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これから司法試験・予備試験を目指す方へ

これから司法試験・司法試験予備試験(予備試験)を目指す方へ

司法試験(司法試験予備試験・法科大学院入試)を目指す方のために法曹とは何か,司法試験を受けるための2つのルート(予備試験ルート・法科大学院ルート)の説明,各試験(短答式試験・論文式試験・口述試験)の特徴,合格するための勉強法をご紹介しています。工藤北斗講師が3つの映像で,司法試験制度について解説していますので,併せてご覧ください。

1 司法試験と法曹

【アガルートアカデミー司法試験】
司法試験(法曹)を目指す方へ 1/3
工藤北斗講師

工藤北斗講師が,司法試験を目指す方に向けて,司法試験を受けるためにはどうしたらよいのか,司法試験の制度(予備試験ルート,法科大学院ルート)がどうなっているのか,それぞれのルートの特色とオススメする進路について説明します。

司法試験とは

 司法試験とは,毎年5月に行われる法曹三者(裁判官,検察官,弁護士)になろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定する試験です。

①裁判官:裁判官は,国民の権利を守るために,憲法や法律に基づいて公正な裁判を行うことを仕事とします。
②検察官:検察官は,犯罪を捜査し,その犯人に対し裁判を起こすことを仕事とします。
③弁護士:弁護士は,「事件」や「紛争」について,法律の専門家として,適切な予防方法や対処方法,解決策をアドバイスすることを仕事とします。

司法試験において課せられる試験形式と科目

 司法試験には,短答式試験と論文式試験があります。短答式試験と論文式試験は同時期に行われ,受験者全員が両方の試験を受けることになります。

◇短答式試験(5月):憲法・民法・刑法
◇論文式試験(5月):憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・選択科目【倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・国際関係法(公法系)・国際関係法(私法系)から1科目】

 平成28年度司法試験の合格率(対実受験者)は,22.9%(1583人/6899人)です。かつての司法試験は合格率数%の超難関試験だったのですが,司法制度改革によって現在の司法試験制度に切り替わって以降は合格率が高くなり,難易度が低下しています。なお,その内訳は,短答式試験で67.0%(4621人/6899人),論文式試験で34.3%(1583人/4621人)です(短答式試験を合格した方のみ,論文式試験の採点が行われます)。他の国家試験では,合格率が一桁台のものもありますので,司法試験は,比較的合格率が高い試験なのですが,以下のいずれかのルートで受験資格を得る必要があります。

2 司法試験を受けるためには

(1)予備試験ルート

 司法試験の受験資格を得るための試験です。予備試験を受けるための受験資格や受験回数の制限はなく,誰でも受けることができます。短答式試験,論文式試験,口述試験の3つの試験があり,順番に1つずつ合格していかないと次の試験を受けることができません。そして,口述試験まで合格すると,晴れて司法試験の受験資格を得ることができ,翌年の司法試験を受験することができるようになります。

◇短答式試験(5月):憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・一般教養科目
◇論文式試験(7月):憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・一般教養科目・法律実務基礎科目(民事実務,刑事実務,法曹倫理)
◇口述試験(10月):法律実務基礎科目(民事実務,刑事実務,法曹倫理)

 平成28年度の予備試験の合格率(対実受験者)は,3.9%(405人/10442人)で,かなり難易度の高い試験となっています。その内訳は,短答式試験で23.2%(2426人/10442人),論文式試験で17.7%(429人/2426人),口述試験で94.4%(405人/429人)です。
 なお,平成27年度の予備試験合格者のうち,382人が平成28年度司法試験を受け,そのうち,235人が合格してします(合格率61.5%)。これは,どの法科大学院の合格率よりも高い合格率です。

(2)法科大学院ルート

 法科大学院へ入学し,卒業すれば,司法試験の受験資格を得ることができます。法科大学院には,2年間で卒業することができる既修者コースと3年間で卒業することができる未修者コースがあります。いずれのコースであっても,一部の例外を除き,大学を卒業したことが受験資格となります。
 難易度や合格率については,それぞれの法科大学院ごとに異なるため,一概には言えないのですが,受験者数が年々減少し(平成16年度では,累計の受験者数が40810人であったのに対し,平成28年度では7528人に止まりました。),定員が2724人に対して,実入学者が1857人となっており,多くの法科大学院で定員割れを起こしていることによって,易化傾向が続いています。

