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司法試験コラム | 秋から始める司法試験予備試験

この秋から司法試験予備試験の学習を始める場合のスケジュールをご紹介します。

 予備試験の試験制度

 司法試験予備試験(以下,単に「予備試験」といいます。)の試験制度は,図のような仕組みとなっており,それぞれの試験に合格しなければ,次の試験を受験できない制度です。

 詳しくはこちらを参照して頂きたいのですが,予備試験の最大の難関は7月に行われる論文式試験です。そのため,最速・最短合格を目指す場合には,この論文式試験をいかにして突破するのかがポイントになります。

 しかし,この時期から始めて翌年の5月に行われる短答式試験を突破しつつ,7月に行われる論文式試験をも突破するというのは至難の業です。短答式試験も決して易しい試験ではないからです。

 ひとまずは短答式試験の突破を目指す

 そこで,今から学習を開始される方は,ひとまず翌年の5月に実施される短答式試験の突破を目指すというのが現実的でしょう。短答式試験を突破することができれば,論文式試験まで約2ヶ月間の学習期間が取れるので,さらに学習の上積みをすることができます。仮に,翌年の論文式試験に合格することができなくても,翌々年の論文式試験受験に向けて一度論文式試験を受験したことがあるという経験は,非常に大きな財産になります。

 以下では,今から学習を開始して,翌年の短答式試験に合格するためのスケジュールをご紹介します。
 ※ 予備試験1年合格法についてはこちら

1 法律基本科目(7科目)の知識のインプット

 まずは,「基本的な知識」を身につける

 基本的な法学の知識がなければ,短答式試験の問題を解くことはできませんので,短答式試験で問われる法律基本科目(憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法の7科目)の基本的な知識をインプットします。

 年内に7科目の「基本的な知識」をインプット

 1つの目安として,年内に7科目を1周させることを目標とすると良いでしょう。
 基本的な法学の知識をインプットするためには,予備校が開講している入門講座・基礎講座(アガルートアカデミーでは,総合講義300)を受講するのが効率的です。

 総合講義300の場合には,例えば,1日3時間ずつ受講すると仮定した場合,100日=3ヶ月強で受講を終えることができるので,今から学習を開始すれば,年内に7科目を1周させることができます。ただ,できるだけ早く短答プロパー知識のインプット・短答式試験過去問の処理に移った方がいいので,1日3時間だけではなく,できれば4時間,5時間と受講しておきたいところです(丸1日学習に時間を割ける場合には,9時間・10時間。可能ならそれ以上)。

アガルートアカデミーの講座

2 短答プロパー知識のインプット

 「基本的な知識」+「短答プロパー知識」

 短答式試験では,論文式試験では問われない,細かい知識(これを短答プロパー知識と呼んでいます)が問われます。

 そこで,この短答プロパー知識をインプットする必要があります。もう少し学習期間があれば,論文式試験対策を行い,論理的な思考力を身に着けた後で,短答式試験対策を講じる方が効率的なのですが,翌年の短答式試験まであまり時間がありませんので,短答式試験対策に特化してしまった方が合理的です。論文式試験対策は,短答式試験終了後に考えましょう。

 これも,予備校のインプット講座を利用することをオススメします(アガルートアカデミーでは,短答知識完成講座Ⅰ(憲法・民法・刑法)短答知識完成講座Ⅱ(商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法))。翌年の短答式試験まで時間がない中で,いかに効率よく学習するかが重要になるからです。なお,予備校の講座を利用しない場合には,過去問集の解説から知識をインプットするのが合理的です。基本書等を通読するという方法もあるのですが,民法だけで数冊に分かれているというのが普通ですので,通読するだけで短答式試験を迎えることになってしまいかねません。

 とにかく早く問題に当たる

 講座の受講の仕方としては,例えば,総合講義300の民法を受講し,一通り基本的な知識を習得し終わった後に,短答知識完成講座Ⅰの民法を受講するのがよいでしょう(それと並行して総合講義300の商法を受講してください)。

 ちなみに,総合講義300をもう一度聴いて,知識をある程度定着させてから,短答知識完成講座Ⅰや3の短答式試験過去問の処理に移るというやり方もありますが,早く問題に当たってしまった方がいいので,もう一度聴くよりも早く次のステップに移ってしまってください。問題を解く中で分からない箇所があったときに,講義やテキストに戻れば良いというわけです。

アガルートアカデミーの講座

3 短答式試験過去問を解く

 コツコツと毎日解くしかない

 2 短答プロパー知識のインプット と並行して短答式試験過去問を解いていってください。市販の過去問集は各予備校が出していますが,体系別に配列されていれば,どれでも構いません。自分が使いやすいものを選んでください。(アガルートアカデミーでは,憲法・民法・刑法について,短答過去問解析講座を開講しています。なお,商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法を扱う短答知識完成講座Ⅱは,オリジナル過去問集をテキストにしていますので,別途過去問を解く必要はありません)。

 短答式試験過去問は膨大な数があるので,1日何問とノルマを決めて,コツコツと解いていくしかありません。そのため,できるだけ早い時期から着手してください。

アガルートアカデミーの講座

 「選択肢単位で」,95%程度の正答率を目指す

 短答式試験過去問については,最終的には「選択肢単位で」95%程度正解(正誤判定)できるようになるのが目標です。何周させればいいというものではなく,できるようになるまで何度も何度も繰り返してください(一方で,1周目で正誤判定ができた問題・選択肢については,繰り返す必要はありません)。

 「選択肢単位で」というのは,全部の選択肢の正誤が判定できなくても,解けてしまう問題があるからです。しかし,その問題について,正解を導き出すために正誤を判定する必要が無い選択肢で問われている知識でも,これから先,別の形で問われる可能性は十分にあります。そのため,正解が導き出せるというだけでなく,「選択肢単位で」95%程度正解(正誤判定)できなければなりません。

 余裕があれば,憲法・民法の旧司法試験の短答式試験過去問にチャレンジ

 なお,余裕があれば,旧司法試験の短答式試験過去問も解いておくとよいでしょう。
 旧司法試験では,憲法・民法・刑法について短答式試験が実施されていました。このうち,刑法は現在の短答式試験と傾向が大きく異なるので解いておく必要はありませんが,憲法・民法は司法試験予備試験対策として有効です。

4 模擬試験を受験する

 短答式試験では,論文式試験ほどの高度な思考力は要求されず,また,解答の形式もマークシート式なので,アウトプットの訓練はそこまで必要とされません。
 短答式試験直前期(3月,4月)に各予備校が全国模試を実施するので,それを1回ないし2回受験し,本番の雰囲気や時間感覚等を掴んでもらえれば十分です。この模試は,可能であれば通学で受けてください。本番の雰囲気や時間感覚等を身に着けるのが目的だからです。

アガルートアカデミーのカリキュラムを利用した場合のモデルスケジュールル

 アガルートアカデミーでは,上記でご紹介した講座を含む予備試験1年合格カリキュラム「予備試験・法科大学院入試A」をご用意しております。
 こちらをご利用いただいた場合のモデルスケジュールは図のようになります。