医学部受験に落ちた・・次で合格する為にやるべき3個のこと
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医学部受験、おつかれさまでした!
試験の手ごたえはいかがでしたか?
「力を発揮できなかった」
「落ちたかもしれない」
と感じている人もいるかもしれません。
しかし、ここまで積み重ねてきた努力は決して無駄ではありません。
このコラムでは、気持ちを整理し現状を把握して、次のチャレンジへ進むためのポイントを紹介します。
次の医学部受験の成功に近づくための参考にしてください。
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医学部受験は難関
毎年高い倍率を誇る医学部試験は、数ある学部の中でも最難関の試験です。
さらに特徴的なのは、受験者の3人に2人以上が浪人生であることです。
医学部志望者の多くは浪人を重ねて試験に臨んでいることからも、とても難易度の高い試験であることは言うまでもありません。
◆医学部試験の受験者数・合格者数と浪人生の割合
平成30年度 | 平成29年度 | |
受験者数(うち浪人生の割合) | 125,173(69.9%) | 125,217(70.3%) |
合格者数(うち浪人生の割合) | 13,409(63.5%) | 13,408(64.7%) |
現役生にとっては狭き門でありながら、試験当日までチャレンジしたことが貴重な経験になったといえます。
その経験を生かして、次のチャレンジへ進むことが大切です。
参考:文部科学省 調査結果
医学部受験で落ちてしまう場合のありがちな原因
ここでは医学部受験でうまくいかない代表的な原因を紹介します。
これまでの試験対策を振り返り、該当する部分がないかチェックしておきましょう。
知識のインプットに偏りすぎている
医学部試験対策としてインプットを重視することは間違っていません。
一方で、個別学力検査で出題されるような、知識だけでは解けない応用問題で得点差がつくことも事実です。
「とにかく知識を増やさないといけない」という観念にとらわれてしまうと、初見の出題傾向や出題形式に戸惑ってしまいます。
医学部試験に必要となるのは、持っている知識をアウトプットして活用できる力です。
科目別の勉強時間のバランスがとれていない
医学部試験を受ける受験生は誰もが得意科目・不得意科目を持っています。
志望大学ごとに配点は異なりますが、試験の配点対象となるすべての科目で平均的な得点力が必須です。
模試の成績表を見直したとき、平均点を割っている科目や、他の科目に比べて極端に低い得点の科目がないか確認してみましょう。
そのような科目がないよう、勉強時間のバランスをとることは合格に向けて不可欠です。
志望大学の特徴に合わせた対策が不足している
「共通テストではどの科目も得点できているのに、試験に落ちたかもしれない」
「実際に落ちた・・」
という場合、大学別対策の不足が原因かもしれません。
個別学力検査では、出題傾向や出題範囲に少なからず大学別の特徴がみられます。
高得点をキープできるようになったら、合格への最後のひと押しが特徴に沿った対策です。
特に、複数の医学部試験をする場合はこの対策に時間がかかるため、早期段階で大学別対策に入る必要があります。
次の医学部受験で合格するためにやるべき3個のこと
医学部受験に一度落ちたとしても、決して諦める必要はありません。
来年の医学部試験に向けた対策を今からスタートさせ、次こそ合格を勝ち取りましょう!
医学部試験に合格するためのポイントは次の3点です。
①アウトプット学習を重視する
黙々と勉強するとどうしてもインプット中心になりがちです。
勉強時間をより効率的なものにするには、アウトプットを意識して時間を使うことがベストです。
意識的にアウトプットを行うことは、効率的な知識定着と応用力の向上につながります。
具体的には以下のような勉強法を取り入れてみましょう。
・過去問演習で解いた問題の解法を、自分なりの言葉にして声に出す
・同じ志を持つ友人と、問題の解説をお互いに行う
・スマホのメモ帳に、初めて知った考え方や知識をメモする
机上学習を続けるより、メリハリのある勉強になるのもメリットです。
定期的にアウトプットをできる時間をとるようにしてみてください。
②達成感を味わえるスケジュールを組み立てる
苦手科目や伸び悩んでいる科目の対策に気持ちがのらないこともあると思います。
だからこそ、ただガムシャラに勉強時間を増やすのではなく、モチベーションを自分で維持しながら少しずつ力をつけていけるスケジュールが必要です。
次の医学部試験までの1年間を「合格」という大きな目標だけでモチベーションを継続することはとても難しいものです。
自信を失ったり、投げやりになったりすることもあるかもしれません。
だからこそ、期間を細かく設定して、日々に「小さな達成感」を味えるように目標設定をしてください。
「1ヶ月間、他科目の勉強の合間に毎日1ページずつ化学反応の問題演習を行う」
「この1週間、和文英訳問題に毎日1問ずつ取り組む」
「今日1日の数学の学習時間内で、数列問題を2問完答する」
具体的に達成できる目標を設定することが重要です。
そして、達成できたときに必ず自分自身を褒めるようにしてください。
小さな達成感を日々感じることが、モチベーションの維持につながり長期的な目標の実現可能性を高めます。
③志望大学の対策時間を毎月設定する
「試験間近に過去問を解きたい」と思う人もいるかもしれませんが、過去問は傾向分析に最も効果的な材料です。
医学部試験に一度はチャレンジできるまで勉強したからこそ、二度目のチャレンジまでに大学別対策を十分に実施しておきたいところです。
毎月過去問に触れる時間を設定しておくことで、大学別の特徴を理解しながら1年間を過ごすことができます。
さらには「何を目指して勉強しているのか」を日々意識することができ、効果的な学習につながります。
正しい方向で勉強すれば合格できる
難易度の高い医学部試験ですが、正しい対策のもと勉強を重ねれば、必ず合格することができます。
まずは振り返りを行い、次のチャレンジに向けて必要な取り組みを設定しましょう。
医学部に合格するのは、諦めずに何度も試行錯誤を重ねた受験生です。
努力が報われる日は必ず訪れると信じて、次の一歩を踏み出しましょう。
関連コラム:医学部受験では高1からどんな受験勉強をするべき?勉強法やコツを徹底解説
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この記事の監修者 山崎 敬太
筑波大学人間学群心理学類 卒業。
大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。
その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。
現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。
医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。