◇既修者コース
 既に一定の法律の知識がある方のためのコースです。まず,毎年5月末から6月中旬に実施される適性試験という全国共通の試験を受け,その後,主に8月中旬から11月中旬までの間に実施される各法科大学院が実施する試験を受けます。
 適性試験では法律の知識は問われず,論理的判断力や長文読解力を測る問題が出題されます。一方,各法科大学院が実施する試験では,それぞれの大学院によって試験科目は異なるのですが,法律の問題が論文式試験の形式で出題されます。
 既修者コース卒業生全体の平成28年度司法試験合格率は30.7%と全体平均よりは高いものの,予備試験合格者に比して2倍以上の差を付けられている状況です。
◇未修者コース
 法律を学んだことがない方のためのコースです。まず,適性試験を受験し,次に,各法科大学院が実施する試験を受けることは,既修者コースと同じです。各法科大学院が実施する試験は,法律科目ではなく,小論文や面接などになります。
 未修者コース卒業生全体の平成28年度司法試験合格率は11.6%となっており,未修者コースで司法試験の受験資格を得たとしても,合格することは非常に難しい状況です。

(3)どちらのルートを採るべきか

 現在,ほぼすべての受験生が,試験科目も多く,難易度が高いにもかかわらず,予備試験を目指して,勉強しています。上位法科大学院は,予備試験を突破することができなかった場合の保険として利用されています。なぜでしょうか。
 まず,予備試験が法科大学院と比べ,経済的・時間的に有利である点が挙げられます。
 法科大学院ルートでは,最短でも2年という時間がかかってしまいますし,学費も高額です(国公立大学で入学金282,000円,授業料年額804,000円。これに加え,教科書代や生活費等の費用がかかるほか,法科大学院入学後も予備校を利用する方がほとんどなので,予備校の授業料も必要です。)。また,そもそも既修者コースに入学するためにはそのための勉強が必要になるので,現実にはより時間もお金も必要となってしまいます。
 また,上位法科大学院といえども,予備試験に比べ司法試験の合格率が低いので,司法試験に合格するという最終目標からすると,遠回りになっていることは否定できません。
 さらに,就職という観点でも,予備試験ルートの合格者が法科大学院ルートの合格者より優遇されているという現状があります。
 アガルートアカデミーでも,以上のような理由から,まずは予備試験合格を目指して学習を開始し,上位法科大学院は保険として利用することを推奨しています。

3 短答式・論文式・口述試験の特徴

【アガルートアカデミー司法試験】
司法試験(法曹)を目指す方へ 2/3
工藤北斗講師

司法試験では,短答式試験,論文式試験が課せられ,予備試験では,短答式試験,論文式試験,口述試験が課せられます。工藤北斗講師が,これらの各試験の形式・内容の特色を説明します。

(1)短答式試験

 ※ 一部の法科大学院では,短答式試験が課される場合があります。
 複数の肢の中から問題文指定の選択肢を選び,マークシートに記入する形式の問題です。解答形式は,皆さんがこれまでの入学試験等で経験があり,馴染みのあるものだと思います。短答式試験では,高度な思考力は要求されず,基本的な法律知識を一通り学べば,一定程度の得点を取ることはできます。
 ただし,短答式試験でしか問われない独自の細かい知識(短答プロパー知識)があるため,個別の対策が必要になります。

(2)論文式試験

 非常に難易度の高い試験で,司法試験の天王山と言われます。
 予備試験では,短答式試験に合格した受験生のうち18.4%,司法試験では短答式試験に合格した受験生のうち34.3%しか合格しない試験であり,一定の実力を身に着けた方の中での戦いになります。
 問題形式は,長文の問題文を読んだ上で,3000字程度(A4用紙8枚以内)の論述による解答をします(前段階となる予備試験では1500字程度(A4用紙4枚以内)の論述です。)。
 論文式試験は,求められる知識の範囲は短答式試験より広くありませんが,法律文書という専門的な文章を書くことになり,学者の間でも議論が尽くされていないような未知の問題点について問われることもあるため,高度な思考力が要求されます。
 司法試験をはじめとして予備試験・法科大学院入試においても,この論文式試験を突破することが最大の目標になります。

(3)口述試験

 ※ 一部の法科大学院では,口述試験が課される場合があります。
 予備試験においては,短答式試験,論文式試験を合格した者を対象として,口述試験が実施されます。口述試験は,法的な推論,分析及び構成に基づいて弁論をする能力を有するかどうかの判定のために行われる,いわゆる面接試験です。
 受験者429名のうち405名が合格していますので(合格率94.4%),口述試験対策は論文式試験を突破してから考えれば十分でしょう。

4 合格するための勉強法

【アガルートアカデミー司法試験】
司法試験(法曹)を目指す方へ 3/3
工藤北斗講師

工藤北斗講師が,司法試験に合格するための勉強法とアガルートアカデミーの受講環境について説明します。司法試験は,法律試験独特の特殊性がありますが,知識を習得し,理解をするまでの過程は,これまで皆さんが中学・高校時代に繰り返してきた勉強方法と同じです。

