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宅建試験|傾向と対策

合格に向けた基本戦略

満点を狙わない

宅建試験では,試験問題が易しかった平成22年,23年を除けば,概ね32~33点程度で推移しています。そのため,7割である35点を目標に学習を進めていけば,十分合格を視野に入れることができます。
そして,過去問の焼き直しのような問題も多く出題され,実際に出題されるポイントが限られる宅建試験では,7割の得点を目指すことは,それほど難しいものではありません。
一方,例えば,9割である45点を目指そうとすると,頻出ではない分野についてもしっかりと学習しなければならなくなりますので,一気に勉強量が増加し,非常に効率が悪くなります。
何点で受かっても合格は合格です。効率良く合格するためにも,満点ではなく7割の得点を目指して,学習しましょう。

点数を取りやすい科目から取る

7割の得点を目指すといっても,すべての科目で7割得点できるようにする必要はありません。簡単な科目で8割を取れれば,難しい科目の得点率は6割でよいのです。
得点源にしたい科目は,何といっても宅建業法です。法律の中身自体もそれほど難しくないですし,出題方式もワンパターンなので,テキストに書いてあることをしっかりと覚えて,過去問中心の問題演習を繰り返せば,8割である16点/20点は安定的に得点できるようになります。また,法令上の制限も,最初はとっつきにくい科目ですが,慣れてしまえば6点/8点は取れるようになります。
一方,権利関係は,民法,借地借家法,不動産登記法,区分所有法からの出題となります。いずれの科目も本格的に学ぼうとすると,大変な労力がかかります。そのため,8点/14点程度を目標にして,あまり深入りはしないようにしましょう。また,税その他も範囲が広く,実務的な問題も多いため,点を取りにくい分野です。狙っても5点/8点にとどめましょう。

科目 配点 目指す得点
権利関係 14点 8点
宅建業法 20点 16点
法令上の制限 8点 6点
税その他 8点 5点
合計 50点 35点

過去問演習の重要性

宅建試験では,過去問の焼き直しのような問題が多く出題され,過去問からの出題が7割とも8割とも言われています。そのため,過去問演習を学習の中心にして,取り組んでいくことになります。
過去問の中には,毎年のように出題される重要な問題も多いですが,いわゆる難問・奇問もあります。難問・奇問は相手にする必要がありませんので,重要問題に注力して,これらが出題されたら確実に得点できるようしっかりと準備をしましょう。
また,過去問演習をする際には,出題形式にも着目しましょう。例えば,テキストに書いてあることがそのまま肢になっているのか,その知識を事例の形に変形して聞いているのかによって,その問題の難易度は大きく変化します。変形問題が出題される科目(権利関係等)では,解き方も身につけなければ,高得点は望めません。

科目ごとの学習方法

権利関係

内容そのものが難しい上に,範囲も膨大です。しかも,テキストに書いてある言葉がそのまま問題になるのではなく,それを具体的な事例の形で聞いてくることもあります。そのため,宅建受験生の多くが権利関係(特にその中心となる民法)に対して,大きな苦手意識を持っています。
攻略のコツは深入りせずに,頻出の分野に絞って学習することと問題の解き方をマスターすることにあります。分からないことがあってもあまり気にせずにどんどん先に進み,問題演習を積んでいくとともに,細かいことは思い切って捨ててしまうというスタンスで学習を進めていきましょう。

宅建業法

最も対策しやすい科目ですので,しっかりと学習しましょう。内容もそれほど難しくないですし,過去問で問われた知識が繰り返し出題されているので,過去問を中心に周辺知識まで覚えて,ぜひとも得点源にしましょう。

法令上の制限

難しい言葉が出てきたり,多くの数字が出てくるので,混乱しやすい科目ですが,宅建業法と同様に出題パターンが限られているので,用語と数字を意識して一度覚えてしまえば,安定した得点源になります。
最初は難しく感じるかもしれませんが覚えるべきポイントさえ分かってしまえば,様々な法律や制度と比較しながら覚えていくだけで点数が伸びていきます。

税その他

この科目では,税金に関する知識のほか,不動産鑑定評価や統計情報,景表法など,様々な分野から出題されます。とても多くの分野から出題されるので,的が絞りにくく,覚える量も多くなりがちです。
そこで,短時間で要点のみを押さえるような学習方針をとって,過去問で出題された問題以外は,手を広げないようにしましょう。