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司法試験コラム|司法試験予備試験 論文式試験 行政法の勉強法

司法試験・論文式試験 行政法の勉強法①~試験で問われること~

1 本案前の問題

司法試験の行政法で問われるものとして大きく2つに分けることができます。
1つは本案「前」の問題,もう1つは本案「上」の問題です。
本案前の問題とは,いかなる法的手段を採るか,訴訟要件を満たすか等,訴訟の入口に関する問題といえるでしょう。この問題は,行政法のテキストでいう「行政救済法」の分野に関わってきます。

 

2 本案上の問題

司法試験で問われるもう1つの問題が本案上の問題です。訴訟の入口の問題をクリアした後に,行政庁の行為の適法性を判断する場面です。
例として,初見の法律を解釈し,具体的な事案に当てはめる,ということが求められます。この問題は,行政法のテキストでいう「行政法総論」の分野に関わってきます。

 

3 行政法の難しさ

行政法は抽象的な概念が多いことに加え,憲法や刑法とは異なり「行政法」という法律は存在しないため,具体的なイメージをつかむのが難しい科目です。
また,本案上の問題では,法律の条文構造や趣旨をもとに個別法を解釈することが求められる場合がありますが,このような作業は他の科目には見られず,この点も行政法の難しさの1つといえるでしょう。
そこで,行政法をマスタ―する上では,科目の特性に合った勉強法を確立することが重要になります。

 

司法試験・論文式試験 行政法の勉強法②~問題演習を中心とした勉強~

1 問題演習の重要性

先ほども述べたように,司法試験の行政法では初めて見る法律を解釈し,これを具体的な事案に当てはめる,ということが求められる場合があります。
そして,個別法を解釈する能力はテキストや判例を読めば自然と身に付くものではなく,実際に問題を解きながら個別法を解釈する作法を学ぶしかありません。
そのため,行政法の勉強では,基礎的なものでもよいのでできるだけ早い段階から問題演習を始めることをおススメします。

 

2 問題演習の際に意識すべきこと

まず,行政法の問題を解く際には,自分が今解いている問題がどの場面で問題となっているかを意識する必要があります。上述の通り,行政法は,本案「前」の問題と本案「上」の問題とに区別することができますが,この点を意識しないで答案を書いてしまうと,法体系に対する理解を採点者に疑われるおそれがあります。
次に,実際に答案を作成する場合か答案構成にとどまる場合かにかかわらず,結論に至るまでの思考過程を明らかにすることが重要です。司法試験の行政法では,いわゆる典型論点がメインで問われることは少なく,どちらかと言えば現場思考型の問題が多いといえます。そのため,なぜその結論に至ったのかを自分の言葉で説明することが重要になります。そこで,普段の学習から,結論に至るまでの思考過程を示す習慣を付けるのがよいでしょう。