(1)司法試験と今までの勉強は,根本的に同じもの

 司法試験は,簡単な試験ではありません。法学という学問自体専門用語が多く難解ですし,ライバルとなる他の受験生のレベルも高い試験です。また,上記のとおり,合格のための最難関試験である論文式試験が,専門的な法律文書での解答を求めるものですので,それに慣れる時間が必要になります。
 しかし,司法試験も皆さんがこれまで経験してきた高校や大学の入学試験等と同じ試験にすぎません。ですから,何か特別な能力が必要なわけではなく,正しい手順を踏んで勉強をすれば,確実に学力を向上させることができ,最終的な目標である司法試験を突破することができます。

◇皆さんは,今までどのように受験勉強をしてきましたか?
①教科書を読んだり,授業を聞いたりして必要な知識を得る
②得た知識を使って,問題を解く
③できなかった部分について教科書を読み直して復習する
というような過程を何回も繰り返して知識を定着させ,試験で高得点が取れるよう,勉強してきたのだと思います。

◇法律の勉強も基本的には同じです。
①教科書を読み,授業を聞き,
②問題を解き,
③分からない部分は復習する
ということを繰り返すのです。

(2)法律の勉強の特殊性

 しかし,司法試験の合格を目指す方の多くは,司法試験対策の講義とテキストを提供する,司法試験の受験指導予備校に通います。
 それは,以下のように,司法試験に合格するための環境が整っていないからです。
 高校や大学入試では,受験勉強のための教科書・参考書があり,これを一通り学べば,合格に必要な学力が身に着くようになっています。
 しかし,司法試験の場合は,そうではありません。一般に流通している法律書は,著者の学問研究を目的とした「専門書」であって,司法試験受験を目的とした「教科書」ではありません。したがって,難解な表現が使われていたり,受験上の重要度に配慮されていなかったり,過分な知識が記載されていたり,効率よく司法試験に合格するためのテキストとしては,適切ではないものも少なくありません。
 大学における法律の授業も同じです。大学の教授は,法律の専門家であって教育の専門家ではありませんので,司法試験の勉強に適していない講義をされる方もいます。
 また,大学教育の目的は,学問研究であって,学生を司法試験に合格させることではありません。例えば,ほとんどの大学では,司法試験で出題される法律科目を全科目学ぶためには3年程度という長い期間がかかりますし,それぞれの講義も週に1回の講義を半年間聴いて試験を受けるだけで,繰り返し復習できるようなカリキュラムではありません。

(3)アガルートアカデミーのカリキュラム

 アガルートアカデミーは,司法試験に合格するために必要な知識のみを選び出し,法律を初めて学習する方でも分かりやすいように記載したテキストを作りました。テキストはフルカラーで項目も見やすく整理しています。
 そして,これまで数多くの司法試験合格者を輩出してきた実績のある講師が,司法試験受験のための講義をし,皆さんが自分のペースで学習を進められるよう,インターネット上で受講できるようにしました。タブレットやスマートフォンでの閲覧にも対応しているので,ご自宅や学校だけでなく,通勤・通学途中の電車の中やカフェ等でも気軽に受講できます。いずれのデバイスでも倍速視聴が可能で,音声のダウンロードもできますので,ネット環境になくても授業が聞けます。
 このテキストと講義を使って,皆さんが正しい手順を踏んで勉強し,効率よく司法試験に合格するために必要十分なカリキュラムをご用意しております。また,司法試験予備校のカリキュラムは,一般的に100万円前後の費用を要しますが,アガルートアカデミーは,オンライン予備校ならではの利点を活かし,その半額程度でご提供しています。
 さらに,通信学習に不安をお持ちの方のために,アガルートアカデミー講師がマンツーマン指導を行うマネージメントオプションを開始しました。
 最短・最速で合理的に,そしてリーズナブルに司法試験の合格を目指される方は,ぜひアガルートアカデミーのカリキュラムをご利用ください。

5 司法試験予備試験に1年で合格する方法

予備試験ルートで司法試験に最短で合格するための戦略・方法をご紹介します。予備試験は,最終合格率が5%を切る難関試験ではありますが,徹底的に合理化した学習を進めることで,約1年間の学習で最終合格することが可能です。
司法試験予備試験に1年で合格する方法


論文式試験・短答式試験の傾向と対策

論文式試験と短答式試験について,科目別に分けて,より詳細な傾向と対策について知りたい方は,こちらをご覧ください。

6 秋から始める司法試験予備試験

秋から司法試験予備試験を目指して学習する場合のモデルスケジュールをご紹介しています。
秋から始める司法試験予備試験