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社会保険労務士(社労士)試験|労働基準法(労基法)・労働安全衛生法(安衛法)の勉強法・学習法について

1 労働基準法とは

労働基準法は,労働者が働く場面において,労働者を保護するために設けられた法律で,「賃金の支払い」や「労働時間」などの労働条件の最低基準を定めたものです。労働基準法は,短くして「労基法」と呼ばれることがあります。
社会保険労務士試験(社労士試験)では,法律や命令だけでなく,「判例」と呼ばれる最高裁判所の裁判の先例で一定の規範性をもった判決の趣旨も出題されます。また,「通達」と呼ばれる行政上の解釈なども出題されます。このように労働基準法(労基法)は出題されるものの種類が多いことから,社労士試験で出題される科目のなかでも難易度の高い科目に位置付けられます。

 

2 労働安全衛生法とは

労働安全衛生法は,労働条件の一つである安全及び衛生について,「職場における労働者の安全と健康を確保し,さらには快適な職場環境を形成すること」を目的として制定された法律です。労働安全衛生法は,短くして「安衛法」と呼ばれることがあります。
労働安全衛生法(安衛法)は,関連法令を含めると,すごい量になってしまいます。しかし,社労士試験で出題されるのは,その中の限られた部分であるとされています。それらを中心に学習を進めていくのが効率的です。

 

3 出題数・補正(救済)

⑴ 選択式

「労働基準法」(労基法)と「労働安全衛生法」(安衛法)は,2つで1問出題されます。例年,空欄5つのうち,3つが「労働基準法」から,2つが「労働安全衛生法」から出題されます。
救済:H18(2点),H21(2点),H23(2点)

 

⑵ 択一式

「労働基準法」(労基法)と「労働安全衛生法」(労衛法)は,計10問出題されます。具体的には,労働基準法から7問,労働安全衛生法から3問出題されます。
救済:H18(3点)

 

4 対策

⑴ 労働基準法

「労働基準法」は,労働者を保護するための法律の1つであり,社労士試験の受験生にとって比較的なじみやすい科目・内容であるといえます。
しかし,「労働基準法」では,労働基準法そのものだけでなく,命令も出題され,判例や先例も出題されます。出題の範囲が広いことが,「労働基準法」を難しくしている最も大きな要因です。そのため,なじみやすい科目・内容であるにも関わらず,実際の出題内容が難しく,そのギャップに受験生が苦労させられるところです。
「労働基準法」を学習するにあたっては,まずは労働基準法の規定によって,どのような規制がされているのかを正確に理解・記憶するところから始めましょう。判例や先例は,実際の規定を土台として展開されるものですから,まずは実際の規定を理解していないと話が始まりません。その際,「誰が」や「何を」といった箇所を意識するようにしてください。
また,「労働基準法」のなかにも頻出の項目があります。具体的には「総則(各種の原則などを学習します)」「労働契約」「賃金」「労働時間,休憩,休日」「年次有給休暇」「就業規則」が挙げられます。ほぼ毎年出題される項目ですので,これらの項目から優先して,テキストや過去問での学習を行っていきましょう。

 

⑵ 労働安全衛生法

「労働安全衛生法」は,とても専門性の高い科目・内容です。専門用語も多く,とにかく覚えてないと話が始まらないのが特徴です。
「労働基準法」(7問)と「労働安全衛生法」(3問)という問題数のバランスや,両者の難度を考慮すると,「労働安全衛生法」は,択一式に限って言えば,それほど時間をかけるべき科目ではありません。頻出の項目である「総則(法の目的や用語の定義などを学習します)」「安全衛生管理体制」「安全衛生管理体制(特に「一般的安全衛生管理体制」)」「健康の保持増進のための措置(特に「健康診断等」)」を重点的に勉強し,これらが出題されたら確実に正解できるようにしておきましょう。
これに対して,「労働安全衛生法」は,選択式について言えば,とても重要な科目です。「労働基準法」(空欄3つ)と「労働安全衛生法」(空欄2つ)という空欄の数のバランスから,合格基準(正解3つ)をクリアするにはどうしても「労働安全衛生法」は正解しなければなりません。テキストを使ったインプットの際は,文脈を正確に把握しながら読み進める等して,常に選択式を意識した勉強を心がけましょう。