の情報収集を行いましょう。
一般的な情報だけでなく、「この大学・この学部でしか学べないこと」を具体的に把握することが重要です。
大学の公式サイトやシラバス、アドミッションポリシーは必ず確認しましょう。
アドミッションポリシーとは、大学が求める人物像を明示したものです。
漠然と読み流すだけでなく、「具体的にどういう人のことを指しているのか」をイメージしながら読み込み、自分との共通点を探しましょう。
また、特定の教授のゼミでしか扱われていない研究テーマやカリキュラム、フィールドワークの機会などは「この大学でなければならない理由」に直結します。
オープンキャンパスへの参加や、大学のパンフレットを読み込むことも有効でしょう。
③志望理由書に書くべき内容を洗い出して整理する
次に、自己分析や情報収集によって得た情報を洗い出して整理しましょう。
整理の基本的な流れは、「自分の経験→課題意識→大学で学びたいこと→将来の目標」です。
「経験から生まれた課題意識が大学で学ぶ動機につながり、将来の目標へと発展する」というストーリーに落とし込むことを意識しましょう。
一貫性のあるストーリーによって、志望理由書の説得力が向上します。
④実際に志望理由書を書く
志望理由書に書くべき内容を整理できたら、文章に落とし込む段階に入ります。
志望理由書を書く上で重要なポイントは、「自分にしか書けないものになっているか」という視点です。
自分だからこそ語れる経験、自分にしかない感情の動きを積極的に盛り込みましょう。
自分の目で見て、肌で感じた体験を具体的に描写することで、文章に説得力が生まれます。
また、自分に興味を持ってもらうためにも、書き出しの文章は特に重要です。
冒頭で自分の意志や問題意識を提示し、「続きを読みたい」と思えるような志望理由書を目指しましょう。
⑤書いた文章を見直す
文章を書き終えたら、自分が書いた文章を複数回見直しましょう。
誤字脱字だけでなく、表現方法や相手への伝わり方を意識して確認することが重要です。
「曖昧な表現がないか」「極端な断言をしていないか」「読み手に正しく伝わるか」「内容に矛盾がないか」を一つひとつ点検すると良いでしょう。
自分では気づきにくい問題点を発見するためには、第三者による添削が有効です。
受験指導の経験がある担任の先生や塾の講師などに目を通してもらうことで、客観的な視点から課題を指摘してもらえるでしょう。
総合型選抜の志望理由書の完成度を高めるコツ
総合型選抜の志望理由書の完成度を高めるコツは、以下の通りです。
総合型選抜の志望理由書の完成度を高めるコツ
「なぜこの大学か」を書き出しで伝える
総合型選抜の志望理由書の完成度を高めるコツは、「なぜこの大学なのか」を書き出しで伝えることです。
総合型選抜では、志望理由と具体的な根拠の提示が求められます。
単に学びたいことを書いただけでは、志望理由書として不十分でしょう。
同じ分野を学べる大学は全国に多数存在するため、数ある大学の中で志望校を選んだ理由を伝えることが重要です。
「他校にも当てはまる内容」を排除し、「この大学でなければならない理由」を書き出しで明示することで、読み手の心を掴む志望理由書に近づくでしょう。
志望理由書と面接で矛盾が生まれないよう一貫性を持たせる
志望理由書は、面接で話す内容と一貫性を持たせることでさらに完成度が高まります。
総合型選抜の面接では、志望理由書に書いた内容を深掘りされます。
志望理由書と面接の間で内容に矛盾が生じると、評価が下がってしまうリスクがあるでしょう。
質問に対して自分の言葉で明確に答えられるよう、事前に確認しておくことが重要です。
志望理由書を完成させた後は、「この内容について面接で聞かれたら何と答えるか」を想定した練習を重ねましょう。
PREP法を活用する
志望理由書の完成度を高めたいときは、PREP法を活用しましょう。
PREP法とは、Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の頭文字をとった文章構成法です。
志望理由書にPREP法を当てはめると、以下のような流れになります。
- 私がこの大学を志望する理由は〇〇です(Point)
- 高校時代の経験から〇〇という問題意識を持つようになりました(Reason)
- 〇〇という活動を通して、専門的な学びの必要性を痛感しました(Example)
- だからこそ、貴学でなければならない理由があります(Point)
PREP法で書かれた志望理由書は論理の流れを追いやすく、内容が頭に入りやすいことが特徴です。
明確な構成によって内容の本質を効果的にアピールでき、説得力が高まるでしょう。
総合型選抜の志望理由書の例文
以下に、合格者が実際に提出した志望理由書の内容を要約して紹介します。
総合型選抜の志望理由書の例文
横浜国立大学教育学部合格者
私は、一人ひとりのこどもに目を配れる小学校の教諭になりたいと考えている。
きっかけは、バレエの経験からこどもに関わる仕事がしたいと思い、教職に興味をもったことである。そこで、中学では職業体験、高校では、インターンシップに参加した。
実際に、教育の現場では、一人ひとりに目を配る余裕はなく、それを実現するには、成長段階に応じた適切な対応ができるようにすることが必要ということに気づいた。
そのために、教育の知識、実践力が必要であり、それを貴学では学んでいきたい。
具体的には貴学でのインターンシップでの授業で実践力を磨きながら、同じ志をもつ仲間と切磋琢磨していきたい。
以上から貴学を志望する。
産業能率大学経営学部合格者
私は将来、日本食レストランを経営しながら、経営と接客の仕事をしたいと考えています。ホスピタリティに特化し、注目を集めるお店を作りたいです。
そのきっかけは、高校時代、アルバイトをしていた飲食店で接客を通して仕事のやりがいを感じた上、接客がお店にどう貢献するのか考えながら、工夫のつまった店にしたいと考えたからです。そのためには、会社経営に必要な知識を習得し、ホスピタリティについてさらに研究しなければなりません。
貴学では、ホスピタリティコースを選択したり、仮想店舗作りの経験、実際の地域の店舗比較を行うアクティブラーニングを通じて、自分の希望に直結させることができます。
4年間での学びを生かし、戦略と実行力を身に付けたビジネスパーソンとして活躍したいです。
山梨大学看護学部合格者
元々、薬や病気の研究に興味があり、臨床検査技師を目指していましたが、高校2年時の修学旅行をきっかけに看護師を強く志望するようになりました。
修学旅行中に体調が急変し、高熱を出してしまったのですが、たまたま居合わせた看護師のホームステイ先のホストマザーに看護してもらい、みるみる体調が回復したことで、看護師の偉大さを感じたからです。
貴学は、医学部だけではない総合大学なので、他の学部生とも交流しながら多角的なものの見方を養い、単に技術だけではなく、看護師に必要な人間力の養成に注力している貴学で、人に寄り添える看護師になるため学びたいです。
まとめ
本コラムでは、志望理由書の書き方と完成度を高めるコツを紹介しました。
総合型選抜の志望理由書は、大学に自分の魅力を伝える重要な書類です。
自己分析で価値観や経験を整理し、一貫した物語で志望理由を示すと説得力が高まるでしょう。
志望理由書の完成度を高めるためには、面接との整合性を意識し、PREP法で構成を整える方法が有効です。
さらにブラッシュアップしたい場合は、第三者から添削を受ける選択肢もあります。
本コラムの内容を参考に、納得できる志望理由書を作成してみてはいかがでしょうか。